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第633回
ほぼ日編集部様
11月10日のニュースから
放送後はかなりがっくり来ている。
が、昨日時間がなくて原稿を書くのを休んだことが
気持ちの中で残っている。
で、今日は何としてでもという気持ち。
夕刊を見ていておやあ!?と思わず目が引きつけられた。
毎日新聞夕刊1面にこんな見出しのベタ記事。
「ビンラディン氏『核兵器保有』」
おいおいこれは大変な話じゃないの・・・・で、
なんでこんな小さい扱いなの?と思いながら読んでみた。
記事によると、
パキスタンの有力紙「ドーン」が
ビンラディン氏と単独会見したんだという。
ビンラディン氏がニューヨークのテロ事件後
外国の新聞の会見に応じたのは初めてらしい。
そういやあ、そうだなあ。
テレビで喋っているところは見たが、
あれはタリバン側が勝手に撮影して
カタールの「アルジャジーラ」という
テレビ局へ持ち込んだと言われているので、
記者がビンラディンなる人物と
顔を合わせて話を聞いたのは
これが初めてなんでしょうね。
で、その記事によれば、ビンラディン氏は
「核兵器と化学兵器を保有し、使用できる状態にある」
と述べ、さらに
「米国が我々に核兵器や化学兵器を使うことがあれば、
仕返しに使う」
だってさ!!!
インタビューは7日、
アフガニスタンの首都カブールで行われたんだという。
この会見内容が本当ならこれは大ニュースですばい。
ばってん、なしてかこれはベタ記事。
恐らく毎日新聞はこのパキスタンの新聞
「ドーン」紙の記事の信憑性を計りかねて、
とりあえず出しておこうという扱いなんでしょうか。
これが欧米の新聞なら
1面トップの大々ニュースになったんでしょうが・・・
戦争中ですから双方がプロパガンダ合戦を繰り広げるのは
当たり前でしょうし、
その辺は気を付けていかないといけないとは思います。
でも、でも・・・・うーん、
やっぱりもし本当ならこれは大事件ですばい。
「ドーン」紙は10日の朝刊で報じたということなので、
イスラマバードにいる毎日の記者が知ったのは今日の朝。
それも時差が4時間あるので、
日本の夕刊に入れるのはかなりぎりぎり
だったかもしれない。
ということはこれは第一報で、
明日(11日)の朝刊には
もっと詳しく出るのかもしれない。
ビンラディン氏の手に核兵器または化学兵器というのは
アメリカなどにとっては
イラクのサダム・フセイン大統領の手にそれらがあるより
数倍「悪夢」に違いない。
明日の新聞がどうこのニュースを料理するのか
興味深いですね。
ところでこのニュース、
朝日はどう扱っているのかな、と思ってチェック。
すると、朝日は1面に3段見出しで、
いかにも急に突っ込んだというつくり。
「ビンラディン氏『核保有発言』報道」
内容は毎日とほぼ同じ。
「ドーン」紙がビンラディン氏との
インタビューを載せていて、
その中に核保有発言があるということ。
毎日にはなかったことが一つ書かれてある。
それは9月11日の事件について、
ビンラディン氏は
「攻撃は女性や子供を標的にしたものではなく、
本当の標的は米国の軍事力、経済力の象徴だった」
と事件の正当化を語り、
自らの事件への関与については否定しなかったとしている。
さらに朝日は2面に「ドーン」紙の掲載した
会見記事の要旨を載せている。
朝日は毎日より時間的な余裕があったものらしい。
ここでは今後意味を持ってくるかもしれないので
この要旨を正確に載せておこう。
1.敵がイスラムの領土を占領し、
一般市民を楯に使っている場合、
(市民を巻き添えにしても)敵への攻撃は許される。
1.9月11日の攻撃は
女性や子供を標的にしたものではない。
真の標的は米国の軍事、経済力の象徴だった。
1.米国は(中枢同時テロで)
われわれに対する確実な証拠を持っていない。
推測だけで空爆を行うのは正当ではない。
1.われわれ自身が標的になっており、
われわれは自衛しているだけだ。
これは自衛のためのジハード(聖戦)だ。
1.ブッシュ米大統領は6日の演説で、
私が大量破壊兵器による攻撃を実行したがっていると
欧州諸国に警告した。
もし、米国が化学兵器や核兵器を
われわれに対して使用すれば、
われわれも核兵器で報復することを宣言する。
われわれはこうした兵器を抑止力として保有している。
1.(それらの兵器をどこから入手したかの問に)
次の質問に移ってくれ。
1.ブッシュ大統領は「十字軍」という言葉を使った。
すべての大国が反イスラムで統一されている。
今まさに、イスラムの歴史上偉大な戦争が
アフガニスタンで行われており、
参戦するのはイスラムの義務だ。
この会見要旨は朝日によれば共同通信からの配信のようだ。
これを読むかぎりはあのテロ事件に彼が関与しているのか、
していないのかは今一つ判然としない。
ただ、核兵器のくだりは妙にリアリティーがあり、
これはかなりぞっとする話ですばい。
冷戦時代は常に私たちはいつ勃発するかもしれない
核戦争の恐怖に心のどこかで脅えながら生きていた。
冷戦終焉でとりあえずほっとしたのは
この核戦争の恐怖から逃れられたかな、ということだった。
それが、イデオロギーの対立よりもっと始末に負えない
宗教絡みの核の恐怖になったとすれば、
これはひょっとするとあの冷戦時代より怖い話
なんじゃないかなあ・・・・・
かなりぞっとしながらこの原稿ば書いとるですばい。
というところでもう寝ます。
また明日・・・・・・・
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