TORIGOE
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鳥越俊太郎の「あのくさ こればい!」

第624回

ほぼ日編集部様

10月30日のニュースから

スポニチの2面に「十字路」というコラムがある。
こういうコラムは筆者の思いが
ストレートに表されているので面白く読んでいる。
今日のコラムは日大フットボール部の話だ。

アメリカンフットボールの世界で日大フェニックスといえば
知らない人はいないだろう。
大学いや全日本的にも名門中の名門チームだ。
ところが、このコラムによると今や日大フェニックスは
関東大学リーグの2部に陥落する瀬戸際にあるんだそうだ。
私のようなアメフトファンには
日大のチームとそれを率いる篠竹監督は
アメフト王国のように見えていた。
それが今年は部員が40人を割り、
練習もままならない様な状態だそうだ。
信じられないことだ。

コラムによれば、このチームは篠竹監督がつくり、
育て上げてきたチームで、選手の勧誘から指導、戦術まで
ほぼ一人でこなしてきたという。
アメフトの戦術で「ショットガンフォーメーション」という
攻撃の形があるが、これも篠竹監督が
体格で勝る米国勢に勝つために編み出したんだそうだ。
しかし、ここ数年は篠竹監督が健康を損ない
入退院を繰り返し、
従来のような指導ができていなかったようだ。

コラムの筆者によれば、どの世界でも
ず抜けた指導者の時代が長く続くとその反動も大きく、
指導者の世代交代がうまくいかないんだそうだ。
日大からは社会人でも活躍する多くの名選手を生み出したが、
次の指導者の育成だけはできていなかったんだろう。
でも、OBの中で母校のチームの窮状に
手を差し伸べる人はいなかったんだろうか。
OBたちで相談して監督を休ませて
誰かをピンチヒッターにたてるとか
出来なかったんだろうか。
しかし、篠竹さんという人はアメフト一筋で、
結婚もしていない人だけにチームのOBたちでさえ
何も言えない状況にあったんだろうな。
分かるような気がする。
ワンマンチームの悲劇なんでしょうね。

これはどんな組織にも言えることかもしれない。
ずば抜けた指導者は必要ですが、
頂点にさしかかったころには次のことを考えられる
指導者でないと、結局はそのワンマンと組織は
一緒に沈没してしまうことになるんですね。
篠竹さんは自分しかいないという思い込みがあって
誰にも後を託す気持ちにはならなかった。
そこが悲劇的なところでしょうか。
アメフトファンとしては大変残念なんですが、
このコラムを読みながら
組織と指導者ということについて考えてしまいました。

今日は大学で立ったまま講義を続けたせいか腰が痛い。
座ってパソコンのキーボードを打つのがかなり苦痛だ。
まだ書きたいことはいっぱいあるんですが、
今日はこの辺にしておきます。

また明日・・・・・

2001-10-31-WED

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