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第340回
ほぼ日編集部様
12月21日のニュースから
スポニチと朝日新聞に
ちょっとショッキングな見出しがあった。
「法に触れることなく 夫か妻を殺す方法は?」
「中3期末試験で“殺し方”設問に」
これも見ただけで、オイオイ今の学校はどうなってんだい?
という疑問が湧いてくる。
朝日新聞社会面の見出しも似たようなものだ。
「『法に触れず夫か妻 殺す方法を書け』
中学の試験 過激な出題」
「模範解答『喫煙させる・大酒飲ませる』」
「珍解答『飲酒運転で事故起こさせる』」
記事によると、奈良県の私立中学校で、
3年生の2学期末の保健体育の試験に
次のような問題が出題された。
「法に触れずに夫または妻を殺す方法を二つ書きましょう」
スポニチの記事では、生徒からの抗議はなかったものの、
保護者から「設問は配慮を欠いている」という電話があり、
学校側は出題教諭に厳重注意するとともに、
保護者宛に「命の尊さを軽視した設問で、生徒らに誤解や
不安を招いた。深く反省している」との
お詫びの文書を送ったという。
私も最初はこの見出しだけを見て、
まあ何とひどい先生がいるものよ、と思ったのは事実です。
しかし、スポニチでは分らなかったんですが、
朝日の記事をよく読んでみると、この見出しが与える印象と
事実関係は少し違うんじゃないかというのが
私が読み取ったことです。
マスメディアがどうしてもセンセーショナリズムに流れ、
話を面白い方向に持っていってしまうのは
今に始まったことではないんですが、
「法に触れず夫か妻を殺す方法を書け」
という字面だけに目を奪われず、
この53歳の男性教諭が何を意図していたかを
ちゃんと理解したうえで
批判するなら批判すべきだと思うんですね。
朝日の記事で少し分りました。
記事によれば、この問題は3年生の4クラス135人全員に
出されたものだという。
この教諭は、あ、そうだ、
この先生は保健体育の先生なんです。
ここが大事なところですばい。
この先生は殺到した批判いたいし
「長生きする方法を逆説的に説明しようとした」と
釈明したという。
もう少しこの釈明には説明がいる。
この先生は試験問題を出す前の授業で
長生きできない例として、
「たばこや酒の量を増やす」
「油っこいものばかり食べさせる」
「運動をさせない」などと黒板に書き、
説明していたという。
これだけでは十分な情報ではないが、
私の解釈ではこの先生は
長生きできない生活習慣の例を挙げながら、
これから大人になっていく生徒達に
具体的な説明を試みていたんだと思う。
まあ、私達の日常会話でも
「女房殺すにゃうまいもんをガンガン食わせればいい」
なんて冗談話をすることもあるが、
これも本気になって女房殺しを
考えている訳ではないんですよね。
確かに逆説的話法はやり方を間違えると
えらい誤解を招いてしまうんですが、今回も先生の意図は
生徒達に命を縮めることになる生活習慣を
効果的に教え込もうとして
このショック療法的な表現をとったんだと思います。
子供たちからは
なんの抗議も出ていないことからも分るように、
先生の意図はある程度達成されたんではないでしょうかね。
そこへ言葉づらだけにとらわれた母親が文句を言って
話がこんがらがって来たんじゃないかというのが
私の解釈です。
少ない情報での推測なので間違っているかもしれません。
でも、私の言いたいのは
もう少し事態の本質を見極めようよ、ということなのです。
マスコミはどうしても上っ面に流れてしまう
きらいがあるんですよね。
ここで保存・・・
これから収録・・
今帰ってきたけれど、
今日は4時間の収録で疲れ果てましたので
ここで終わりにさせて下さい。
ではまた明日・・・・

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