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鳥越俊太郎の「あのくさ こればい!」

第745回

ほぼ日編集部様

3月19日のニュースから

今日はいっぱい書くことがあったのに
い つの間にやら寝てしまった。
疲れかもしれないが、初めてのことでちょっとショック。
でも気を取り直し朝になって原稿ば書いちょりますと。

毎日新聞の9面、経済面にこんな囲み記事が。

「政府税調対話集会 異論、質問次々と」
「増税路線『納得できない』
 『国の真剣さが見えず』
 『だまされているかも』」

 
これは政府税制調査会
(首相の諮問機関 石弘光会長)が18日、
千葉市内のホテルで開いた地方公聴会。
「税についての対話集会」に関する記事。

こういう一見地味だけど国民にとっては
一番大切な税金に関する記事を
9面に持ってくるのはどうか。
扱いも地味だ。
ここで200人の出席者から出された異論、
質問は今の国民の税に関する意識を
反映していると思われるので、
もう少し前の目立つページで扱ったらよかったと
思うんだけど・・・
まあ、一行も扱っていない朝日よりはましか・・・
きっと朝日は千葉版でやってるんでしょうね。
千葉で行われたからと言って
千葉だけの問題じゃないんだけどねえ・・・・
ま、いいか・・・

で、集会の内容ですが、
毎日の記事から一部引用しながら紹介しておきます。
集会ではまず石会長が税制の現状を説明、
次に政府税調が選んだ納税者代表が意見表明。
ここまでは段取り通りってヤツですね。
ところが、その後会場からの質
疑応答に移った途端出るは出るは
国民が政府の税制に対し持っている疑問の数々。

会社経営者男性。
「真っ先に考えなければいけないのは、
 支出を減らすことだが、
 国には真剣にやっている姿が見えない。
 だまされているのではという気持ちが湧いてくる。
 (これは)
 増税について
 国民に理解を求めるための集会ではないか」
集会の意味そのものに対する疑問が飛び出したようだ。
別の男性の発言。
「日本の財政をめちゃくちゃにしてしまったのは、
 前川リポート以来の
 10年間に630兆円の公共事業をやろうという
 国際公約だ」
この意見は日本の
この10年の核心を突いているんですね。
たしか竹下-金丸コンビで
アメリカに約束したあの時から
日本の大々的な公共事業
大盤振る舞い路線が驀進し始めたんですよねえ。

東京を初め地方の都市は及ばず
日本中を掘り繰り返す公共事業という名の
カネのばらまき。
このため土木関係の会社だけは
この10年間従事者が増えてきたわけですね。
それがここへ来て財政の大赤字のため
緊縮予算を取らざるを得ず、公共事業も減らされた。
これまでその国からの金で成り立っていた
土木建設関係の会社は軒並み経営不振。
ゼネコンの相次ぐ倒産は
こうした変化を背景に目下進行中ですたい。
しかし、これは当たり前。
国からカネという名の水が出る蛇口を閉めたんですから。
もう出てこない。
私は当時から
あの「前川リポート」なるものに疑問を抱いていたので、
こういう集会で
きちんと質問をする人がいて驚きますばい。

記事によれば、石会長は
「82兆円の公共サービスと
 47兆円しかない税収のギャップをすべて
 歳出削減で(埋めることが)出来るか」
と説明というのか、反論というのか、
暗に増税しなければやっていけない
国家財政の状況に理解を求めたが、
会場からの意見はこうした
主催者の意図を逆に封じる結果になってしまったようだ。
こういう集会にもちゃんと行って
こういう記事を書く毎日の記者には
ご苦労さんと言いたい。
朝日はどうしたんだろうね。
全部ひっくり返してみたけどどこにもないよ。
確かにこういう集会で国民が何を言おうが
全体の状況にはなんの影響はないんだろうけど、
つまり大勢に影響なし、でしょうが、
あいも変わらず真紀子さんが
小泉さんを罵る場面を載せるくらいなら
こっちの方が大事なんじゃないかなあ・・・

ああ、もう時間がない・・・・・
とりあえずこれを送信しよう・・・ハラハラ・・・

2002-03-20-WED

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