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第732回
ほぼ日編集部様
3月6日のニュースから
朝日新聞は社会面の3段、毎日新聞は
1面左肩に4段と社会面で
4段見出しを立てて受けの記事、
かなり執念深くやっている。
先ず見出しだけを紹介しておこう。
朝日新聞。
「暴行受け院生死亡 神戸
警察急行、拉致気づかず」
毎日新聞。
「院生拉致、リンチ死
組員と駐車トラブル 緊急配備かけず
神戸西署、初動誤る」
(1面)
「大学院生リンチ死 容疑者の話うのみ
神戸西署の説明、二転三転」
(社会面)
神戸で大学院生(27)が
駐車をめぐるトラブルで暴力団員らに拉致され
30数時間後に川で死体となって発見された。
事件は簡単に言うとそういうことなのだけど、
この事件への警察官の対応を見て行くと日本の危機、
まあ、大袈裟に言うと
そういうことではないかと思ってしまう。
被害者と友人の二人が
駐車方法をめぐって
男女2人組とトラブルになったのが
そもそもの始まりらしい。
ここまではよくある話だ。
この後女が携帯電話で加勢を呼び、
約10人で二人を殴りつけたようだ。
近所の人の110番でパトカー2台が現場に急行し、
そこにいた男達に任意同行を求めたと言う。
しかし、そのうちの1人、山口組系暴力団員(37)が
「関係ない。後で必ず交番に行く」
と言ったため、
その話を鵜呑みにして男達をそのままにした。
さらに友人が
「一緒にいた男性が車で連れ去られたかもしれない」
と訴えたにもかかわらず、
パトカー乗務員の警察官は緊急配備もかけず、
そのままの放置して自分達は交番に引き上げたという。
これだけでも警察官としての
最低限の職務を果たしていないのだが、
暫くしてその暴力団員が交番に出頭したにもかかわらず、
そのまま帰宅させたそうだ。
これが4日未明の出来事だ。
暴力団員は4日の午後再び神戸西署に出頭してきた。
そこでようやく友人への暴行容疑で逮捕した。
それからまる1日後、
行方不明だった大学院生が現場から
5キロほど離れた川に死体となって
浮いているところを発見されたという。
新聞はこの警察の対応を
「初動捜査のミス」
という表現で記事にしているが、
これは初動捜査のミスではない。
捜査をしていないのだから、
これを「初動捜査ミス」などと表現しては
事実を歪めることになる。
警察幹部からすれば「初動捜査ミス」と言えば、
捜査したんだけど、ちょっとうまくいかなかった。
申し訳ないなあ。
そんな感じで責任をすこうし軽くできる。
ばってん、これは断じて「初動捜査ミス」などではない。
捜査や緊急配備をしなければならない、
という警察官なら基礎的に必要とされる直感が
全く働いていない。
国民の生命・財産・安全を守るために
現場に立ったとき本能的に点滅するはずの
警告のランプが全く作動していない。
そうした感性がそこにはないのだ。
これって日本の公務員組織に
今基礎的な行動規範を身につける
システムのようなものがなくなって来た
せいなんだろうか。
外務省の問題も
きっと同じ問題を孕んでいるような気がするのは
私だけだろうか。
ここで今日はお休みなさい。
また明日・・・・・
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