|
第620回
ほぼ日編集部様
10月26日のニュースから
同時多発テロとそれに続くアフガン情勢に
気を取られているうちに日本の国会では
何だかへんてこりんなことになっているようだ。
今日の朝刊各紙が社説で一斉に
「そりゃないよ」
という調子で取り上げていることがある。
朝日、毎日の社説の見出しを紹介しておくと、
「中選挙区復活案 恥ずべき政党エゴだ」
(朝日新聞)
「選挙制度変更案 無理が通れば道理引っ込む」
(毎日新聞)
朝日新聞の社説担当者は
相当今回の選挙制度の一部手直し案にはお怒りの様子だ。
社説の書き出しが厳しい。
「選挙制度を、政党の都合で
ここまでもてあそんでいいのか。
自民、公明、保守3党の実務者がまとめた
中選挙区一部復活案は、政党エゴ丸出しの改革案だ。
到底看過できない。
選挙制度とは、民意を国会に
どのように反映させるかを決める、
民主主義の基本ルールともいうべきものだ。
それを、連立政権維持を理由にねじ曲げようとするのは、
有権者に対する裏切りではないか。
中選挙区制をめぐる与党3党のこの1ヶ月の迷走ぶりは、
目に余る」
新聞がここまで言い切るのは最近では珍しい。
新聞の社説というのはどちらかというと、
こういう見方もあるが、一方こんな考え方もある式に
足して2で割る意見が多い。
ところが、今回は朝日も毎日も一刀両断、
これはとんでもない暴挙だと言っているようなもんだ。
毎日の説明によれば、3党の合意というのは、
現在300ある衆院小選挙区の一部を合区して、
3人区を二つ、2人区を12新設することだという。
朝日も毎日も指摘しているのは
これは現行の小選挙区制に
中選挙区を一部混在させるもので、自民党内部でも
「理念を欠いた改革で、理屈も何も通らない」
という強い反対論が出ているという。
毎日の社説は何故そういう事態になったのかを説明して
こういう。
「公明党の強い要求に、自民党が配慮した妥協の産物で、
与党内部にさえ『正当な理由が見当たらない。
党利党略といわれても仕方がない』という意見が根強い」
毎日は社説の横の欄で最近の選挙で、
シミュレーションするとどうなるかを計算している。
そうするとなんと公明党が一人現行選挙より8議席も増え、
民主党は6議席も減らす結果となった。
要するにとっても分かりやすい話なんですね。
公明党が得をするように
現行の選挙制度を変えようというのが
今回の試みらしいんですね。
はっきりとは書いてないが、公明党は
これに自民党が賛成しなければ
連立政権から離脱ということを
ちらつかせているんでしょう。
それで、毎日が書くように
「公明党の強い要求に、自民党が配慮した妥協の産物」
という表現になるんでしょうたい。
これにはさすがの小泉首相からも
「慎重に」
という注文がついたと毎日新聞は書いている。
で、
自民党幹部(誰のことかなあ・・・・山崎幹事長かな)は
「総理がダメという以上、無理だ」
と言ったという。
つまり断念を示唆したわけですね。
ところが、公明党の神崎代表は
「首相発言は筋違い」
と反論したらしく、与党内部はこの選挙制度問題で大揺れ、
亀裂の状態らしい。
そういえば、公明党は自衛隊の海外派遣問題でも
自民党が「国会の事前承認」で
民主党と合意に達しかけていたのをぶち壊すなど、
何だか公明党さんどうしたの?という
わがままぶりが目立つ。
どうしちゃったんだろうねえ。
小泉さんは今日のテレビのぶら下がりインタビューで
内閣発足半年の感想を聞かれ
「難問に次ぐ難問だ。山ばかりだ」
などと嘆息気味でしたね。
小泉さんの本音は公明党とは早く別れ、
民主党の一部と手を組みたいんでしょうね。
民主党も一枚岩とは言えず、かつての旧社会党系と
自民党から新進党を経て今民主党組とでは
かなり考え方が違うんです。
民主党の一部からも小泉さんへ
きっと何らかのサインが送られているんでしょうか。
この問題の決着はどうなるのか、今後の特殊法人改革や
新年度の予算編成を控えて要注目ですばい。
ではここでお休みなさい。
また明日・・・・・
|