TORIGOE
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鳥越俊太郎の「あのくさ こればい!」

第565回

8月26日のニュースから

間もなく国会が始まる。
9月からはいよいよ小泉改革がどこまで本気なのか、
見せてもらえる時期ですね。
私は個人的には、
この人はこれまでの日本の総理大臣の中では
言うこととやることがあまりずれていない、
真正直な、本気な政治家だと思っているんですが、
それが試されるときのような気がします。
最近小泉さんが漏らした言葉で2つ、
今後を考えるうえでカギとなる
ものを見つけましたので紹介しておきます。

1.
8月23日、静養先の箱根から東京に帰る日、
記者団に語ったもの。
株価が低迷していることについて質問された小泉総理は
こういうふうに語ったという。
これはどの新聞にも出ていたが、
とりあえず朝日の24日付け朝刊から引用しておきます。

「株価が下がれば(政府が)何かやってくれると、
 そういう気持ちを市場関係者が持つとね、
 日本の経済は立ち直んないですね」

朝日に記事はこの言葉のあとに
「・・・・・と述べ、短期的な株価対策よりも
 構造改革を優先すべきだとの考えを示した」
と補足している。
毎日の同じ日の朝刊は、
「政府が何かやってくれるだろうと
 市場関係者が持つと日本の経済は立ち直らない」
というコメントのあとに小泉さんは
「しばらく我慢してもらいたい」
と述べたとしている。
この小泉さんの発想は
歴代の総理大臣や自民党の幹部達には
なかったものだというのが私の強い印象です。
目の前の危機、
例えば株価の低迷などを見せつけられたら、
総理としては何とかしてでも
株価を上げようという気になったと思います。
小泉さんの発想は全く違うんですね。
これまでそういう
場当たりなことをやってきたからいつまでたっても
日本経済は良くならないんだという信念ですね。
こういうふうに思ってそれを
はっきりと口にするのは
実はなかなか難しいんだと思いますよ。
公言するということは国民への約束ですからね。
実際には党内外から
ここまで株価が下がったらなんとかしなければ、
というプレッシャーは今後かかるでしょうが、
小泉さんがどこまで国民との約束を守れるか、
こいつはみものですばい。

2.
これは24日東京に戻ってからの話らしい。
テレビでもそのニュースは流していたが、
今日のスポニチの28面、
岩見隆夫氏の連載コラム「永田町曼陀羅」の中に
引用されているので、そこから再録しておこう。
コラムによれば、小泉さんは24日夜、
首相公邸に戻ったあと、自民党の山崎拓幹事長を呼び、
特殊法人改革についてこう述べたという。

「党内をまずまとめてくれ。
 まとまらないなら改革に協力してくれる
 党外勢力を結集してでもやるという腹づもりだ」

これはすごい発言だねえ。
従来の自民党の総理大臣は
「野党と手を組んででもこの案件は実現させる」
なんて絶対言わなかったし、言えなかったと思う。
冷戦時代のイデオロギー対立の頃には
そんなことは裏では色々国対族の暗躍であったと思うが、
総理は言ってはいけないことだったはずです。
それがねえ、小泉さんは
軽々とそんなバリヤーは乗り越えて
自民党内の抵抗勢力が反対するなら、
民主党と手を組んでもいいんだぞ、
と言っているわけですよね。
小泉さんが本気でそういう姿勢で突っ走るなら
これはこの秋、
えらい面白かことになるんじゃなかでしょうかねえ・・・・

  
 というところで、これから放送本番だ。
 出掛けます。
 また明日・・・・・

2001-08-27-MON

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