TORIGOE
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鳥越俊太郎の「あのくさ こればい!」

第771回

ほぼ日編集部様

4月15日のニュースから

今日は新聞お休みだ。
これから出かけるが夕刊を見て何かあったら夜か、
または明日の早朝だ。

というところで保存を・・・・

夕刊でもこれという記事もないのだが、
アメリカのパウエル国務長官が
アラファト・パレスチナ自治政府議長と
会談したというのが1面2番手の記事だ。
本当はこれがトップ記事になるところに、
韓国・釜山での中国機墜落のニュースが入り、
急きょ差し替えになったようだ。

今回はアラファトさんとパウエルさんは
会わないままかなあと思っていたのですが、
とにかく会ううだけは会った。
だからすぐにどうかなるというものでもなさそうです。
でもこれでしばらくは報復に次ぐ報復という
死者の連鎖は避けられるかもしれない。
しかし、現地からの情報は
何れも将来の見通しについては悲観的だ。

毎日新聞は3面で、

「米仲介、入り口で難航  パレスチナ衝突 
 停戦条件かみあわず 
 米国務長官 和平交渉再開にらむが」

 
の見出しで、今後の作業は
かなり難しそうだと見ている。
朝日新聞も1面4段見出しで

「米国務長官 アラファト議長と会談 
 収拾策なお隔たり」

 
としている。
朝日の記事の見通しも将来に楽観的ではない。
そりゃあ当然だろう。
これまでの暴力・武力の双方の
エスカレートぶりを見ていると、
とてもじゃないが、
はいもう止めますなんて言わないだろうし・・・・・
私はこの問題は双方が過去については
何も言及しないと誓わないかぎり
解決はしないと思います。
しかし、そんなことは考えられないのが現実でしょう。
たとえ幹部連中がそう決断しても
誰か一人でもイヤだとばかりに
武力に訴えることがあればまたすべては初めから。
全部ぶち壊し。
本当にパレスチナの事情を見ていると壊すのは簡単。
建設は本当に難しいなと思わずにはいられませんね。

新聞を見ていてふと気づきました。
朝日新聞は見出しの作り方が、
「米国務長官」
が主語で
「アラファト議長」
と会談したことになっている。
つまり、記者というか新聞社が
アメリカ側から見ている訳ですね。
ところが、毎日の1面の見出しはこうなっている。

「『イスラエル撤退なら停戦』
 アラファト議長  米国務長官と会談」


つまり、毎日新聞はあくまで主語は
「アラファト議長」
なのだ。
記事の書き出しは
「パウエル米国務長官は14日、
 ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ラマラで
 イスラエル軍に監禁されている
 アラファト自治政府議長と会談した」
となっているが、見出しは逆なのだ。
アメリカかパレスチナか。
どっちを主語に持ってくるかで読者の感じ方は大分違う。
こういう小さいことでも
新聞は細かく見ていくと面白いねえ・・・・・
私も知らんかったばい。
ということでお休みなさい。
また明日・・・・

2002-04-16-TUE

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