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鳥越俊太郎の「あのくさ こればい!」

第694回

ほぼ日編集部様

1月18日のニュースから

アメリカで「エンロン」という
大手のエネルギー供給会社が倒産し、
米史上最大の企業倒産と言われているのは
ニュースなどで御存じだと思いますが、
アフガンの話題がメディアから遠のいて行くに従い、
いよいよこの倒産に絡んで
「エンロンゲート事件」ともいうべきものが
浮上してくるのじゃないかなあ、
とこれは私の勝手な推測です。
何となく新聞のニュースを見ているとにおうんですよね。

ところが、今日の新聞、毎日新聞ですけど、
エンロンに関して二つ記事が出ていて、
私の推測をかなり裏付けるものでしたので
紹介しておきます。
毎日新聞の2面で最近始まった署名入りのコラム
(囲み記事)「発信箱」。
今日の担当はワシントン支局長の中井 良則君だ。
私にとっては外信部の後輩で極めて優秀な記者。
今日のコラムの見出しは
「エンロン+ゲート=?」
コラムの書き出しをちょいと引用する。

「舞台の仕掛けはそろった。多額のカネ。
 閣僚へ口利きを頼む電話。老後の蓄えを失った嘆き。 
 消えた書類。
 ここまで材料があると『くさい』と
 だれもが思い始める。
 この1週間、ワシントンは何やらはしゃいでいる。
 米史上最大の企業倒産となった
 エネルギー大手『エンロン』の捜査が始まった。
 政府を揺さぶるスキャンダルに発展するかもしれない。
 最大の政治献金の見返りに、
 政権が不正な救済に動いたと立証されれば
 1級の事件だ。
 私までそわそわするのは
 不謹慎な期待感のせいだろうか。(中略)
 ウォータ−ゲ−ト事件以来、
 政治疑惑には『ゲート』をつけて呼ぶ。
 エンロンにはまだついていない。
 ゲートがつけば幕は上がる」

やはりそうなんだ。
アメリカでは今何かがにおい始めているようだ。
ブッシュ大統領は元々テキサス州知事。
そしてブッシュ家は石油で財をなした
オイルマネーファミリーだ。
すでにエンロンからの
ブッシュ氏への多額の献金の事実は確認されているので、
後はエンロンが倒産の危機に瀕したとき
政権側から
何か援助の手を差し伸べる事実があったかどうか。
もっとも、現実にはエンロンは倒産したのだから、
援助があっても救えなかった事実には
変わりはないんだが・・・・
てなことを考えてページを繰っていくと、7面の国際面。
こんな記事がワシントン支局
逸見義行記者の原稿で出ている。

「エンロンの会計事務所
 アンダーセンも献金 21万ドル 
 ブッシュ大統領に」


ここで出てくる会計事務所というのは正式には
「アーサー・アンダーセン」
という世界5大会計事務所の内の一つ。
今回のエンロンの倒産に際しては、
資産運用に失敗した後の
巨額の簿外債務を放置したとされ、
エンロン担当のアンダーセン社の
会計監査が杜撰だったことが指摘されている。
また、このことが発覚した後、
関係書類を破棄処分して証拠隠滅の疑いも出ている。
毎日の記事によれば、会計監査不十分で株主などに
損害を与えたとして巨額の損害賠償訴訟に
直面するのは確実だと言う。
さて、この毎日新聞国際面の記事は、
この疑惑の大手会計監査事務所、
ア−サ−・アンダーセンが98年から
合計で21万2825ドル(約2800万円)を
ブッシュ大統領に献金していた事実を紹介している。
民間の政治献金調査団体の調べで分ったんだという。
記事ではブッシュ大統領の
エンロンから受け取った政治献金は
テキサス州知事時代の93年から昨年11月までに
合計62万3000ドル(約8200万円)だそうだ。
やはりこの金額は相当な額ですね。
ブッシュ大統領とエンロンとアンダ−セン。
この三角関係にゲートは開かれるのか?
目が離せないなあ・・・・・

というところで
また明日・・・・・・
今日は朝10時50分からの
「ザ・スクープ」
これは自分で言うのもなんだけど
かなり面白い。
見て下さいな。

2002-01-19-SAT

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