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鳥越俊太郎の「あのくさ こればい!」

第547回

ほぼ日編集部樣

8月8日のニュースから

毎日新聞の9面、経済面にこんなベタ記事が。

「『デフレ傾向は2〜3年続く』
 分析チームが初会合」


ムムムムー・・・・・・・・・
なんとデフレがまだ続くんだそうだ。
これって我々にはいいことなのか悪いことなのか?
このデフレの問題は結構難しいんですね。
とりあえず記事を見てみましょう。
政府の経済財政諮問会議(議長・小泉首相)に
設置されている経済動向分析・検討チームは
7日に開いた初会合で景気の行く末について
こういう認識で一致したそうだ。

「景気の悪化が加速し、非常に厳しい状況にある」

そうか、悪化が加速で、非常に厳しいか・・・・・・
この表現はやはり容易ならざることのようだ。
ついこの間までは政府の景気に関する表現は
いつも悪いときでもそんなに悪くはないんだけど、
ちょっとよくないかなあ、
なんて調子で国民にあんまり
ショックは与えたくないんだよねえ。
そんな感じがありありだったが、
ここんところへ来て、
小泉内閣になってからというもの、
なんかそのまま出しちゃえという印象ですばい。
この景気の見通しだって国民の受けるショックなんて
一顧だにしていないようで、
さあ、さあ、さあ、これから景気は
どんどん悪くなるけんねえ、
あんたら覚悟しときんさい、てなもんですたいね。
それでさらに

「2〜3年はデフレの傾向は続かざるを得ない」

つまりこのデフレは長期化するんだよというわけです。
デフレってのは物価はどんどん下がっていくし、
地価だって下がり続けで
庶民の生活にはいいように思えるばい。
ばってん、物価が下がるということは
会社や商店などビジネスの面では
売り上げとか収益も下がり、
会社の儲けは少なくなっていくんでしょうね。
すると会社から社員・サラリーマン、
OLに払われる給料もさがりだして、
結局は我々国民の生活にも
影響が出てくる訳ですかねえ・・・・
で、下がる、ことがさらに下がることを招き、
経済の状態はどんどん下がり、活気を失い、
元気はなくなっていくんでしょうかね。
これを「デフレ・スパイラル」なんて呼んでるようですが、

そうするとなんですか、
日本のこれからはいよいよ
本格的なデフレ・スパイラルに突入していくんでしょうか。

うん、これはかなりヤバイですよ。
インフレも困るけどこのデフレっちゅうヤツも
かなり困りモンだぜ・・・・
こういうときはキャッシュを持ってる人が強いんですばい。

インフレの時は土地のような物を持ってる人が
勝ちでしたけど、デフレに強いのは現金。
物価が下がれば下がるほど現金の価値が高くなる。
うん、そうするとますます日本人は何も買わないで
ジッと我慢で、金利はたとえゼロに近くても預金に貯金。
こういう人が増えてくるでしょうね。
それで、最近は今度参院選で当選した
舛添要一さんのように、日銀が金融緩和政策を進め、
人為的にインフレ状態を作りだすべきだ、
という議論が出始めたわけです。
2〜3%のインフレを目標に金利をコントロールすれば
上手なインフレ状態が作り出せるというんですが、
ふーん、そんなにうまくいくのかいなあ・・・・
私にはよう分かりませんばい。

  
明日から関西に取材です。
朝早いので、もう寝ます
明日はモバイルで送れるかどうか・・・・?

2001-08-09-THU

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