TORIGOE
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鳥越俊太郎の「あのくさ こればい!」

第336回

ほぼ日編集部様

12月17日のニュースから

今日はこれから放送本番なので
どこまで書けるか分りまっしぇん。
取りあえず書き始めます。
朝刊をざーっと見ましたが、これというものがない。
こういうときはホントにつらい。
どうしようかなあ、と悩みますばい。
そんなとき、あ、そうだ。
昨日の夕刊、まだ見てないけど、何かないだろうか?
慌てて夕刊を広げるシーン・・・・・
一つ見つけたぞ。
これです。
毎日新聞夕刊2面に3段の見出しが立った囲みの記事。

「米メディア 独自に再点検
 フロリダ無効票」

 
こに記事はニューヨークの共同通信の原稿のようだ。
記事によると、マスメディアの専門誌
「エディター・アンド・パブリッシャー」の
電子版が15日に報じたことらしい。
つまり、インターネット上に、
アメリカのいくつかのメディアが独自に
例のフロリダ州の無効票を
再点検するというニュースが流れたようだ。
それを共同通信の記者が見つけ、送ってきたものらしい。
最近はニュースがネッと上に流れているわけだ。
記者も常時いろんなホームページなどを
チェックしておかないとダメなようだ。
さて、この記事によると、
アメリカの有力紙3紙・・・・マイアミ・ヘラルド、
ニューヨーク・タイムズ、
ロサンゼルス・タイムズ・・・・が共同で
無効票の再点検をすることで合意したという。
再点検は早ければ18日から始められ、
当面の対象は65万票余り。
マイアミ・ヘラルド紙はやるなら
フロリダ州の67の全郡で実施したいそうだ。
こうしたメディアの動きに対し、
CNNテレビ、ワシントン・ポスト紙、
AP通信なども参加を検討しているそうで、
これでアメリカの主要メディアによる
事実上の再集計ということになりそうだ。
同じ記事はスポニチにも社会面に出ているが、
メディア側はブッシュかゴアか
どっちが勝ったかなどを見極めようというのではなく、
「フロリダ州で本当はどちらがより多くの票を得たのかを
 知りたいだけだ」
と言っているようだ。
確かに、最後は裁判所の判断で決まってしまったが、
このままでは国民も真実を知らされないまま
次期大統領を受け入れていかざるを得ない。
ブッシュ支持派もゴア支持派もどちらにしても。
何かもやもやしたままこれからの
4年を過ごすことになるわけだ。
さすがアメリカのメディアだと私は思いますね。
日本だとこんなに独自の行動を起こす気持ちが
メディアの中にあるかしらねえ。
真実に対する忠誠心の問題でしょう。
どうしても日本は八百万の神だから、
真実はいくつあってもいいというところがある。
それに比べるとキリスト教の文化は
一神教の文化なんですね。
真実は一つじゃないといけないわけで、
今回、本当はどっちだったのよ、
的な考えが社会の底に残っているんだと思います。
「まあ、水に流して」
などとは言えない社会ですから、
メディアがそうした社会の
空気を敏感に感じ取ってよしっ、
オレたちがやったろうやないかい、
と乗り出したわけでしょうね。
ばってん、一つ気掛かりなのは票の再点検と言っても、
票を管理しているフロリダ州の、あのオバチャン、
ハリス州務長官が許可するかいなあ、ということ。
日本なら完全に「ノー」でしょう。
官がやったことを民がチェックしてもいい
なんて発想は日本の「官」にはないからです。
さあ、どうする?ハリスさん。
そういう意味でもこりゃあ、今後大注目ですばい。

これからちょこっと、
今日の番組のナレーションをつけるために
早めに家を出なければなりません。
ここで一辺閉めます。
また明日・・・・・

2000-12-18-MON

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