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第825回
ほぼ日編集部様
6月10日のニュースから
今日の朝日新聞1面はW杯で
日本初勝利の記事でいっぱいだ。
その記事の中で昨日のゴールについて、
ある視点で書かれている。
ある視点で、というよりある選手について、
といった方がいいだろう。
見出しは
「中田 浩>柳沢>稲本 千金ゴール」
となっている。
書き出しは
「ゴールネットを揺らしたのは稲本潤一だった。
後半6分、日本の初勝利につながるシュート。
決勝ゴールを生んだのは稲本だけの力ではない。
もう一人の殊勲者がいた。柳沢敦だ」
つまり、この記事は柳沢選手について書かれたものだ。
この記事を読むまでは私の認識によると、
柳沢選手は
「決定力不足」
が代名詞のようになったこれまでの日本チームの特徴、
そのシンボル的存在だと思っていた。
昨日もほとんどフリーになった状況でシュートを放ったが、ボールはクロスバーの上を飛んでいった。
私はスタジアムの最前列の席で思わず悪態をついていた。
「だから柳沢はダメなんだ。
必ず枠を外すんだから・・・」
4年前のW杯フランス大会、
シドニーオリンピックなど大きな大会では
FWに起用されながら一向に点が取れず、
どうしてこの選手がこうも代表に選ばれるんだろうなあ??
そんなふうに思っていたんだね。
恐らくそういう感じを持っていた人も
結構いたと思うんだけど、
今日の朝日の記事は
そういう私などの素人的な見方を根底から覆すものだった。
だから今日は朝日新聞を読み始めたときにはええっ??
そうなの??と
かなり疑問を抱きながら読み進んだんですよ。
記事から一部引用すると、
私の疑問が皆さんも分ると思う。ええっ?そこまで言うかというぐらいなんですよ。
この記事を書いた記者はこう指摘する。
「実は柳沢のプレーこそが、
トルシエ・ジャパンの生命線だ。
前線のFWは送られてきたボールを保持して、
左右どちらかへ散らす。
それを後ろから走り込んだ選手がシュートする」
記事では今年の代表戦では一度も得点していない。
にもかからず柳沢が起用され続けるのは
そういうトルシエ監督の戦略に彼が忠実だからという。
へえ?そういうもんなんだ!?
私はこれまでFWというのは
ひたすらシュートを放つ点取り屋だと思ってました。
で、じゃあ誰が点取るのといえば
今回のように稲本だそうだ。
記事にはこうある。
「柳沢の献身的な動きが生きるのは、
稲本の存在があるからだ。
守備的なMFでありながら
高いシュート力を持つので
『影のストライカー』になれる。
この夜も何度も前へ飛び出した」
横浜のスタジアムで見ているときは
テレビのようにゴールの瞬間を
何度も見せてくれるなんてことはない。
だから稲本がゴールを決めたことは分ったけど、
そこまでにボールはどういうリレーをされて
稲本の足元にたどり着いたのか、
そうした流れは分らなかった。
帰宅してテレビが
何度もゴールの瞬間を流すのを見てああ、
そうなんだ、中田浩二が上げたゴール前への
クロスのボールを柳沢がきっちりと受け取り、
自分でシュートすることなく、
稲本に素早くパスを出したんだ、ということが分った。
なるほど、確かに今日はこの記事の通りのことが起きた。
記事は最後にこう書いている。
「柳沢が独自のFW像を目指し始めたのは
中学からだという。
『ゴールは大切。
でもそれ以外の部分が本当に多い
ポジションなんです』。
そのこだわりが日本をW杯の初勝利に導く力となった」
この記事を書いた記者は
長い間このことを言いたかったに違いない。
でもそのチャンスがなかった。
そして、昨日ようやくこう言う見方で
柳沢のことを表現する日が来たのだ。
今回、W杯で外国のチームのFW選手の動きを見ていると
やっぱりフォワードの選手は
もうバリバリに点を取りに行く、
そういう存在だとしか思えない。
だから、この記事がいうことが正しいのかどうか、
私には分らないが、
確かにそういう目で
これから柳沢の動きを追いかけてみると
面白いのかもしれない。
次のチュニジア戦ではどうか、だ。
これでサッカーのゲームを観戦する
楽しみが増えたということは出来そうだ。
今日私が書いたことはひょっとすると
サッカーの本当のファン、
つまり私のような
にわかファンじゃないってことですが・・・、
には先刻ご承知のことかもしれませんね。
あんた今ごろ何言うの?て言われそうですけど、
素人は素人なりにサッカーの見方について
色々考えているんだということなんですね。
で、今日はお休みしましょう。
ではまた明日・・・・・・
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