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鳥越俊太郎の「あのくさ こればい!」

第631回

ほぼ日編集部様

11月8日のニュースから

これから大阪へ行ってきますので出発までに
何とか原稿ば書いていかんと、
と思いながら・・・・・・
さて、昨日は田中真紀子外相のことを
かなり辛辣に書いたので、
真紀子ファンの方々にはさぞかし
不愉快に思われただろうなあ。
今日の朝日新聞は3面の「時時刻刻」で

「首相どうする
 田中外相、今や『政権のお荷物』」

 
という特集が出た。
いかに真紀子さんが国会内部どころか
政権内部でもお荷物になっているかを検証した記事だ。
でも更迭すれば小泉政権には
支持率面で影響が出るかもしれないという懸念があり、
続投させれば、国際的に外交上の信用問題になるので・・・
と首相自身が大きなジレンマに陥っていることを
明らかにしている。

私は結局は指名した小泉さんの判断次第だと思いますね。
少々じゃじゃ馬でも従来の自民党的なものを
革命的に変えるための起爆剤に使うというなら
そうすればいいし、もうダメだという判断なら
早いうちがいい、更迭ですよね。
ただ、更迭すればあの口で何を言いたい放題に
喋られるか分からん、
という恐怖感は誰にもあるんでしょう。
確かに真紀子さんは
「恐怖の口(クチ)爆弾」てとこはありますけんね。
辞めたらマスコミがほっとかんでしょうし・・・・
今、散々悪口を書いている週刊誌などは
真っ先に手記とかインタビューば取るでしょうたい。
目に見えとりますたいね。
さて、きょうの朝日の「時時刻刻」の中で
興味深い事実関係が明らかにされている。
この欄でも書いたが、
先日、イラン外相との会談に30分以上遅刻した
真紀子さんは、遅刻の理由として
「国連でのスピーチを準備していた」
と言ったそうだが、
当時の新聞の報道ではホテルの
水増し請求事件の内部報告を早く持って来なさい、
と官房長に怒鳴っていた。
それと指輪が見つからず、
秘書官に「あんたが盗ったんじゃないの?」
などと当たり散らし、
揚げ句は都内のデパートに代わりの
指輪を買わせに行ったことが明らかになっていた。
そんなこんなで遅刻したということだそうだ。
この遅刻の理由は
すでに彼女が嘘をついていることが明らかになっている。
常識的に考えれば国連のスピーチを準備するために
イラン外務大臣との会談を遅刻すること自体が
非常識ですばい。
外国からの賓客との会談を済ませて
自分の用ばするとが人間としては
当然の考え方ではないでしょうか。
だからこれはもっともらしい理由をつけた結果
またその非常識さを暴露したことになるんですが、
その際彼女はこうも言っていた。
「先方も遅れたの、ちょうどよかった」
自分の遅刻と関係なく
イラン外相も約束の時間から遅れたので
自分の遅刻が問題にならなくてよかった、
というつもりでしょう。
しかし、これまでに明らかになっている事実は、
彼女が遅れそうなので、
イラン外相を会談会場で
待たせる訳にはいかないと判断した外務省官僚が
イラン側に話して
ホテルからの出発を遅らせてもらったというのが
真相です。
結果的には彼女の遅刻に合わせるように
イランのハラジ外相も遅れてきましたので、
表面的には「ちょうどよかった」ということに
なったんですが、ここでも嘘ですたいね。
そして、今日の朝日は
もう一つ彼女が嘘をついていることを暴露している。
朝日はこう書いている。

「1日夕のイラン外相との会談には約30分も遅刻。
 (田中)外相は
 『先方も遅れたので、ちょうどよかった』と話したが、
 会談場所へ向かう前に、
 『(外務省の担当局長相手に会談を)
 【始めてなさい】と言っておけばいい』
 と発言しているのは報道陣にも聞こえた」

恐らくドアー越しに真紀子さんの
大きな声が聞こえてきたんだろう。
記者がしっかりこう大臣が言うのを聞いているんですね。
「ちょうどいい」
なんて言うのはうそっぱちで
「(私がいく前に担当局長が)
 話を始めておけばいいんだ」
と言うのが当時の彼女の本音だったことが分かる。
つまり、彼女の中ではイラン外相との会談は
その程度にしか考えられていないということです。
これは外務大臣としても、政治家としても、
また一人の人間としても失格ですね。
相手に対する敬意とか外交上の配慮とかは
全くないとしか言いようがない。
で、思い出すんですが、
アーミテージ・米国務副長官の来日の時は
ドタキャンで会わなかった。
あれも同じことですね。
あの時も理由をあれやこれや並べて結局は自分で
「パニック状態だったから」
などと訳の分からない言い訳に終始しましたね。
テレビなどを見ていると、
こういう事実関係を何も知らずに
「外務官僚と戦う真紀子さん」
という図式でしか外務省問題を考えられない
コメンテーターや出演者が多すぎる。
日本の報道のあまりのお粗末さに呆れていますばい。

毎日新聞も朝日新聞も

「産経新聞が夕刊を廃止」

という記事を載せている。
来年4月から産経新聞は夕刊を廃止してこれまでの
1ヶ月3850円を
2950円の購読料にするんだそうだ。
これは大英断だねえ。
私はもう何年も前から毎日新聞に
「夕刊廃止」を進言していたので、
あーあ、産経に先にやられたなあという感じです。
今の読者の生活パターンを考えれば
これは当然のことなんです。
朝は新聞でニュースを見ますが、
夜は疲れて帰って来て活字を読むより
テレビでニュースを見たいという人が多いんですね。
朝と夜ではメディアに接する
態度が変わってきたんですね。
だから新聞はアメリカのように朝刊に全力を傾注し、
クオリティーペーパーに徹するべきなんですね。
産経新聞の今後を見ていきましょう。

これから大阪に行ってきます。
毎日新聞大阪社会部100年の集いです。
100年になるんですねえ・・・・・

ではまた明日・・・・・

2001-11-09-FRI

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