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鳥越俊太郎の「あのくさ こればい!」

第387回

ほぼ日編集部様

2月15日のニュースから

これから取材で出掛けなければなりません。
(朝9時)
残り15分。
もちろん原稿は十分書けませんね。
でも帰ってきたとき続ける意思を
残しておくためにとりあえず
1行でも書き始めることにしたとです。

毎日新聞の1面にカラー写真でアメリカの、
事故を起こした原潜に乗っていた民間人の姿が出ている。
年配者もいるが結構若い女性もいるなあ。
これまでの報道ではこのうちの誰かが
事故当時操舵席に座っていたようだ。
浮上の作業も彼らがやっていた可能性もある。
これは大問題じゃなかろうか。
こんな遊び事で命を犠牲にさせられた高校生達は
たまったもんじゃないよね。
ここは日米双方のメディアの全力取材で真相を
解明してほしか。

ここで外出・・・・・

11時半、帰宅。
では予定通り書き続けます。
ばってん、夜はヤッパリエネルギーが落ちちょるばい。
どうもいかん。
で、朝刊段階では朝日新聞が

「浮上時 民間人が操作
 原潜事故米軍説明 事故への影響否定」

 
と、1面2番手の5段見出し。
毎日新聞は1面トップで

「浮力調整も民間人 事故の原潜
 浮上関与は計2人 米軍 事故と関連は否定」

 
暫くは日米双方でこの話がニュースになるだろう。
民間人が乗っていてなにが悪い?
というのがアメリカの政府と軍の考え方のようだが、
日本人からすれば、
民間人が乗っていてそれで犠牲者が出るなんて
とても許せない。
そこには両国の間にかなりの
ギャップがあるようですばい。
ただ、アメリカのメディアも
民間人が乗船するだけでなく、
操舵(車で言えばハンドル操作でしょうたい)まで
やっていて、日本側に犠牲者が出たのは
さすがにおかしいと思うらしく、
次第にアメリカのメディアの矛先は
この民間人問題に絞られつつある。
毎日の夕刊2面に2段見出しでこんな記事が出ていた。

「米メディア 同乗の民間人名簿提供要請」

この記事によると、
米海軍が「プライバシー」を理由に原潜に乗った
民間人の名前を公表していないことに対し、
地元紙「ホノルル・アドバタイザー」や
CNNテレビなどメディア数社が
情報公開法に基づき米海軍に名簿提供を求めたそうだ。
海軍は数日内に回答する見込だという。
そうだ、この手があったんだ!
なにもアメリカのメディアだけじゃなく
日本の新聞テレビの記者だってこの手を使えばいいんだ。
私がホノルルにいればやるんだけどなあ。
この記事の最後にはこういう下りがある。
「帰港した際に民間人の映像が記録されており、
 メディア内では人名の特定作業がすでに始まっている」
朝日は14日の夕刊、毎日は15日の朝刊で
原潜の支援船で帰港する
民間人の姿をカラー写真で載せているし、
テレビも動く映像を流している。
この民間人達は「戦艦ミズーリを保存する会」の
メンバーだという報道もあり、
そうだとすれば、何人かは
地元ハワイの民間人かもしれない。
ただ、海軍スポークスマンは民間人について
「米本土から訪問した企業関係者」
とだけ述べているそうだ。
もう、ホントにいい加減にせんかい。
早うに正体明らかにしたらどうなんじゃい!
なんて気分が日本ではこれから出始めるでしょうね。
事故発生直後
すぐアメリカの軍関係者が謝ったのがくさいなあ、
と思っていましたが、
結局事故の第一報と同時に民間人の同乗と
操舵の事実は報告として上に上がっていたんでしょう。
だからすぐこれは逃げ切れないという判断が
当初から出ていたんだと思いますね。
ただ事実の公表の仕方については
徐々にショックを和らげながら出していく。
そういう手法が取られたんでしょうね。

というところでお休みなさい。
また明日・・・・・・

2001-02-16-FRI

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