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第459回
ほぼ日編集部様
4月28日のニュースから
そうなんだ、世の中は連休、そう連休なんだよ。
で、私は何をしてるかというと、机の周りをさっきから
ゴソゴソ片づけ、これにえらく時間をかけてしまって、
フッと外を見るとこれがまあ、いい天気なんだねえ。
情けない話ですよ。
家でぼさーっとしてるなんてさ。
さて、毎日新聞の社会面のベタ記事。
「岡山市長交際費をホームページで公開」
こういうのは何気なく見逃してしまいそうですが、
結構重要なニュースだと思いますね。
岡山市は27日、市長の交際費を市のホームページで
全面的に公開すると発表したそうだ。
その中身は市長が会って食事をしたりしたときの
相手の名前や日付、金額などを明らかにするんだという。
それにお供えやお見舞いなど、相手によって金額を
定めている支出基準も明らかにする。
市長交際費をホームページで全面公開するのは
県庁所在地では佐賀市に続いて全国で2番目だそうだ。
ただ、支出基準まで公開するのは初めてだという。
情報の公開は今や国を初め地方自治体でも
当たり前になりつつあるが、でも、なんだかんだと言って
トップの交際費にはベールがかかっている。
市長の交際費といえば、誰と会ったかで色んなことが
見えてくる。知られたくなければ自費で接待すれば
よさそうだが、そこは習慣というか、惰性というか、
公費で全部払っていたから、今さらすぐに全面公開という
訳にはいかない、というのが大方の行政関係者の考えだろう。
ホームページで公開することになれば
誰でもアクセスすることが、つまり見ることができるわけで、
情報の公開は一気に進むことになる。
画期的と言っていいでしょうね。
因にアドレスは・・・・
http://www.city.okayama.okayama.jp/
一応このページ開いてみたけどまだ市長の交際費の
項目はなかった。
これからなのかもしれない。
もしチェックして出てこないと私が嘘ついたかのように
なるが、それはそういう事情ですので悪しからず・・・
新聞の記事は公正中立に書かれているというのが
建前ですが、実際はそうでもないんだよ、という
見本みたいな記事にお目にかかりましたので、
紹介しておきます。
書いた記者の気持ちがかなり入った原稿ですね。
朝日新聞の2面に4段囲み記事でこんなニュースが。
「沖縄問題、今からわかるはずがない
担当相じゃ不満?尾身さんキレる」
この見出しじゃ何のことか分らないでしょうね。
今度の組閣で科学技術・沖縄北方担当相に就任した
自民党・森派に属する議員で、尾身幸次さんという人がいる。
記事によるとこの尾身さんが27日の記者会見で
「さっそくキレた」
んだそうだ。
記事が指摘するキレた理由は
「小泉政権誕生に汗をかいたのに希望のポストに
就けなかった不満が出たようだ」
この記事はここまで書かなければならないのかというほど、
まあどうってことない記事なんだけど、割と目立つ
4段見出しの記事だ。
記事の中身は要するに尾身さんが今回の入閣に当たっての
処遇に不満で、記者会見の場で何だか子供じみた
「キレル」状態や「ごてる」状態を示した。
それをチクリと皮肉っているだけの記事で、大して意味はない。
ただ記者の主観が原稿の初めから最後まできっちりと
効いており、私などはこの記事を読んでこの記者は
何か尾身さんに含むところがあったのか、
と思ってしまいましたばい。
尾身さんは今回のポストに就いたことを聞かれて
「はからずも担当になった」
「小泉内閣の重要課題だから尾身幸次が任命されたと思っている。
私を担当にしたのは極めてよかった」
などと言ったらしいが、この引用の後に付けられている文章が
記者の気持ち、というか主観を見事に表している。
「『・・・・極めてよかった』と自らをなだめるような口ぶり」
最初に
「さっそくキレた」
という、尾身さんに対する観察=主観を披露したこの記者は
ここでも
「自らなだめるような口ぶり」
という極めて主観的な描写をしている。
記者会見場にいたすべての記者がこういう感想を持ったのなら
事実に近い表現となるが、誰もが
「自らなだめるような口ぶり」
と感じたかどうか、少し疑問に感じる。
この記事の最後は
「・・・・・と開き直った」
で閉められている。
これもこの記者が「開き直った」と感じたんであって、誰もが
「ああ、この大臣は開き直ったなあ・・・・・」
というほどのものであったかどうか、疑問なところですばい。
ちょいと記事にいちゃもんばつけてみましたが、
いい記事というのは結局感性の問題ですから、
この記者のように人の感じないものを感じようとする姿勢は
いいんだと思います。
ばってん、あまりにもミエミエの主観的な記事は
読む人に見透かされてしまいますのでダメですばい。
朝日新聞の15面でこんな記事を見つけた。
知らなかったのでちょっとショック。
「編集部から」という小さな囲み記事の中に
それはさりげなくあった。
この欄は「オピニオン」の欄で、先週ここで宮城大学の教授の
糸瀬茂さんが「2年後に、年率10%のインフレが日本を襲う」
という「悪魔のシナリオ」に警鐘を鳴らしていたそうだ。
この記事の筆者はきっとその時インタビューをしたんでしょう。
その後、この糸瀬さんが「ニュースステーション」に出演中に
自ら食道がんであることを明かしたんだそうだ。
この記事によると
「病をおして、おうせいな評論家活動を続けるのは
『言い残したことがあるから』という」
私もこの糸瀬さんというひとはテレビで見ていて知っているから
この記事を読んだときは「ええっ!?」と思いましたよ。
最近も自民党の総裁選か組閣の時に糸瀬さんが
出演しているところを見ていたけれど、
とてもそんな重大な病を抱えているとは思えなかった、
というより、そんなこと思いもしなかった、
という方が正確かなあ。
「編集部から」の筆者はこういうふうに最後を締めくくっている。
「命がけで『論』をはく。一人一人がそんな気迫を持たないと
乗り切れない困難な時代を、私達は生きている。
ムラの論理に縛られてきた政治は変るのか。
政治家たちの覚悟のほどや、いかに」
皆さんはこの記事、どう読みますかね?
連休をお過ごしの方に少し長くなったかなあ・・・・・・
明日は放送なのでこのくらいで
私の「石原慎太郎さんインタビュー」がメインです。
結構面白いですよ。
また明日・・・・・・・
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