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第611回
ほぼ日編集部様
10月17日のニュースから
昨日は原稿を送れなかった。残念だ。
朝5時に起きてマリナーズが勝った試合を見て、
1時から番組の定例の会議、2時半から
朝日新聞が出しているタブロイド紙「SEVEN」から、
番組の動画配信についての取材を受け、5時から一時間半、
上智大学で300人を超える学生相手に講義、
その後六本木男声合唱団の練習に顔を出し、
帰宅したときはもうくたくた。
ちょっとビールと精神安定剤(耳鳴りを抑える薬)を
飲んだらもうめろめろ、キーボードに向かっても
まともにキーが打てずにギブアップしました。
糸井さんの「休んでください」という言葉に
何だかジーンと癒されたような気がしました。
さて、昨日の国会のニュースが今日の新聞の
1面トップに出ていますが、今回の一連の流れを見ていて
どうにも解せないのが公明党の態度。
何やこれ?
自民党と民主党の間で自衛隊の海外派遣について
「国会の事前承認」という項目を入れることで
合意がほぼ出来ていたんだそうです。
ところが、公明党は、自民党が、というより小泉さんが
民主党と手を結ぶのに猛烈に反対し、
この「事前承認」を潰してしまったそうです。
自衛隊の海外派遣という点では戦後歴史の中では
大転換点になろうかというとき、国会の事前承認という
「シビリアンコントロール」の問題を
一政党のメンツ上の都合で
こんなに簡単に葬り去っていいものか。
これは正面から問いただすべきでしょうね。
ここで外出・・・・保存。
帰宅。9時半。
これから食事前に続きの原稿を書きます。
毎日新聞の5面に2段組の記事ながら
これはかなり重要だと思われるニュースが出ています。
「秘密漏えい罰則で論戦 野党『報道の自由、侵害』
防衛庁長官『危険はない』」
今回のテロ事件をきっかけに
自衛隊を海外に派遣する画期的な新法が
国会で成立しようとしていることは冒頭に書きましたが、
新法に合わせ自衛隊法も改正されます。
ところが、実はこの改正と称する中に
とんでもないものが密かに紛れ込んでいるというのが
この記事の趣旨です。
それは防衛秘密を漏洩したものへの罰則が
強化されているという。
これでは「報道の自由が侵される」と
国会で野党議員から指摘されたというものです。
私が調べたかぎりでは今回の自衛隊法改正では新たに
「防衛秘密」
という概念を新設し、これに違反した者への罰則を
かなり重くしたところにポイントがあります。
これまでの自衛隊法では
「職務上知りえた秘密を」を漏らしたものへの罰則は
「公務員法違反」という規定と同じで、
「1年以下の懲役」
でした。
ところが、この改正案では、「防衛秘密」の罪を犯した場合
「5年以下の懲役」
と5倍も重い罪に問われるようになっています。
これまでの国家公務員法違反の場合は
職務上に知りえた秘密を他にもらした公務員、
自衛隊の場合は自衛隊員が「正犯」として罪に問われ、
情報を受け取ったものは共犯でした。
私が毎日新聞にいるとき、政治部の西山記者が
外務省の秘書官から情報を入手した行為で、
女性秘書官が国家公務員法違反の正犯、西山記者が共犯で
逮捕された事件がありました。
いわゆる「外務省機密漏洩事件」または
「西山事件」と呼ばれているものです。
このときは私たち新聞記者はいざとなったら
「公務員法違反」でいつでも逮捕されるんだなあ、と
思った記憶があります。
それぐらい情報にタッチするということは
危ういものなんだな、という実感でした。
ところが、今回の自衛隊法改正案は
こんなもんではないんですね。
もっとシビアーなんです。
処罰の対象が広がり、自衛隊員だけではなく、
防衛秘密漏洩の場合は防衛産業の従事者など民間人も
正犯として処罰されます。
そして防衛情報を取材する行為も
当然ながら防衛秘密漏洩の教唆として
処罰の対象になるようです。
私が防衛庁の隠し事を取材して
番組で明らかにしたとしましょうか。
これが国家か防衛庁の琴線に触れた場合、
すぐに私に情報を漏らした自衛隊内部の犯人探しが始まり、
やがては私も教唆の罪で
取り調べの対象になりそうだというものです。
これは怖い話ですばい。
もちろんこれでは報道の自由などは
大きく制限を受けることになります。
どさくさに紛れてこれまで出来なかったことを
一気にやっちまおうという、誰か知りませんが、
国の誰かが密かに狙っています。
それにしては肝心のマスコミが
こういう事態をあまり知らないようです。
知らない間に実はことはどんどん進んでいるんですね。
というところで、明日朝も5時起きです。
マリナーズ対ヤンキース戦です。
ではまた明日・・・・・・
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