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鳥越俊太郎の「あのくさ こればい!」

第843回

ほぼ日編集部様

6月28日のニュースから

27日の夕刊、毎日新聞の1面にベタ記事。

「米ワールドコム 破綻の公算大」

僅か16行の記事なので
大抵の読者は見落としてしまいそうなニュースだけど、
これは今後アメリカはおろか日本の経済、
特に株価に影響を及ぼしてきそうだなあ・・・と、
遠くの空に黒い雲が出て来たって感じですばい。

夕刊の記事は時事通信の配信。
短いので引用しておきます。
「経営難に陥っている
 米長距離通信大手ワールドコムが
 巨額の粉飾決算により、
 連邦破産法11条に基づく
 会社更生手続きの適用申請に追い込まれる公算が
 大きくなっている。
 3月末で300億ドル(約3兆6000億円)の
 負債を抱える同社が破産法を申請した場合、
 通信業界では1月のグローバル・クロッシング
 (本社・英領バミューダ島)を上回る
 過去最大の破たんとなる」

朝日の夕刊は米証券取引委が
このワールドコム社を
詐欺行為を働いたとして提訴したという
ニュースを載せている。
一時期アメリカのIT関連の株価は
アメリカ経済の牽引車だった。
私などは株価が急上昇していくさまを
実はハラハラしながら見ていたわけだが、
先に「エンロン」の破たんと世界的な会計事務所
「アンダーセン」の不正があり、
今度はワールドコムの粉飾決算と、
株価急上昇の陰にはこうした詐欺的な行為があって、
アメリカの普通の国民、
ま、庶民と言う表現がいいかどうか知りませんが、
そういう一般投資家ははっきり言って
「騙されていた」訳ですね。
騙された結果株を買いに走っていた。
それに株を組み込んだ年金の一種「401K」も
大きくもてはやされた。
日本でもそういう空気があるけれど、
根本のところがこういうふうに腐っていたとすると、
何も知らない一般投資家は
自分の資産の安全を守りようがないわけですね。
このワールドコム・ショックのせいでしょうか、
アメリカの株価が下がっている。

一時は、ニューヨーク株式市場の
ダウ工業株30種平均株価が9000ドルを割り込むなど、
危うい感じになっている。
今後どうなるのか?私などにはどうにも予想はつかない。
だけど何だかやばいなあ・・・・
という予感はする。

でも、28日の朝日新聞8面に
これも小さい記事だけどこういうのもあるんですばい。

「米GDP6.1% 増  1〜3月期確定値」

つまり、1〜3月期のアメリカの経済は前期比で
6.1%も伸びたんだそうだ。
3月まではアメリカは経済は
バブルの崩壊かと言われながらでも、
これだけの成長率を保っているんですね。
これが不思議?

というところで出かける時間。

今日(29日)土曜日10時50分からは
あの桶川ストーカー殺人事件の総集編です。
一回謝った埼玉県警ですが、
国家賠償を求める裁判では手の平を返して
平気な顔をして自らの過ちを否定しています。
これを事実に則り徹底的に追及・検証します。
初めて被害者の家族、
猪野さんのご両親がスタジオに生出演されます。
是非ご覧下さい。
恐らく『ザ・スクープ』で
この問題をやれるのは
これが最後だと思いますので・・・・

また明日・・・・・

2002-06-29-SAT

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