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第753回
ほぼ日編集部様
3月27日のニュースから
アメリカが将来のパレスチナ国家樹立を
認めると言い出すなど中東情勢に
少し明るさが出てきたのかなあ、と思っていたら
やっぱりそんなに簡単なもんじゃないことが
分ってきました。
27,28日とベイルートで開かれるアラブ首脳会議に
アラファト・パレスチナ自治政府議長は
欠席することになった。
これに相前後してエジプトのムバラク大統領も
出席しないと表明、これでこの首脳会議の意味は
半減どころかほとんど無くなった形だ。
もともと包括的な中東和平案を提唱した
サウジアラビアのアブドラ皇太子やムバラク大統領は
「パレスチナの代表であるアラファト議長の
いない場所で、パレスチナ問題を議論しても意味がない」
と語っていたそうだ。
朝日新聞の27日夕刊1面4段見出しの記事
「アラブ会議 アラファト議長欠席
シャロン氏発言に反発」
記事によれば、イスラエルのシャロン首相は26日、
テレビとのインタビューで、
アラファト議長の首脳会議出席の条件として
1.パレスチナ人に向けて
アラビア語で停戦を宣言すること
2.議長が不在の間にパレスチナ人による
テロがあった場合、議長を自治区に戻さない
の二つを上げたそうだ。
これに自治政府側が
「最大限の挑発であり、
パレスチナ人とアラブ世界に対する侮辱だ」
と猛烈に反発。今回の欠席になったようだ。
イスラエルにはイスラエルなりの国内事情があり、
首相はこうした条件を
付けざるを得なかったんでしょうが、
本当にこの問題だけは解決不能のように見えますね。
「テロがあれば議長は自治区には戻さない」
などといえば、当然自治政府側のメンツはないわけで
反発は分っていたはずですがねえ・・・それでも言う。
これがパレスチナを巡り
何十年も同じ不毛の争いをしてきたこの地の現実ですね。
そんなこんなで事態の改善は少しも進んでいない最中、
パレスチナ自治区で国際監視員2人が銃撃にあって
死亡したというニュースが出ている。
朝日の夕刊2面3段。
「パレスチナ自治区 国際監視員2人撃たれ死亡」
パレスチナ自治区のヘブロン近郊で26日の夜、
国際監視員を乗せた車が銃撃され、
トルコ人男性とスイス人女性の2人が死亡、
2人が負傷したという。
ヨルダン川西岸地域に展開する国際監視員に
犠牲者が出たのは初めてだそうだ。
ヘブロンというところには
私も20年前取材で行ったことがあります。
パレスチナ人が住む町で、その時私は
イスラエル人入植者に撃たれて死亡した女の子の家族
(お父さんがパレスチナ人のパン屋さん)に会うために、
通訳もなしに一人で迷路のようなところを
歩いて行った覚えがあります。
そういえばあの頃新聞記者は記事も書き、
写真も自分で撮り、
一人で何でもやっていたよなあ・・・・
今のようにディレクターやカメラマンがいて、
至れり尽くせりの取材とは違っていたと
改めて回想してしまいました。
さて、このニュースは毎日新聞の夕刊4面に
2段見出しでこう表現されている。
「監視部隊員3人死傷 自治区 パレスチナ人が乱射」
朝日では2人死亡、2人負傷になっていたが、
毎日では死亡者の数は一緒なものの、
負傷者の数が一人になっている。
まあ、負傷者の数の違いぐらいは
大したことはないんだけれど、銃撃した犯人について、
朝日の記事ではイスラエル放送が軍当局者の話として
こう伝えたそうだ。
「銃撃地点がユダヤ人入植者が使う
道路上であることから、パレスチナ武装勢力に
入植者と間違えて撃たれたものらしい」
しかし、パレスチナ自治政府は、
銃弾がイスラエル軍のものだとして、
イスラエル兵士によるものだと主張しているそうだ。
朝日の記事では一応両論併記の形だ。
ところが毎日新聞の記事では
「負傷したトルコ人男性メンバーの話では、
犯人はパレスチナ警察の制服を着て、
カラシニコフ銃でいきなり乱射した。
国際監視部隊員であることを告げたが、聞き入れず、
少なくとも30発は撃ったという」
となっている。
目撃者の話では、どうやらパレスチナ人の
テロ行為のようにも見える。
しかし、わざわざ警察の制服を着て
いきなり銃撃をするというのが、
どうもクサイなあ・・・・
そんな分かりやすいことをするかなあ??
とちょっと疑問??
ま、何れにしろこれでまた和平は一歩後退・・・
誰が喜ぶんだろうかな。
目が離せないパレスチナ情勢だけど、
本当にどうすれば出口があるのか、全く不透明だ。
昨日のテレビのニュースでちらっとみたけど
日本で中東和平会議をやるそうだけど、
大丈夫かいな・・・
あ、テレビで日本とポーランド戦のサッカーが始まった。
見よう。
ではまた明日・・・・・
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