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鳥越俊太郎の「あのくさ こればい!」

第510回

ほぼ日編集部樣

ほぼ日編集部樣

今日はお休みにしようと思ったけど、
そうはいかないんですね。
心と体が動いてしまう。
もう立派なほぼ日アディクション。

6月24日のニュースから
今日はこれ・・・・
毎日新聞社会面にこのベタ記事。

「男性を誤認逮捕
 6日ぶりに釈放 広島県警」


広島県警・竹原署は竹原市内で4月に発生した
窃盗事件で東京都内に住む男性(22)を
誤認していたと23日発表したそうだ。
またか、と思う。
先日埼玉県警の少年誤認逮捕事件を放送したが、
警察はあまりにも市民の権利を拘束するのに安易である。
この男性は4月21日、当時住んでいた竹原市内で、
会社員宅に忍び込み
現金7000円を盗んだとして今月16日逮捕された。
現場付近でこの男性を見たという
目撃証言があったというのが逮捕の理由。
物的証拠は何もなかったそうだ。
ここで問題はもちろん
これくらいでこいつが犯人だと決めつけて
逮捕に踏み切ってしまう警察官の判断のいい加減さだ。
が、最も批判されるべきは実はこれくらいの
「疎明資料」で逮捕令状を出してしまう
裁判所の判断の甘さだ。
冤罪事件の問題の大きなポイントは警察にもあるが、
見逃されているのはこうした裁判官のいい加減さ、
ずさんさだ。
新聞は警察のミスは書くが、
この位のいい加減な証拠(疎明資料)で
令状を発給してしまう裁判所の問題点は
どこも問題にはしない。
ここを衝いていかないと冤罪はなくならないのではないか。

記事によると、この男性は一貫して取り調べに対し否認、
そのうち現場付近で不審車両を
捜査中に別の容疑者が浮かび、調べたところこの男が自供、
最初の男性の誤認逮捕が明らかになったという。
これは運が良かっただけだろう。
もしこの偶然がなければ、男性は否認のまま裁判に送られ、
裁判所も検察側の言い分を認めて
彼は刑に服すことになったでしょう。
ホントニ怖い話だ。
こういう話をすると
自分はそんな目には会わないと思い込んでいる人から、
たとえ間違いでも逮捕されたり、
一回でも自白した人間を非難するメールや手紙が殺到する。
人間は自分が経験しないと本当のことが分らないんだなあ、
と悲しい思いがする。
それに日本人の中にはやっぱりお上のすることに
間違いはないはずだ、
というこれも悲しいまでの思い込みがある。
これだけ警察の不祥事が続発しているんです。
もちろんきちんと仕事をしている
警察官もいるんですけれど、
警察も間違いを犯すという
最低の認識は持っていいるべきだと思いますよ。

さあ、これから今日の放送の準備だ・・・・・
また明日・・・・・・・
  

2001-06-25-MON

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