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第651回
ほぼ日編集部様
11月28日のニュースから
特殊法人改革の突破口といわれた道路公団の民営化の問題に
一つの結論が出た。
一般には小泉さんが民営化の「花」を取り、
自民党の道路族と呼ばれる議員達が
今後も高速道路を作り続ける可能性を残したことで
「実」を取ったと言われている。
ハッキリ言ってこれは玉虫色の妥協の産物だし、
国民にはよく分からん結論ですばい。
小泉さんのスタイルは国民の前で
分かりやすい政治をするというので、
高支持率に繋がっていたと思うんですが、
どうやら今回は国民にはそう簡単には
受け入れられないんではないでしょうか。
これって本当はどうなのよ?
という疑問を誰もが持つはずですね。
専門家に解説されればされるほど
分からなくなうそれほど曖昧さを残した結論なんです。
今日はその関連でいくつか記事を拾ってみました。
朝日新聞の3面には7特殊法人の
廃止・民営化へ向けての今回の基本方針を
どう見たらいいのかと言う特集が組まれている。
見出しはやはり疑問を投げかけるものになっている。
「『形だけ改革』へ抜け道?
7特殊法人廃止・民営化へ
『上下一体化』が焦点」
この共通タイトルの下、
「高速道路」「住宅公庫」「都市公団」の3つについて
検証している。
詳しくは記事を読んでもらうしかないが、
記事中にこういう下りがあった。
これってちょっと気になるなあ。
「ある道路公団関係者は
『日本には新たに投資して採算に合う道路はない。
民営化するなら不採算道路の建設は
すぐに中止すべきだ』という」
小泉首相は「民営化」という言葉と
「来年度(2002年度)からは
道路公団の借金の利子補給として
国費(3000億円)は出さない」
ということを合意で得た。
一方、道路族は道路公団が国などから
借り入れている借金の返済期限を
「30年」(最初は小泉さんはこれを主張)から
「50年」に引き延ばすことに成功、
これで今後も道路は計画通り作り続けられると
公言している。
だから「民営化」という花の部分を取った
小泉さんに対し、古賀誠・自民党道路調査会長など
族議員達は従来通り道路は作りますよと、
「実」を取ったことになるんですね。
でも、この道路公団関係者の話が本当なら、
大騒ぎをした結果、
またこれからも赤字の出る道路を
借金で作り続けるのかと思いますね。
ただ、ここで、
「民営化」と言うのが
効果を発揮してくるかも知れませんね。
つまり、民営化と言うことはもう国からは
カネは出さんぞ!
赤字が出るか黒字になるかはあんた達で
考えて決めて下さい、ということになるはずです。
ところが、どっこい、
そうは問屋が下ろさないというヤツですか。
今後道路を作るかどうかはこれから内閣直轄でできる
「第3者機関」という場ではなく、
これまでのように
国土交通省で決めて行くんだと
古賀さんあたりは公言しているんですばい。
ちゅうことはなんですか、
これまでと一つも変わらんということになりませんかねえ?
抜け穴だらけの解決のようです。
もう一つこれも今後大きな問題になりそうなんですが、
小泉さんと自民党幹部が合意に至ったプロセスに
疑問の声が上がりはじめているんです。
これは23日の「東京新聞」が
すっぱ抜いたらしいんですが、
20日夜、小泉さんは東京都内のホテルで
自民党の実力者と密かに会談、
ここで道路公団問題は最終決着したらしいんです。
その記事は私も読みましたが、
2日後によくぞこれだけの
極秘会談の中身を取材できたなあ・・・・
と感心して見ていたんです。
そうしたら昨日(27日)の朝日新聞の10面に
「ポリティカにっぽん」という連載のコラムで、
筆者の早野 透さん(朝日新聞社コラムニスト)が
やっぱりこれに目を付けていて、
東京新聞の記事に触れていました。
いいよなあ、昔は他社の記事の引用なんか
絶対しなかったもんなあ・・・
今はこういうコラムだと自由なんですね。
早野さんのコラムは朝日では
珍しく面白いのでちゃんと読んでいるのですが。
早野さんの記事をここで引用しておきます。
「それにしても、21日には小泉氏が
あれほど抵抗勢力に啖呵を切って、
22日には急転合意というのは
ちょっとおかしくないかと思っていたら、
ハハアなるほどといういきさつが明るみに出た。
23日の東京新聞によると、発表された首相日程では
『赤坂プリンスホテルで秘書官と食事』
となっていた20日夜、
小泉氏は森喜朗前首相、
青木幹雄自民党参院幹事長と密談していた。
森氏は小泉氏の後見人と目され、
青木氏は橋本派の実力者で小泉氏との関係も悪くない。
橋本派こそ道路族議員も多く
抵抗勢力の軸と見られていた。
『自民党をないがしろにしてはいけません』
と青木氏。
『分かっています』と小泉氏。
別室には自民党道路調査会長の古賀誠氏も
待機していたという。
ともかくここで小泉VS抵抗勢力の
激突回避のシナリオができあがったようで、
私も確かめてみると、
小泉氏に近い筋も
『密室談合批判が出なければいいがなあ』
と心配していた」
ちょっと長い引用だが、
早野さんの記事自体が実は東京新聞からの引用なのだ。
つまり、東京新聞がつかんだ
「赤プリでの密室談合合意」という事実は
全てこの東京新聞から出発しているわけだ。
ただ、早野さんは小泉さんに近い筋に
確かめてみているので、
自分でも取材されたようだ。
その結果信ぴょう性が高いという判断で
引用されたんだろう。
ま、いずれにしろ、こういう決着の仕方は
小泉さんらしくはない、というか、
国民が小泉さんに対して勝手に持っているイメージとは
大きく異なる。
早野さんが聞いたように、小泉さんに近い筋の人は、
だから「密室談合批判が出なければいいがなあ」
と心配したんだろう。
こういうことをくり返していると
さすがに国民も冷めてくる。
なんやあ、やっぱり同じじゃん・・・・てね。
自民党の中に小泉さんを本当に支持する人が
ほとんどいない中での中央突破だけにまあ、
こんくらいの裏技は仕方ないかなあとは
思いますばってん、
しかし、政治家は一度そのイメージを落としたら
回復は難しいと思いますので、
小泉さんももう一度首相になった時の
原点に帰った方がよかでしょうね。
ここで外出・・・・保存
帰宅。夜8時半。
また書き始める。
昨日の朝日新聞で早野さんが
20日の赤プリでの密室談合について
書いていたことはこの欄の前の方で触れたが、
実は今日(28日)の毎日新聞の社説でもこの問題が、
「小泉さんに近い筋の人」が
心配するような形で取り上げられている。
「断固密室政治を排除せよ 7法人改革策」
この社説の主旨はそのものズバリ、
20日の密室会談のことを問題にしているのだ。
社説は後半でこう書いている。
「もう一つの疑念は解決策の決定過程だ。
20日の夜の小泉首相と
青木幹雄参院幹事長らとの会談が
この問題の最後の決着場面だったことだ。
森政権を誕生させた「5人組」による
密室政治を連想させる」
毎日新聞は20日に会談があったことを前提で
話を進めている。
東京新聞の記事の後に裏を取ったのだろうか?
社説でこう断定的に書くからには
それなりに確認を取ったんでしょうね。
他の新聞、読売や産経が
どう書いているかは知らないが、
20日の赤プリ会談は政界では
既定に事実として受け止められているようだ。
そして毎日の社説氏はこう指摘する。
「古い自民党との決別を宣言したからこそ、
小泉政権は高い国民からの支持を得てきたはずだ。
「族議員」の中でももっとも強固なのが
「道路族」だ。
20日の会談が古い自民党的な決着、
「密室政治」だったとすれば、
首相は政治手法でも「抵抗勢力」に
妥協したことになる。
会談の実態を国民に説明し、
初心を貫く決意を明示すべきだ」
うーん、正論。
でも小泉さんからすれば
政治はそんなきれいごとじゃないよ、
と言いたいだろうね。
結局、真紀子さんもそうだったけど、
小泉さんのことを国民が
少しばかり過剰に思い入れをもって見ていた分、
つまり小泉純一郎の実像ではなく、
理想に近いイメージで見ていたんではないだろうか。
その分今頃になって裏切られたと言う感情が
出てくるのかもしれない。
小泉さんはモノははっきり言うけど、
自民党の中に何十年と居続けた訳で、
そんなにこれまでの自民党と違う訳ではないんだよねえ。
この話は今週の「ザ・スクープ」でも
取り上げますから御覧下さい。
今日はこの話題だけになってしまったなあ・・・・・
また明日・・・・・
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