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第496回
ほぼ日編集部樣
6月10日のニュースから
私は仕事柄ニュースで報じられたことの真相は
本当はどうなんだろう、といつも思っている。
これが事実といわれてもなかなかそうですか、
と言えない性分なんです。
その私が今ちゃんと検証してみたいことが二つある。
一つは例の北朝鮮・金正男容疑者の不法入国事件の真相。
もう一つはハンセン病訴訟の控訴断念の裏には
何があったのか、ということだ。
両方ともそれなりに真相らしいものは報じられてはいる。
ばってん、まだ何かあるという気がしてならない。
今日の朝刊にそれぞれに関係したニュースが出ていたので、
ここで取り上げておきたい。
毎日新聞の7面にこんな見出し(2段)があった。
「『金正男氏』依然、北京に
金総書記に謝罪の手紙」
これは北京発共同電だ。
記事によると、北朝鮮に精通した
消息筋が明かした話だという。
こういう書き方はよくわからないが、
少なくとも日本の消息筋ではなく
中国政府関係者なんだろうなあ。
この消息筋によれば、5月4日、
日本から強制退去になった北朝鮮の
金正日総書記の長男、金正男容疑者が依然、
北京に滞在しており、北朝鮮には帰国していないという。
記事は今でも「金正男氏とみられる男性が」
という書き方をしている。
日本で確認できなかったからという建前で、
「氏」をつけているんでしょうが、
明らかに不法入国をしようとして
パスポートを偽造までしているわけだから、
これは立派な犯罪者。少なくとも「容疑者」でしょう。
ま、それはいいとして、
この記事は「消息筋」がこの男性を
「金正男氏であることを確認した」と書いている。
さらに金正男容疑者は成田から
北京に強制退去になったあと、金総書記に宛て
「大変申し訳ない」と謝罪の手紙を出したそうだ。
これに対し総書記は
「十分休め」と指示。
だから金正男容疑者は今でも
北京に滞在しているんだそうだ。
うーん、やっぱりこの男は金正男そのものじゃないか。
それでも新聞はなぜそうだと書かないのかなあ。
いつまでもこういう虚構は許されるもんかなあ。
疑問ですばい。
ハンセン病の訴訟に関し、
小泉首相が最終的に控訴を断念したのは
皆さんもご存知でしょうが、
この時政府内部で繰り広げられた
人間ドラマはまだ十分に明らかにされてはいない。
朝日新聞の4面の「記者席」というコラムに
その一端がチラリと書かれている。
控訴断念のとき、小泉首相名で、談話が発表された。
このコラムは岡本 進さんという記者の署名入りですが、
コラムによれば、この首相名の談話は
実は古川貞二郎・内閣官房副長官と
香取照幸・内閣参事官が中心となり、
首相の意を酌んで用意したものだという。
文案を見た首相は
「よくできている」
と言ったそうだ。
岡本記者もその談話を
「生きた言葉だと感じた」
と述べている。
さてそれはどんな言葉か。引用する。
「私は内閣総理大臣として、
また現代に生きる一人の人間として、
長い歴史の中で患者・元患者の皆さんが経験してきた
様々な苦しみに
どのようにこたえていくことができるか
(中略)
真剣に考えて参りました。
(中略)
政府として深く反省し、率直にお詫びを申し上げる」
古川、香取の両氏はともに旧厚生省出身者だそうだ。
小泉首相も厚相の経験者だ。
岡本氏によれば、厚生省経験者だから患者や
家族の痛みを十分分っていたんだろうという。
古川氏は香取氏に
「歴史に残るものだから、歴史的なものにしよう」
と伝えたという。
ハンセン病の隔離政策に
もっとも責任があるのは旧厚生省だろう。
それを今ごろ何を・・・・
という声を予想したように岡本氏は書く。
「ならば、なぜもっと早く国は謝罪しなかったのか。
批判があるのは当然だ。
だが、3氏からすれば自分のポストでできる、
せめてもの償いだったのだろう」
岡本氏のコラムは最後にメディアの差別に関する
責任に触れている。
「問われているのは私たち自身もだ」
こういう終わり方は
あまりにも優等生的ででき過ぎているが、
これは筆者の正直なところなんだろう。
あまり難癖つけるのはやめて素直に受け止めよう。
新聞にはこんな片隅に
きらりと光る記事があるんですばい。
ああ、疲れた・・・・・・
もう寝るとするか・・・・
明日は新聞がお休み・・・つまんねーの・・・・
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