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第524回
ほぼ日編集部樣
7月8日のニュースから
毎日新聞の6面、外電面にこんな囲み記事があった。
「米、14日ミサイル迎撃実験
失敗すれば、支持率低下に拍車」
ワシントン支局の布施広記者の原稿。
布施君はかつてサンデー毎日時代、
私が鬼のようにこきつかってやった記者だ。
優秀な記者でカイロ特派員も務め、
今は花のワシントン特派員だ。
彼の原稿だからという訳ではないが、
この記事は結構重要な問題なのに扱いも
2段組でそれ程大きくないし、
他社は取り上げていないようだ。
先ごろ田中真紀子外相が、イタリアやドイツ、
オーストラリアの外相などと交わした会話で、
外務省の官僚か自民党の政治家がリークしたと言われる
アメリカのミサイル防衛構想問題。
これはどこか敵国がミサイルを発射した場合、
これを迎えうって撃ち落とそうという
アメリカ国防総省の計画だ。
あれだけ大騒ぎになっているのに
実はまだ実用化はされていなくて、実験段階なのだ。
昔、といっても15,6年前の話だが、
レーガン政権時代に「スターウオーズ計画」という、
似たような計画があったが、
これも話だけで、実用化はされずに終ってしまった。
その後、民主党のクリントン政権下では
国防総省の中だけの話だったのが
ブッシュ政権になったとたん、
「ミサイル防衛構想」という遠大な計画として浮上、
日本もこれに参加するの、
しないのの大騒ぎになっている。
で、この記事によると、
ブッシュ政権はジェノバサミットのほぼ1週間前に当たる
6日、このミサイルの迎撃実験を行なうことを発表、
この構想を推進する意欲を全世界に示した。
記事によると、実はクリントン政権時代に迎撃実験を
2回続けて失敗し、米国の著名な科学者達は
この迎撃システムに根本的な疑問を提起しているという。
1ヶ月ほど前だったか、TBSが日曜日夜中に流している
アメリカのテレビ番組「シクスティ・ミニッツ」でも
この問題を取り上げていたが、
システム自体が
全く実用化の段階ではないという話だった。
記事によれば、ブッシュ政権は最近の世論調査では
軒並み50%ちょっとで、
低落傾向を辿っているんだそうだ。
このミサイル防衛構想はいかにも
アメリカ人の愛国心をヒットしそうな話題だが、
02年度の予算では83億ドル(約1兆円)といわれ、
まさに高価な"おもちゃ" だ。
実験に成功すれば話はとんとんと進み、
支持率アップにも寄与しそうだが、
失敗すれば巨額の資金をつぎ込んでの話だけに
シャレにもならんということらしい。
テレビでも指摘していたが、
このミサイル迎撃の最大の問題は敵が複数の弾頭や
おとり(デコイ)を使った場合に、
うまく本物だけを撃ち落とす技術に
達していないことのようだ。
ブッシュ政権は04年までには部分配備の計画らしいが、
記事では
「極めて難しいのが実情だ」
と指摘してある。
なーんだ、それぐらいの問題なのか。
日本の政治家はこういう実情も知らずに
真紀子さんの発言だけで大騒ぎしていたのか。
情けなあー。
でもこの実験話は今後注意深く見ていきたいですねえ。
はい、今日はここでおしまい・・・・
また明日・・・・・
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