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鳥越俊太郎の「あのくさ こればい!」

第425回

ほぼ日編集部様

5年半やって来たテレビ番組
「サンデージャングル」が今日25日、
日曜日でお終いです。
コメンテーターという立場で気楽にやってきて
楽しかったので、
終わるとなるとやはりさみしいもんですね。
4月からは「スクープ21」一本で集中してやります。

日曜日の新聞はいつものことですが、
あまり刺激するものがないんですね。
スポニチを見ていて、
メジャーに行ったイチローと新庄の
記事の扱いに差があって面白いと思ったので
それを書いておきます。
スポニチの25日の5面は
「どっと!!メジャー」という米大リーグ情報のページだ。

時差の関係で現地23日(日本時間24日)の
オープン戦の結果が出ているのだが、
5面のほとんど8割ぐらいのスペースが
新庄の活躍にあてられている。
イチローの第2号のホームラン話はその隣に
3段見出しで出ているだけ。

「イチロー "本物"2号」

これに対し新庄の、
マイナーチーム相手のホームラン2本は

「新庄 マイナー相手になんちゃって2発 」
「ご満悦『1面の見出しは"ピアザ超えた"だね』
「2試合ハシゴ 大忙し6の4」
「フィニッシュは"なんちゃってノリダー"」


などと新庄よりもスポーツ紙の方が
はしゃいでいるような紙面ですばい。
確かに新庄のコメントは
イチローのそれより面白いんですね。
新聞が飛びつきたくなるのも分ります。
試合後のコメントはこういうものだったという。
「よかった。今日は本当にうれしかったんです。
 隣の球場まで飛んだんでしょう。
 新庄140メートル弾!で1面。ピアザ超えた!」
スポーツ紙の見出しまで口にする選手も珍しいんですが、
この記事の最後の文章がこうなっていてこれも面白い。
「・・・・日本のスポーツ紙が "1面要求 "を
 そうたやすくは受け入れないこともお忘れなく!」
新庄は確かにスポーツ紙のノリなんでしょうね。
これは彼が福岡県人というのと
関係があるように私には思えます。
福岡県人は大阪の人とは
また違ったキャラクターの持ち主が多い。
タモリや武田鉄矢、松田聖子、陣内孝則、小柳ルミ子、
梓みちよ、中尾ミエなどに共通する明るさ、
能天気な感じ、目立ちたがり屋のところ、
福岡の言葉で言うと「のぼせもん」ちゅう感じですかね。
それが東京の人たちからすると
「宇宙人」に見えるとでしょう。
  
ばってん、こういうちょっと
レールから外れたようなキャラクターは
朝日や毎日のような新聞からすると、
やはりゲテモノ扱いなのか
今日の朝刊には新庄のしの字もないんですばい。
両紙とも昨日の夕刊で
イチローのホームランについては取り上げている。
毎日はそれでも足りないと思ったのか、
今日の朝刊で写真つきの囲み記事に仕立てている。
それなのに、ああそれなのに、
新庄のホームラン2発は
夕刊にも朝刊にもどこにもないんですばい。
読者はイチローの求道者の様な雰囲気にも
確かに関心を持っているんでしょうが、
新庄の話も読みたいと思っているんじゃないかなあ。
むしろ今はアメリカのメディアの方が新庄のことを
「ミスター」とか「プリンス」と呼んで
興味を示しているようだ。
恐らく日本のファンもイチロー派と
新庄派に分れるんでしょうね。
あなたはどっちですか?

さてこれから、最後の『サンデージャングル』です。
行って来まーす。
また明日・・・・

2001-03-26-SUN

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