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第384回
ほぼ日編集部様
2月12日のニュースから
久しぶりに時間がゆっくりに流れるとき。
ああ、いいなあ、これって。
コーヒーカップを片手に新聞を読む。
私にとってはこれが一番ホッとするときなんですね。
さて、昨日放送した潜水艦と
水産高校練習船との衝突事故。
事故当時原潜に
15人の民間人が乗っていたというのが
どうしてもひっかかってしようがありません。
アメリカ海軍側は当初、
事故とは一切関係ないと言っていましたが、
ほんとにそうかなあ、
というのが私の偽らざる気持ちだったのです。
日本サイドからの取材ではこの辺の解明は難しいだろうな、
と思っていたところ、
今日の朝日新聞の3面にこういう見出し
のベタ記事が出ていました。
「民間人招待し『配慮』原因か
NYタイムズ紙報道」
朝日のワシントン特派員が
ニューヨーク・タイムズ紙を見て
その内容を紹介しているんですが、
こういうふうに書かれている。
「11日付米ニューヨーク・タイムズ紙は、
衝突事故を起こした米原潜に招待された民間人が
同乗していたことが、
緊急浮上訓練を
『ホノルルの比較的近海で実施した
説明となるかも知れない』と報じた。
招待客に対する『配慮』を優先した結果、
安全確保を怠ったのではないかとの見方だ」
この民間人の招待客がどういう関係の人たちだったのか、
それは何も軍事機密に属することにはならないはずで、
先ずそれを公表することが米軍当局の義務だと思います。
私がこの記事から読み取れるのは、
招待客を乗せていたので、港から
それ程遠くへは行けなかったということがあります。
恐らく半日ぐらいの予定で民間人の
招待訓練をやったんではないでしょうか。
だから、ホノルルの15キロ沖という近海で
訓練が行われていたことも分かります。
次に浮上には通常のゆっくり上がってくるものと、
バラストタンクの水を圧縮空気で一気に
排出しながら浮上する緊急浮上との
二つのやり方があるということです。
現地司令官の会見では
今回は緊急浮上の訓練をやっていたと
明言していますので、そうなんでしょう。
緊急浮上は通常のものより素早く行われるので
衝突の危険性は増すし、
衝突の時の相手に与えるダメージも大きくなります。
そういう危険性が大きい訓練を
海岸近くでやっていたのはこのNYタイムズの言う通り
招待客への「配慮」以外の何物でもないでしょう。
問題はそれにしても緊急浮上の行動を開始したとき、
その後の手続きで、
どういうミスが発生したかということです。
潜望鏡は艦長の仕事だそうですが、
その瞬間、艦長は招待客への「配慮」中で
何らかの見落としとか、
怠慢行為とかがあった可能性があるんでしょう。
恐らく行方不明の9人は
残念ながら犠牲となったとしか思えません。
これだけの犠牲を出したんですから、
米軍はこの艦長を軍法会議で裁き、事故の原因を解明し、
情報をきちっと公開してほしいものです。
次はこの話題です。
毎日新聞社会面のベタ記事。
「ピッキング盗リーダー逮捕
13府県、窃盗容疑」
福岡県警が住所不定、無職の50歳の男性を窃盗容疑で
潜伏先の神奈川県平塚市で逮捕したという記事。
この容疑者は特殊工具で解錠する、
所謂「ピッキング窃盗団」のリーダーだそうだ。
神奈川県から長崎県まで13府県にまたがって
合計141件、7565万円の被害が出ているので
これとの関連を調べて行くそうだ。
新聞紙上ではこれまでピッキング盗といえば
「中国人」と相場が決まっていたが、
これは明らかに日本人。
リーダーというからにはそのグループ内に
中国人がいるのかもしれないが、
記事の中にはそういう点についての言及はない。
これまでピッキング盗=中国人グループという図式は
単なる偏見に基づくものなのか、
それともグループ内にはいるのか、
また、今回は日本人グループのピ
ッキング窃盗団が逮捕されただけで、
言われているように中国人グループは
ほかに存在しているのか。
出来ればそういう全体的な状況にも触れてほしかったな。
朝日の社会面にこんな記事が。
「事故車後部席の女性に気づかず
6時間後に遺体で発見 福島県警」
朝日は4段見出しで扱っている。
書いた記者も、編集者もこれはちょっとひどいな、
と思ったんでしょう。
人間、誰しもウッカリミスはあると思いますが、
このケースは事故車を検証したのが
4人の警官なんですね。
4人ですよ、4人。
それでも事故車の後部座席に傷を負って倒れていた
女性に気がつかないなんて・・・・
ハワイの原潜の事故もこうした
ウッカリミスなんでしょうけど、
私達人間のいい加減さを改めて思い知らされます。
つまり、明日は私もそういう可能性があるということです。
こういう事故や不祥事を見て
皆さんはあれは他人事だとお思いでしょうが、
私達はこういう錯覚やウッカリや思い違いや失念などに
起因する事故にいつ遭遇するか分らないというふうに
思っていたほうがいいように思いますね。
福島県警会津若松署管内で11日、
軽乗用車と軽ワゴン車が衝突、
軽乗用車に乗っていた女性(39)と
長女(7)がケガをした。
同署の話によると、事故直後、
会津若松消防署の救急隊員がこの母子を病院へ搬送。
現場ではもう一方の
軽ワゴン車運転の男性(39)の立ち会いで
会津若松署4人が実況見分を行ったという。
その後、事故車ー軽乗用車は
市内の整備工場へ運ばれたんだそうだが、
事故から6時間半後、
軽乗用車運転の女性(39)の家族が
車に荷物を取りに来て、
その軽乗用車の後部座席に友人の女性(66)が
うつぶせになって倒れているのを発見したという。
その時はこの女性はすでに死亡していた。
恐らく事故直後病院へ運ばれて
手当てを受けていれば助かった可能性も
あったんではないだろうか。
でも、何人の人がこの女性の存在を見逃したんだろう。
まず、救急隊員は一人じゃないだろう。
最低2人はいたはずだ。
次に実況見分した警察官4人、衝突相手の男性(39)、
そして車を引き取った整備工場の人・・・・
これでも7〜8人の人がこの事故車を見ながら
後部座席の女性に気がつかなかったことになる。
記事によると後部座席の窓ガラスは割れていて
外から見えにくいという状況ではなかったそうだ。
警察の4人は「先入観で確認を怠った」と
言っているそうだ。キットそうなんでしょう。
救急隊から引き継いだとき、
けが人は二人と聞いて軽乗用車には
二人しか乗っていなかったんだと
完全に思い込んでいたんでしょう。
しかし、4人ですからね、4人。目は8個。
8っつの目でも分んなかったということは
こうした先入観がいかに恐ろしい結果を生むのか、
今回の事故は私達も心しなければいかんなあ、
と思った次第です。
今日はこの辺で
また明日・・・・・・
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