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| 3分間で、 最近のニュースを知る。 鳥越俊太郎の「あのくさ こればい!」 |
| 第554回 ほぼ日編集部樣 このところ取材の日程がタイトになって ほぼ日にかける時間がなくなっています。 ま、こういうときもあるよなあ、と 自分を慰めながら今書いてます。 明日は、昼から4つのインタビューなどこなして 帰ってくるのは深夜だと思います。 うわー、きつかねえ・・・・・・ 我ながらそう思いますが、 これが自分の好きな仕事なんだから仕方がなかとですねえ。 と、なんだかグチのようになってますね・・・ さて、8月15日のニュースから 夕刊から拾ってみました。 朝日の夕刊社会面に4段。 「HIV除去し体外受精 新潟大 2組の夫婦、妊娠に成功」 これはエイズウイルス(HIV)感染者には 大変な朗報でしょうね。 男性がエイズウイルスの感染者の場合、 性交渉で相手の女性が感染する確率は、 必ずしもそうは高くはないようですが、ないとは言えない。 血友病の患者で血液製剤により感染した人たちは そのため結婚さえ難しいという。 私が知っているかぎり、感染者で結婚し、 夫婦合意の上で妊娠−出産ということに挑戦したのは ただ一人、民主党の衆議院議員、家西悟さんぐらいだ。 家西さん夫婦はその決断までには大変だったと思う。 大いなる勇気が必要だったと思う。 同じ境遇にある人たちは夫であれ、妻であれ ともにそうした不安から逃れることは出来ないんだと思う。 その点、今回の実験成功は ものすごく明るいニュースなんですねえ。 で、今回の体外受精の成功だが、 これはエイズウイルスに感染した夫の精液から ウイルスを取り除き、妻の卵子と体外受精させ、 妊娠させたものだ。 しかもこの実験で新潟大学医学部の研究チームは 2組の夫婦で成功させており、日本では初めてらしい。 もちろん胎児には感染していないと見られ、 順調に行けば今秋と来春には出産の予定だそうだ。 記事によると、 30代の夫婦と30代の夫と40代の妻の二組。 こういう生命に関する記事にはわりと注目するほうですね。 なぜかなあ・・・と思うけど、やはり人間の命の構造ほど 興味深いものはないんですねえ。 今回の記事でもどうやったらエイズウイルスを 精液の中から除去するのか、 先ずその疑問に注目しますよねえ。 毎日新聞にはこの記事は載ってないのかなあ、と 探していたら、やはり夕刊の社会面に 3段見出しで出ていました。 ただ、毎日の見出しがちょっと様子がおかしいんですばい。 正確に表現するとこうです。 「HIV除去精子で 受精」 「新潟大が2組に実施 国内初」 おかしかところ、これで分かりますかねえ。 「HIV除去精子」という見出しの活字と 「受精」の活字の間が異様に離れすぎちょります。 ぱっと見た瞬間にあれれれ・・・と思うぐらいに おかしかとですばい。 この空白の部分に「体外」と入れば 「体外受精」の見出しになってよかとですばってんね。 どうもこの異常さは印刷間際にこの「体外」の二文字を 刷版から削り取ったようなんですばい。 どうしてでしょうかねえ・・・ 本文中には「体外受精」という言葉が使われているので、 無理に見出しからこの二文字を削り取る必要は ないと思うとですが・・・ でも、印刷直前に何かが起きたんでしょうね。 さて、どうやってエイズウイルスを 精液から除去したかですが、記事によると、 HIV感染者の男性精液を遠心分離機にかけ、 比重の重たい正常な精子と軽いウイルスを分離したという。 これは毎日の記事だ。 朝日の記事によると、 「比重の違いなどから感染せず、 ウイルスの付着もない精子を分離した」 という。 毎日の記事によれば、正常な精子は比重が重く、 ウイルスは軽いので分離できたようになっている。 朝日の記事ではどちらが重い、軽いの区別はなく、 比重の違いでウイルスの付着していない精子を 分離したんだという。 これは一見似ているようで全く違う説明だ。 書いた記者の理解力にもよるんだろうが、 こうした医学や科学の記事には 時々よーく読み比べるとこうした違いが見えて興味深い。 もう一つ違いがあった。 遠心分離器(朝日新聞) 遠心分離機(毎日新聞) ワープロで最初に出る漢字は朝日の方。 新明解国語辞典では毎日の方。 さー、どっちが正しいのか・・・・・・ さあ、もう寝ようぜ・・・・・ また明日・・・・は、あるかどうか自信なし・・・・ |
2001-08-16-THU
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