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鳥越俊太郎の「あのくさ こればい!」

第484回


ほぼ日編集部樣

5月29日のニュースから

毎日新聞の1面に2段見出しで出ているこの記事、
ちょっと気になるとやんねえ。

「永住外国人選挙権見送り
 首相と幹事長合意」

 
日本に永住する外国人に地方の選挙に限って
選挙権を与えようという法案が準備されていたが、
どうやら小泉政権下では今国会での採決を見送り、
最終的には廃案になりそうだという。
この法案は森政権下で与党3党の合意が出来ていたのだが、
政権が変った途端、
自民党内部の反対が多いということで
日の目を見ないままヤミに葬り去られようとしている。
与党の中では公明党がこの法案には積極的で
今国会で通らなければ公明党は連立離脱もありか?
という記事まで出ていたのに、
今日の記事によると、
小泉首相と山崎幹事長が見送る方針で合意したことで、
公明党もこの自民党の方針を容認するんだそうだ。
で、
「衆院段階で廃案にすることも含め与
 党間の調整が進む見通しだ」
と毎日の記事は予測している。
記事によると、山崎幹事長は自民党内では反対意見が
大勢をしめているので、このまま採決に入ると、
自民党と公明党の関係に影響が出るから
「採決見送り」
という解決策を首相に進言したようだ。
まあ、一種の逃げですね。
YKKなどと並び表されていますが、
山崎さんは小泉さんほど確信犯ではありません、
つまり、これまでの自民党政治家と
そう変らない人でしょうから、
自民党内の反対を押し切っても断固我行かん、
というタイプじゃないんでしょう。
それにしても合点が行かないのは公明党の態度です。
あそこまで言っておきながら、
自民党の中がぐずぐずになると、
態度を変える。豹変じゃないですか。
永住外国人は日本で永く住み、
税金は払っているわけですね。
義務は課せられているんです。
ばってん、権利の方はダメ。
つまり参政権はないわけです。
これは21世紀の日本人が判断しなければいけない
重要な問題なんですよ。
先日のようにパキスタン人を中心にしたイスラム教徒が
「聖典」(コラーン)引きちぎり事件で
富山や東京で集会をするのを見ている日本人には
なんだかなあ、
というような違和感を持つ人が多いんでしょうね。
そういう気分の中で今回の見送りと
公明党の裏切りとも言える
急旋回が起きているんだと思います。
この問題については
多くの議論を必要とするような気がします。
これからでしょうか。

今日はこれから日弁連主催の「報道被害」に関する
シンポジウムです。私はパネリスト。
報道を擁護する立場に立たされるんでしょうね。

ではきょうはこれまで
また明日・・・・

2001-05-30-WED

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