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鳥越俊太郎の「あのくさ こればい!」

第470回

ほぼ日編集部様

5月11日のニュースから

朝日新聞の社会面にこんな囲み記事があった。

『行きたくなければ中学行かなくても』
 石原都知事が教育論」


この記事は石原慎太郎東京都知事の教育に関する
持論を述べた。
スピーチについてだ。
10日東京都の公立学校長2千人を集めた
「教育施策連絡会」で、石原知事は、
「小学校はともかく中学になったら行きたくないやつは
 学校に行かなくてもいい」
と言ったそうだ。
朝日新聞はこの石原発言を「石原流の教育論」と
表現している。
とりあえず石原知事がどんなことを言ったのか、
新聞記事からできるだけ再現してみます。

「石原知事は『私の教育観は参考にならんでしょうけど』
 と前置きし、
 『無理に行かせるから、切れたり曲がったりする。
  行かなくてもいいというと、
  自分ですることを見つけてくる』
 と述べた。
 また、石原知事は『人間にとっての最大の財産は個性』と訴え、
 『スタッフに言って欲しい。
  人間にとって本当の価値は個性しかない。
  それが一番分るのは親で、ある時から子供自身になる。
  それを信じて子どもを眺めないといけない』と語った」

この記事だけでは石原知事の真意をどこまで伝えられているか、
分らない。
これだけの記事を読めば
また石原さんが変ったことを言ってるわ、
ぐらいですんでしまうが、
実はこの石原流教育論は石原知事本人の体験に基づくものなのだ。
ここがミソですばい。
石原さんは本人がこれまでに明かしたところでは高校時代に
不登校になり、1年間学校に行っていない。
その間、自宅で絵を描いて過ごしていたという。
絵を描くという行為が不登校という引きこもりの時間を
プラスに変えたんでしょう。
それが知事が言う「最大の財産は個性」という意味であり、
「行かなくてもいいと言うと、自分で見つけてくる」   
という発言の真意だ。
先に上げた発言のうち
「人間にとって本当の価値は個性しかない。
 それが一番分るのは親で、ある時から子ども自身になる。
 それを信じて子どもを眺めないといけない」
これはまさに自分自身のことを言っているんでしょう。
石原さんの親は学校に行かない我が子を無理強いして
学校へ行かせることもなく、我慢強く眺めていたらしい。
そういうふうに視点を変えて見ると、
あの傲慢に見える石原さんも結構可愛いじゃないですか。
朝日の記事はそういう知事の経験を知っているのかどうか
分らないが、そこについての記述がないのが、
不満が残るんですばい。

これも朝日新聞の社会面のベタ記事。

「BSデジタル受信機 4月の出荷台数激減」

記事によれば、NHKの海老沢勝二会長が、
BSデジタル受信機の4月の出荷台数が約1万9千台にとどまり、
前の月の4割にも満たないことを明らかにしたという。
これは昨年12月にBSデジタル放送が始まってから
最低の数字だそうだ。
海老沢会長は「千日で1千万台」の普及が目標らしいが、
これではとてもとてもという数字で、海老沢さんは
「数字を聞いてがく然とした。受信機の値段が高いのか、
 放送しているソフトが悪いのか。これでは大変なことになる」
と語ったという。
でも、私達視聴者からすると、海老沢さんの言う、
その両方だと思う。
ソフトがどうしても見たいほどのものではないのにも関わらず、
それにしちゃあ受信機の値段が高いんだ。
これは一般人の常識です。
そんなに高いものを買ってみたいものは今のところないわ。
これに尽きるんです。
放送が始まる前から誰もが言ってたことですばい。
それを今ごろNHKの会長さんが気がつくなんて、
遅いなあ。
NHKは一応建前では
放送料を払って見ていることになっているから
そんな暢気なことを言ってるけど、
民間放送は放送料はただですからねえ。
ただでまあ、そこそこ面白いものが見られるのに
何で何十万もする受信機
を買って見たいと思うの。そういうことでしょう。

というところで寝ますよ・・・
また明日・・・・・

2001-05-12-SAT

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