TORIGOE
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鳥越俊太郎の「あのくさ こればい!」

第474回

ほぼ日編集部様

5月15日のニュースから

先週末から喉がおかしいなあ、と思っていたら、
いよいよ声が出なくなってしまいました。
それでも今日はさいたま市で「報道被害」に関する
シンポジウムがあり、
3時間目一杯司会業を務めましたので
もう今はかすれ声も出ません。
情けなかあ・・・・・
でも今日は帰ってみると編集部から
どっさり私宛の読者メールが届いていて、
読んでいるうちにまた元気が蘇ってきました。

毎日新聞の2面にこんなベタ記事がありました。

「3与党幹事長の早期訪米で一致
 アーミテージ氏と山崎氏が電話会談」

 
自民党の山崎幹事長が14日、
アメリカのアーミテージ国務副長官と電話で会談し、
早いうちに自民、公明、保守の3与党幹事長が
訪米することで一致したそうだ。
これだけの記事を見れば、
ほとんど見逃してしまいそうな、
どうでもいいニュースのように思える。
ばってん、これは先の田中真紀子外相の
「アーミテージ副長官との会談キャンセル」事件
(とマスコミではほとんど見ているが・・・)
の流れで読むとまた違った見方が出来ます。
実はこの毎日の記事の後半にはこういうくだりがある。

「また山崎氏は田中真紀子外相が
 同副長官との会談を中止したことについて
 不快感は示されなかったことを紹介したが、
 『外交案件は適正に処理され国益を損なわないことが
  肝心だ』と外相に改めて注文をつけた」

「不快感は示されなかったことを紹介したが・・・」
というところを読み取れば、
山崎氏が如何に外相の会談中止「事件」を
気にしながらアーミテージ国務副長官に電話したか、
その胸のうちが 分ろうというものだ。
山崎氏は
「アーミテージさんが怒っているんではないか」と
恐る恐る電話でもしたんだろうか。
まあ、それ程ではないだろうが、いずれにしろ
かなり気にしていたことは間違いないだろう。
で、結局3与党の幹事長が急きょアメリカに行き、
お詫びだかなんだか知らないが、
お話し合いをすることになったのだろう。
なんで、3人も雁首揃えて行く必要があるのかいな。
先日アーミテージさんが日本に来たときには
田中外相が会わない代わりに
小泉首相が会ったじゃないですか。
それを何を慌ててアメリカ参りをするんでしょうか。
山崎さんは「国益を損なわないように」と言っているが、
こういう卑屈な対米の態度こそ
「国益を損なう」ことにはなりはしませんか。

アメリカが日本に何かを頼みたい、
伝えたいというのなら、アメリカ側が
何度でもやって来るべきでしょう。
21世紀はもうそろそろ本当に
対等な日米関係を築きたかですばい。
私は何もメチャクチャにアメリカに
突っ張れと言ってるわけではありません。
言うべきは言う。受けるべきは受ける。
アメリカだって極東や日本の安全などと言ってるけれど、
所詮はアメリカの国益しか頭にないのは確かですからね。
日本も日本の国益を
冷静に判断し対等に付き合っていけばいいんだと思います。

山崎幹事長は「YKK」ということで、
小泉、加藤両氏と並べて語られますが、
小泉さんと山崎さんでは
基本のところではまったく違うような気がします。
小泉さんはなんとか従来の枠組みから
飛びだそうと言う気構えがありますが、
山崎さんは従来の自民党の常識的な枠組みからは
一歩も出られない。
今国民が小泉さんに求めて熱くなっているのは何故か?
何でもいい、変えてほしか。
その一点ですばい。
与党の幹事長が3人も雁首揃えて
アメリカ参りなどみっともないことはやめてほしかね。

ではまた明日・・・・・

2001-05-16-WED

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