TORIGOE
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鳥越俊太郎の「あのくさ こればい!」

第649回

ほぼ日編集部様

11月26日のニュースから

北九州・小倉で講演を終わりホテルで原稿書いています。
今日は時間がないからお休みにしようと思いましたが、
講演後何人もから「ほぼ日読んでます」と声をかけられ、
改めてこりゃあいかん、やっぱり原稿ば書かんと・・・・
ほぼ日の広がり方を実感した次第です。
さて、ここには新聞は本来ならないんですけど、
飛行機から持って来ちゃった日経新聞がありますので、
これを読んでみます。

うーん・・・・・・何かないかなあ。
日経新聞7面に「寸言」というコーナがある。
知名人の言葉を短くまとめたものだ。
私は言葉はいつも注意して見ているんです。
なぜかというと、
一般記事は記者の主観がある程度入り込むんですが、
言葉そのものはニュースの素材として掲載されていれば、
それをどう考えるかはこちらの自由というところがあり、
こういう欄は便利なんですね。

今日は3人の言葉が出ている。
見出しだけは全部紹介しておきます。

「やぶさかではない」鳩山由紀夫民主党代表
「信を問うている」梁瀬行雄あさひ銀行頭取
「こちらも考える」増田寛也岩手県知事

最初の鳩山さんの言葉は21日の党首討論の席で
小泉首相に「与野党を超えて支持するのは
やぶさかではない」とエールを送ったつもりだったのが、
翌日には道路公団などの民営化が一件落着して
空振りに終わったことについて。
鳩山さんは力んだ割には結果が出ずに失望の一幕。
梁瀬頭取の言葉は20日の記者会見の席で。
今期に8千億円の不良資産を処理すると発表したときに、
大手銀行では初めて自己資本の一部である
法定準備金の取り崩しを検討すると表明。
この「信を問うている」と
語気を強めて発言したと記事は書いている。
これは次にこう続くんですが・・・・・
「歴代、発言ぶりがおとなしかった
 あさひ銀行の頭取としては前例のない発言・・・」
まあ、こういう記者の主観が混入してくると
折角の言葉のコーナーが意味がなくなるんですね。
ここはきっちり頭取の言葉だけを紹介してくれれば
いいのに、肝心の言葉は見出しに出ているだけで
記事には一言も出てない。記者の観測ばかりです。
これはちょっと困りますね。
で、最後の増田知事の言葉は石原東京都知事が
打ち出したホテル税構想に関するもの。
「自治体の課税自主権でやることで、
 石原知事は(批判に)
 そんなに力んで反論する必要もない」
「こちらも東京などから来る産業廃棄物、
 不法投棄などに経済的措置を考えていきたい」
「東京は都民に関心の薄いところから、
 騒がせずに上手に取っている」
記者の解釈では1番目の言葉は
岩手県知事の石原知事への理解を示したもので、
2番目は東京への対抗措置、
3番目の言葉は石原知事への皮肉ということらしい。
確かに記者は増田知事の言葉を
うまくつまんで料理しているが、
本当は増田知事の真意はどこにあったのかは
これでは分からない。
理解、対抗、皮肉。
この3要素の内どれが一番言いたかったことなのか。
見出しには「こちらも考える」とあるので、
編集者は対抗措置を真意と見たんでしょうが、
本当はどれなの???
直接知事に聞いてみたくなる記事でした。
これから、昔の毎日新聞時代の友人と食事に行きます。
ここで終わりです。
また明日・・・・・
さあ、モバイルでそうしんできるかあ????!!!!

2001-11-27-TUE

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