TORIGOE
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鳥越俊太郎の「あのくさ こればい!」

第730回

ほぼ日編集部様

3月4日のニュースから

毎日新聞の7面、国際面だ。
見出し。

「報復の連鎖 24人死亡」
「イスラエル パレスチナ 自爆テロで子供も」


このところのニュースを見ていると本当に胸が痛い。
今日も何人死亡・・・毎日死者が出ている。
オスロ合意でいったん平和が来るかのような気にさせて、
パレスチナ自治政府が出来てから
これだけ激しい戦闘状態になったのは初めてだなあ。
今日の記事だけで見てみるばい。
2日夜、エルサレムでパレスチナ人の自爆テロがあり、
乳児・子供5人を含むイスラエル人9人が死亡し、
30人が負傷した。
自爆テロなので当然ながら犯人も死亡。
つまり合計でイスラエルとパレスチナ双方に
10人の死者が出ている勘定だ。
3日朝にはヨルダン川西岸のユダヤ人入植地オフラ近くの
イスラエル軍検問所でパレスチナ人武装集団が
イスラエル兵を銃撃、兵士ら10人が死亡、
5人が負傷したそうだ。
またガザ地区近くのイスラエル領でも
イスラエル人1人が銃撃で死亡。
これがイスラエル側の死傷者だ。合計20人の死亡だ。

一方、イスラエル軍は3日未明、自爆テロへの報復として
西岸ベツレヘムのパレスチナ警察署を
武装ヘリでミサイル攻撃。
さらに西岸のラマラとその近郊の警察署二ケ所を
F16戦闘機で攻撃したという。
また西岸のカルキリヤでは戦車による砲撃も行われ、
パレスチナ警官4人が死亡。
これを両方あわせるとイスラエル側20人死亡、
パレスチナ側は自爆テロ実行者1人と警官4人の
合わせて5人なので合計は死亡者は25人のはずだが、
毎日の見出しでは24人になっている。
この場合、自爆テロ実行者は
死亡者のカウントに入れないのかしらねえ。

パレスチナ側の攻撃を自爆テロと言い、銃撃と表現するが、
イスラエル側のそれは正規軍の武力行使なので
「攻撃」、つまりどこか免責の匂いのする
戦闘行為という風になる。
私達メディアにいるものが使う言葉でさえ
こういう風に一定のバイアスがかかっているんですね。

2月28日以来、イスラエル軍は
西岸にあるジェニンとナブルスの難民キャンプに対し
3日間の侵攻を行い、銃撃戦でパレスチナ人30人と
イスラエル兵2人が死亡した事件があった。
イスラエル軍は「テロ組織の大量の武器を押収できた」と
成果を評価しているが、パレスチナ側は
「侵略による虐殺だ」と非難。
これが今回の報復に繋がっていったようだ。

今回のパレスチナの報復攻撃で注目されるのは
パレスチナ解放機構(PLO)主流派ファタハの軍事部門
「アルアクサ殉教者団」が犯行声明を出していることだ。
パレスチナではPFLPとかハマスなどの過激派が
こうした実力行使、自爆テロを担ってきたが、
ついにファタハもやり始めたのか、という感慨だ。
もうだれも止めることの出来ないところまで
来てしまっている。
すべてはイスラエルの入植問題にあるんです。
とりあえず新たな入植だけは止めて
話し合いのテーブルについたらどうなんだろう。
まあ、私らが何と言おうと
どうしようもないとは思うけど・・・・・
本当に絶望的だねえ・・・

ここで夕ニュースのコメンテーターの
お仕事に出かける時間です。
とりあえず保存をかけてと・・・・・・
午前1時帰宅。
もう今からは無理だなあ
おやすみなさいと行くか。
また明日・・・・・

2002-03-05-TUE

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