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鳥越俊太郎の「あのくさ こればい!」

第813回

ほぼ日編集部様

5月29日のニュースから

毎日新聞の社会面に2段見出しの
あまり目立たない記事があった。

「『1年で倍』健康食品会社解散 
 投資被害は数百億円」


こういう記事とか事件になるたびに思うんですけど、
どうして日本人はこうも簡単に儲け話に
すぐ騙されるんかいなあ・・・・
昔は、といってもそんな大昔のことじゃないんだが、
豊田商事以来何件も何十件も
同じパターンの詐欺事件の被害が報じられても
またぞろ同じことが繰り返される。
記事によると、東京都港区に本社を置いていた
「アイエーエスプロデュース」という
食品販売会社があったそうだ。
この会社は今年1月下旬、会員に配当停止を通告し、
3ヶ月後に会社を解散していたそうな。
で、何が問題かというと、この会社の謳い文句は

「健康食品の販売事業に投資すれば、
 1年で倍の配当が得られる」

どだい今どき1年で倍の配当が得られる
などという謳い文句が怪しいのだが、
だって銀行の金利だって
ゼロに等しいぐらいに低金利時代にそんな
うまい話はそこらには転がっていないはずじゃない・・・・
それなのにこんな騙しの文句に引っ掛かるなんてねえ・・・・
まあ、低金利時代だから逆におお、
そんなうまい儲け口があったのか、
ってなるのかもしれないけど・・・。

さて、記事によれば、この儲け話に乗ってしまった会員は
全国で約2万人いるそうで、
未返済の投資金は数百億円にのぼるという。
このうち広島県に住む会員6人が出資法違反で
この会社の社長を広島県警に告訴したという。
記事によれば、この会社は1999年10月に設立され、
会員の勧誘活動を行っていたそうだ。
会員は健康食品購入代金などとして
30万円、150万円、750万円の
各コースごとに出資、
10日ごとに定額の「助成金」と称する
「配当金」が各人の口座に振り込まれ、
1年で倍の金額を受け取る仕組みだったという。
おいしい話には必ず毒が入っているというのが
この世の中のまあ、定めですね。
1年間で手元のカネが倍になりゃア、
そりゃ誰だって働く気にはなりませんぜ。
そんなことはないはずで、
一時期のバブルの頃ならそんな話も
あったかもしれませんが、
このデフレの時代にはありまっしえん。
でもねえ、どうしてこうも次々と
騙しの種は尽きないんでしょう。
いや、騙される人が尽きないと
言ったほうがいいかしらねえ・・・
気をつけましょうや。

これは本当に怖い話なんだが、ベタ記事の扱い。
毎日新聞の社会面の下に僅か15行の記事。

「全日空トラブル電源切断が原因」

記事によれば、全日空の搭乗手続などを
管理するコンピューターシステムがダウンして、
欠航や遅れが相次いだことがあったそうだが、
ああ、そういえば数日前にあったような・・・・
で、その原因がこの記事にはこう書いてある。

「非常時にコンピューター機器の電源を自動的に
 切断する機能が働いていたことが、
 同社の調べで28日、分った。
 トラブルが起きた当時は
 コンピューター機器の定期点検中で、
 同社は当面、電源を自動的に切断する機能を止め、
 なぜこの機能が作動したのかを調べる」

うん、実はコンピューターには
私も手を焼いたことがありますねん。
もう数年前の話ですが、熱海に車で向かう途中、
海岸の通りで私の愛車が突然エンストを起こして
ウンともスンとも言わなくなったんですばい。
さあ、困った。狭い1車線の通りで立ち往生。
こういうときはJAFではどうしようもないことは
分っていました。で、ディーラーに電話して
トラックで熱海の近くまで車を取りに来てもらいました。
後日談ですが、
原因はコンピューターの誤作動だと言われました。
コンピューターの誤作動です、と言われてもねえ・・・
じゃアどうしてそんな誤作動が起きたの?
っていうことですが、原因は
あんまりはっきりはしませんでした。
何らかの異常をコンピューターが感知して
自動的に危険を回避するべく
エンジン回転をストップしてしまったんでしょう。
今回の全日空の件も同じような気がします。
でもこれって世の中がコンピューター化すればするほど
同じ誤作動の危険性にさらされているってことですよね。
怖いじゃないですか!?
病院で手術中にこんなことが起きたら
どうしようなんて考えてしまいましたが、
病院の場合はバックアップシステムがあるんでしょうね。
なら大丈夫か?!
いやどうかなあ!?
なんて、考えているうちに終わりになりました。
ハイ、また明日・・・・・

2002-05-30-THU

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