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第618回
ほぼ日編集部様
10月24日のニュースから
昨日、自衛隊改正法に関して
毎日新聞しか触れてないと書いたら、
今日(24日)の朝日新聞が
かなり大きく取り上げていますので、
事実上の訂正ということでそのことを紹介しておきます。
朝日新聞の2面、社説でこう主張している。
「正面から議論を尽くせ」
これは見出しだが、書き出しの記事を紹介しておこう。
「『防衛秘密』の新設を盛った
自衛隊法改正案の参院審議が始まった。
国民の知る権利や
自衛隊の民主的統制にもかかわる事柄だ。
テロ対策に紛れて
未消化のまま成立させることのないよう、
改めて精査と十分な審議を求めたい」
この社説はかなり厳しく切り込んでいる。
当然だろう。
マスコミも含め
こんな自衛隊法の改正が行われようとしているなんて
あまり知らんのですからね。
朝日は33面の第3社会面でもこの問題について
記者が防衛庁の首藤新悟・防衛局長に
インタビューしてその内容が出ている。
当事者のインタビューというのは貴重だ。
ともすると誰が何を言ってるのか分からない
匿名の情報原稿が多い中、
こういう当事者が何を考えているのか、き
ちんと読者に考えを伝える、これが情報公開の第一歩だ。
この欄の見出しは
「『防衛秘密』どこまで 自衛隊法改正案
防衛庁・首藤防衛局長に聞く」
「対象」
「公開」
「取材」
の3項目に分かれているが、
私が特に興味を持ったのは
「取材」という項目のやり取りだ。
参考までにそのまま引用しておきます。
(記者)
取材で記者が自衛隊員に
「秘密を教えて」といっても
「教唆」に問われるのか
(首藤局長)
国民の関心事を取材するのは当然。
禁じられているのは脅迫などで情報を得た場合だ。
通念上、許されない取材で秘密を得たら罪に問われる。
(記者)
法律上の教唆は贈賄や脅迫でなくても
罪に問われるのでは。
(首藤局長)
刑罰が懲役1年から
最大5年になるという違いはあるが、
(守秘義務にからんで)
取材を教唆ととらえて捕まる恐れがあるのは
今も同じだ。
(記者)
取材が教唆に当たるなら国民が
防衛情報にアクセスしづらくなる。
(首藤局長)
自衛隊の暗号機の性能や魚雷が
どの深度でこわれるかといった情報を敵が知れば、
大変なデメリットだ。
防衛秘密を国民が監視する必要が在るとの指摘もあるが、
秘密にすべきものもある。
ここで防衛局長は暗号機の性能とか
魚雷の深度とかいうことを例にあげているが、
国民はそんな技術的な、
ある意味では瑣末なことを知りたいのではない。
そんなオタクっぽい話で記者が
走り回るわけではないので
これは明らかに質問の意味を
意図的にすり替えて答えている。
それでも大事なことは「守秘義務」、
つまり「国家公務員法違反」容疑で、
あんた達記者の取材行為は
いつでも取り締まることが出来るんだよ、
と正面から言っているところでしょうね。
そうなんです。
昔の「外務省機密漏洩事件」
いわゆる「西山事件」では
そんな暗号機とか魚雷とか言うことではなく、
沖縄返還交渉の裏で日米間に大金が動いていたという、
国民には知る必要があることについて
毎日新聞の記者が逮捕されたんでした。
だから、これからも取材と言えど
時の権力者が頭に来れば
記者だってバンバン逮捕するぞ!
と改めて宣言したようなもんです。
それも刑罰はぐーんと重くなって
最高で懲役5年ですからね。
これはまさに他人事ではないんですね。
さて今度は突如野球の話です。
私今度のメジャリーグの試合は
かなりしっかり見ましたよ。
で、いつも思っていたんですが、
アメリカの投手って
どうしてこんなに年齢が高いのに
エースとして活躍できるのか、という疑問です。
今日、スポにチを見ていたら2面で、
二宮清純さんがこの疑問について
ちゃんと答えてくれていましたので紹介しておきます。
これは野球のみならず、
人生全般を考えるうえで大事な話ですばい。
二宮さんはまずこういう問いを立てる。
「なぜワールドシリーズのマウンドに立つような
一流投手は息が長いのか」
このことは日本のプロ、
アマ野球関係者全員が考えるテーマだと
二宮氏は指摘する。
で、実例を挙げている。
今年20勝3敗のヤンキースのエース、
ロジャー・クレメンスは39歳。
今度ヤンキースとワールドシリーズを戦う
ダイヤモンドバックスの左のエース、
ランディ・ジョンソン。
今季は21勝6敗。
メジャリーグ史上初めて
4年連続300奪三振の偉業を達成したこの投手
は38歳。
ダイヤモンドバックスの右のエース、
今季22勝6敗の成績を挙げたカート・シリングは
34歳。
マリナーズを4勝1敗で破ったヤンキースの投手陣は
クレメンス39歳、
マイク・ムシーナ32歳。
アンディ・ペティット29歳。
オルランド・エルナンデス32歳。
20歳代は1人しかいないと、
二宮氏は指摘してこう書く。
「『かつて30歳代といえば
トワイライト(たそがれ時)だったが、
今やプライムタイム(全盛期)』
という見方が海の向こうでは定着しつつある」
最近引退した巨人の槙原や斉藤はまだ30歳代のはずだ。
どうしてこんな差が出るんだろう。
きっとトレーニングのあり方が問題なんだろう、
再考の必要があると二宮氏は指摘している。
これは私もメジャリーグの試合を見ながら
感じていたことなのですごくよく分かる。
30歳代の選手達よ目覚めよ!!
といっても今からでは遅いか・・・・・
リトルリーグや高校野球から考え方を改めないと
ダメなんでしょう。
ここで今日はさようなら・・・
また明日・・・・・
と一度は書いたが、どうしてもこれは
今日書いておかなきゃあというのがあるんで、
また書き始めました。
毎日新聞の27面に
「個人情報保護法案に 言いたい」
という連載記事が始まった。
1回目に登場しているのは作家の城山三郎さんだ。
城山さんは今年8月に
『指揮官達の特攻』(新潮社)
を出版している。
4月に個人情報保護法案の廃案を求める手紙を
小泉首相に書き、
8月に首相官邸で約20分間首相と会ったそうだ。
その時小泉さんは『指揮官たちの特攻』の読後感想を
「彼らの無念を思うと改めて夜も眠れない気持ちになった」
と語ったという。
この法案には
「言論・表現への理解度が全くなく、
中身は一種の検閲制度だ」
と考える城山さんは首相官邸で会ったとき
小泉さんに改めて
「廃案にして下さい」
と念押したという。
これに対し小泉さんは
「表現の自由は大事だ。
法案の取り扱いは十分、慎重にやっていきます」
と答えたそうだ。
「国会に提出している以上、自分から廃案にします、
とは言えないだろうが」
と城山さんは言いながら、
多少小泉さんに期待はしているようだ。
城山さんのすごいのは7月下旬には
大勲位・中曽根康弘さんにも会って
「廃案」を要請していることだ。
その時のことをこういうふうに語っている。
「法案の反対運動をやっていると話した。
中曽根さんは『反対運動が起きて当然だ』と
理解を示していた。
彼も治安維持法(1925年制定)で
言論活動が弾圧され、
アジア太平洋戦争に突き進んでいった経緯を
よく知っている。
『通常国会では廃案になったんでしょう』というので、
『継続審議のままです』と説明した。
小泉さんにも中曽根さんに会ったことを話した。
小泉さんも戦争を知っているはずだから
法案が治安維持法と同様に、
とんでもない法律だということは分かるはずだ」
さらにこうも言っている。結構すごいよ。
この年齢の人たちは・・・・・
ここまで言い切れる人は
そうはいないんじゃないかなあ・・・・
「法律が厳密に適用されたら
作家はみんな書けなくなってしまうだろう。
しかし、『(私は)捕まえるなら捕まえてみろ』と、
法律に関係なく書くつもりだ。
その代わり徹底的に
官僚や政治家をたたくことになるだろう」
うーむ・・・・・すごいな。
この気迫。
城山さんは別に左翼とかとは全く関係ない人だけど、
表現者として、表現の自由を侵すものには
全身をかけて戦う用意があるという、いわば宣言だ。
私たちの世代やその下の
全共闘・団塊の世代にこういう気迫はあるだろうか?
何だか久しぶりにシーンと
我が身を考えてしまいましたばい。
今度は本当にさようなら・お休みなさい・・・
といってもまだ午後の3時過ぎですばってん・・・
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