TORIGOE
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鳥越俊太郎の「あのくさ こればい!」

第614回

10月20日のニュースから

アフガンはアメリカの特殊部隊による
地上戦が始まったらしい。
夕刊では各紙とも
「米、タリバーンを急襲 
 アフガン南部 特殊部隊100人規模  空港標的か」
 (朝日新聞夕刊1面トップ)
「米地上部隊が奇襲 アフガン南部 軍用空港標的に 
 特殊部隊の100人〜200人」
(毎日新聞夕刊1面トップ)


などと大見出しで報じている。
どうやら米軍特殊部隊は
パキスタン領土からアフガンに侵入、
奇襲攻撃をかけた後素早く退去したようだ。
こういうヒット・アンド・ラン方式で
タリバン政府軍をたたき、
最終的にはオサマ・ビン・ラディンという人物を
拘束するか、殺害するまでこのやり方を続けるんでしょう。

こうしたアフガン情勢も気になるんですが、
私が今もっとも気になっているのはパレスティナの方です。
朝日新聞の朝刊1面に4段見出しで
こういう記事が出ている。
「ベツレヘム 戦車侵攻 イスラエル軍報復、
 市内を占拠キリスト生誕地」


記事によれば、イスラエル軍は
ヨルダン川西岸のパレスティナ自治区ベツレヘムに
戦車部隊を侵攻させ、
市の中心部近くまでを占拠したという。
このベツレヘムという町は
キリスト教徒なら誰もが、いやキリスト教徒でなくても
多くの人が知っている、
イエス・キリストの生誕の地である。
パレスティナの情勢はここ数年の中では
もっとも険悪な状態にあり、今後も目を離せない。
先日はイスラエルの観光大臣が暗殺され、
その報復としてついに
戦車部隊がベツレヘムまで侵攻してきた。
観光大臣の暗殺の前には、
今回犯行声明を出したパレスティナの急進派組織
「パレスティナ解放人民戦線」(PFLP)のリーダー、
ムスタファ議長がイスラエル軍のミサイルで殺害され、
観光大臣暗殺もその報復だった。
こうした報復の終わりなき連鎖は
もう何十年も続いているのだ。
私たち日本人からするとここまで執拗に報復を繰り返す、
本当に泥沼の戦いは信じられないんだが、
一時期収まりかけていた中東和平は
これで収まるどころかまたいっそう激しさを増したようだ。
どこまで彼らはやるつもりなんだろう。
どこまでやっても終わりはないのにねえ。
ともに「正義」の旗を振りかざして
どこまでやれば気が済むのか。
こういう現実を見ていると
アフガンがまた新たな報復の連鎖にならなければ・・・・・
と思うのは私だけでしょうかね。

そんなことをまた今日も考えながら、
疲れ果ててベッドへ向かおうとする私です。

また明日・・・・・・

2001-10-21-SUN

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