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鳥越俊太郎の「あのくさ こればい!」

第385回

ほぼ日編集部様

あーあ、今日は新聞休刊日ですばい。
面白なかと。
しょんなかけん昨日の新聞ば見とりました。
一日経つと案外見落としている
記事もあったりして・・・
新聞てヤッパリ奥が深かですばい。
と、いうわけで、これは2月12日の新聞からの
ニュースですよ。
13日のニュースは今日の夕刊まで待ちます。
  
毎日新聞の7面、国際面ですが、
ここに小さな囲み記事があったのに気がつきました。

「独世論調査 『ナチスに良い面あった』
 若者の意識『右傾化』?」

 
この記事は共同通信の
ベルリン特派員から送られてきたものらしい。
ドイツの週刊誌や研究所などが共同で行った世論調査で
若者の半数近くが「外国人が多すぎる」と感じ、
「ナチズムには良い面もある」と考えていることが
分ったという。
14〜25歳の若者
1106人を対象に行ったこの調査で、
旧東ドイツ地域で46%、旧西ドイツ地域で40%が
「外国人が多すぎる」と回答。
「ナチズムにも良い面がある」と回答したのは
それぞれ47%、35%だった。
ここから何が見えるんでしょうか。
外国人に対する排斥の気分はかつて社会主義の国だった
旧東ドイツ側の方が高い。
ナチズムへの評価も高いのは東側ということですね。
これは一つには旧東ドイツには社会主義の時代から
ベトナムなど外国人が多くすんでいて
社会主義政権末期のころには
排外主義的な気分がすでに出ていた、
それに根本的には外国人排除の気分の陰には
失業の問題がある、ということでしょう。
東西が統一されても依然東側の経済の復興は
必ずしも成功とはいかず、
失業率が西側に比べると高い。
これがこうした排外主義とナチへの
高い評価に繋がっているんでしょうね。
ドイツでの外国人問題といえば、
トルコ、イランの両国人でしょうが、
この外国人問題は日本にとっても
参考になるんじゃないでしょうか。
21世紀、宗教(特にイスラム)と民族の問題は
世界的な大問題でしょう。
それは、これまでのように
日本は関係ないということでは
すまされないと思いますね。
でも、私達はまだそのことを本当に真剣に、
深刻に考えるところまでには来てませんよね。
ドイツも21世紀はこの調査の対象になった世代が
担うんでしょうが、
日本では同じような調査をしたら
もっとひどいことになりませんかねえ。
つまり、歴史を、特に近代の歴史を
私達日本人はどれだけちゃんと、
真正面から見据えてきたのかなあ、
という不安があるんですよ。
私は1940年の生まれ。
終戦の時には5歳半。空襲経験あり。
終戦の翌年小学1年生。
2年から男女共学。
やがて給食が始まる。
小学高学年から中学にかけて朝鮮戦争。
大学にはいると、
勤評・警職法改悪・道徳教育反対闘争を経て
60年安保闘争、
そしてやがて日本のめくるめく高度成長。
大量消費とバブルの崩壊・・・・・  
いやおうなしに
歴史の変化を感じずにはいられない世代でした。
当然個人差はあるにしても誰もが歴史にはなにがしかの
感慨を感じていたはずです。
で、ほかの世代のことは正直言って分らないんですが、
どうなんでしょうか。
今の若者たちには世の中の変化はあるにしてもそれ程
ドラスチックではないようで、時間の移り変わり、
つまり歴史というものを実感することはあるのかしら、
と思ってしまいます。
ヤッパリ思うんですが、歴史を思う、
感じるということは大事なことなんでしょうね。

ここでいったん、保存か。
いや、とりあえず送信しておこう。

また明日・・・・・

2001-02-14-WED

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