TORIGOE
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鳥越俊太郎の「あのくさ こればい!」

第407回

ほぼ日編集部様

3月7日
のニュースから

徳島での取材が終わり、
今徳島空港を飛び立とうとしているところです。
まだ乗客が3人ほど姿を見せないとかで、
スポットに駐機したまま、と書いていたら、
あ、今ドアが閉まりました。
これから出発です。

一応上空に上がってから書き始めました。
毎日新聞大阪本社発行の13版。
1面の左下にベタ記事でこんな・・・

「ジュゴン5頭近海で生息確認 普天間代替予定地」

そうか、やっぱりいたのか。
ジュゴンですよ、ジュゴン。
沖縄の名護市辺野古の海にジュゴンが居ると言われ、
でも実際に見た人はそんなにはいなくて、
私が沖縄へ取材で行ったときも
いるのはいるらしいけど・・・・・
ほんとはどうなあのかなあ程度、
つまり半信半疑だったんですばい。

なぜ辺野古のジュゴンが問題になるかというと、
沖縄の米軍普天間飛行場を撤去する話があって、
その移転先がここ辺野古なんですね。
昨年、沖縄サミットの際、取材に行って
辺野古の人たちと話をしました。
住民は普天間飛行場の代替へリポートがやってくることに
賛成の人と環境が破壊されるとして反対の人と
二つに分かれていました。
賛成派住民は
新しい空港を契機に地域開発を図ろうという人、
そして空港建設で潤う建設業関係の人々。
反対派は
空港建設が騒音問題や海の汚染問題を引き起こすとして、
将来への不安を持つ人たちでした。

その環境破壊を心配する人たちが異口同音に言及したのが
ジュゴンのことです。
ジュゴンというのは人魚みたいな動物で辺野古の海でも
最近はめったに見られなくなったという話でした。
ジュゴン、ジュゴンというと、
あの諫早湾のムツゴロウのように
環境破壊に反対する人々にとっては
反対のシンボルになっているようでした。
でも、実際にいるのかどうかも分からずに
ただ反対派の運動のシンボルなのかな、と
思わせるものもあったのです。
私も海を船から見ましたが、
もちろんジュゴンの影すら見えませんでした。

ところが、今日徳島空港で新聞を買って見ると、
ジュゴンが居たというじゃありませんか。
感動ですよ。
やっぱりジュゴンはいてくれたのかってんもんでね。
記事によると、普天間飛行場の代替施設のあり方を
政府と関係自治体が話し合う
「代替施設協議会」が6日、首相官邸で開かれ、その席上
建設予定地の名護市辺野古の近海で、国の天然記念物、
ジュゴンが5頭生息しているのが確認されたと
報告されたそうだ。

記事は「建設計画への影響も予想される」としている。
念のため帰宅後、「大辞泉」でジュゴンを引いてみた。
漢字では「儒艮」と書くそうだ。

「海牛目ジュゴン科の哺乳類。全長3メートル。
 海草を食う。前肢はひれ状で、後肢は退化。
 水平で三日月型の尾びれを持つ。
 乳頭が胸にあるため、哺乳する姿から
 人魚に擬せられることがある。
 紅海・インド洋からオーストラリア北部に至る
 熱帯の海に少数が分布する。沖縄にも現れ、天然記念物」

いつの日かジュゴンに会ってみたいなあ。
米軍の空港などに負けずに
ジュゴンさんよ、それまで元気でいてくれよ!!

今日はここまで
また明日・・・・
なおこれはモバイル送稿でした。

2001-03-08-THU

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