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鳥越俊太郎の「あのくさ こればい!」

第485回


ほぼ日編集部樣

5月30日のニュースから

先日この欄で取り上げた
永住外国人の地方選挙権の法案は
結局与党3党の話し合いで「継続審議」になったと、
今日の朝刊が報じている。
しかし、継続審議とは名ばかりで、
これは廃案であることを
毎日新聞は見出しでズバリと書いている。

「永住外国人地方選挙権 事実上の廃案に
 与党 継続審議に合意」

 
この記事を読むと自民党内では反対が強く、
公明党はこの法案の立法化を求めてきたけれど、
先日のハンセン病訴訟で
政府が控訴を断念したことで公明党の顔が立ったので、
この件では妥協したというような背景が読み取れる。
そこから見えるのは森政権時代は野中幹事長ら
自民党執行部が参院での過半数割れを考慮して
公明党に気を使っていたのに対し、
小泉政権は超高支持率をバックに
公明党にはそれ程神経を使っていないという事情だ。
このまま行くと将来公明党の
連立離脱というような事態もありうるかもしれないな。
そんなことを感じさせるんですね。

毎日新聞の2面、永住外国人の記事の下に
ベタ記事でこの見出し。

「道路財源見直し『言及控えよ』
 与党、政府に注文」

 
小泉首相と塩川財務相が打ちだした
「道路特定財源」の見直しの方針は
自民党の内部に大きな波紋を広げているようで、
あれやこれや何とかこの方針を
食い止めようとする仕掛けが続いている。
これもその一つでしょうたい。
29日の夜、政府の経済閣僚と
与党幹事長と政策責任者による
「政府・与党政策懇談会」が開かれたそうですが、
この席で6月にまとめる
小泉政権の「経済財政諮問会議基本方針」に関して、
道路特定財源の見直しについては
「内容やタイミングを考えて慎重な対処をすべきだ」
との注文が相次いだそうだ。
その結果政府側は
具体的な見直し内容への言及を控えることを
了承したという。
これだけの記事なんですが、
これは今後の小泉政権の行く末を考えるとき
結構大事なことのように思えます。
道路特定財源の見直しを小泉首相が打ち出している以上、
最終的にはどこをどう直すのか
具体的に言及しなければ何も分りませんし、
第一それじゃあ何も話は始まりませんわねえ。
道路建設に関わる所謂建設族議員が多い
自民党サイドが「待った」をかけてくるのは
最初から分っていたことですから、
ここで政府側が安易に
「言及を控えることを了承」してどうするんじゃい!
と叫んじゃいますよ。
これは小泉さんも了承したとじゃろうか?
黄門様の印籠を手にした小泉様が
端からこんなことでは先へ行ってどうなることやら。
そう思いませんか。
確信犯的に自民党の分からず屋どもの陣営を突破する
小泉流に期待を寄せた国民のある部分は、
ちょっとでも小泉さんが日和れば
あっという間に支持の旗を捨ててしまうでしょう。
そこが小泉政権の難しいところですばい。
「高所恐怖症」政権のウイークポイントでしょうね。

あれ?もう2時だ(もちろん午前)
明日も取材があるのでこの辺で・・・

また明日・・・・・・

2001-05-31-THU

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