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鳥越俊太郎の「あのくさ こればい!」

第332回

ほぼ日編集部様

12月13日のニュースから

糸井さんから朝の8時過ぎに
「これから睡眠に突入しまーす」という
ひな形メールを受け取った。
そうか、また糸井さんは朝まで起きて仕事してるんだ、
と思い、体調を気遣った。
あ、「突入しまーす」はあの中原先生の言葉でしたね。
私はこれから、今日の「あのくさ こればい!」に
突入しかけていまーす。

朝日新聞の6面、国際面に私が時折目をつける
「ことばワールド」のコーナーがある。
今日はあの女性の言葉だ。

「いいえ。私はできるかぎり立派な
 上院議員になりたいと思っているのよ」


ヒラリー・クリントン米大統領夫人は11日、
CNNテレビのトークショーに出演してこう言ったそうだ。
彼女への質問は
「4年後の大統領選への立候補を目指すのか」
4年後のことを聞かれ彼女は明確に否定した。
だからと言って、この質問が今後絶えることはないだろう。
今回の大統領選挙に、
アメリカ人はかなりうんざりしているはずだ。
システムのいい加減さが露呈したこともあるけれど、
今回の候補がどちらも
アメリカ人の圧倒的な支持を受けることが出来ない、
つまりカリスマ性に欠けた人物しかいなかったことへの
苛立ちが根底にあるように思う。

そこで、21世紀初の大統領は
アメリカ歴史上初めての女性大統領を、
という声は出てくるはずだ。
アメリカ人てそういうところがある国民だからね。
今回ゴアさんが負ければ、次の大統領選にはヒラリーを、
という声になりやすいでしょう。
まさかゴアさんが現職大統領なのに
それに挑戦するというのは難しいでしょうから、
ゴアさんが今のところ情勢不利なのは
ヒラリーさんには有利というわけです。
ばってん、今ごろ「私次の大統領選挙に出るわ」なんて
言ってしまったら潰されますから、今はしおらしく
「立派な上院議員になりたいのよ」
なんてこと言ってるんでしょうね。
ヒラリーさんはそれで終わるタマじゃ絶対ない、
もっと野心的だと私は思いますね。

はい、次です。
朝日新聞の家庭面にこんな特集が出ていた。

「カード利用子どもにも浸透 金利の怖さ訴え巡回
 クレジット教育」


これは「個人破産を救う 好況の米国で」
というシリーズの2回目。
アメリカでは子どもへのカードの使い方の教育が
盛んになっているという。
その具体例がいくつか出ていて面白い。
日本の今後のことを考えるうえで参考になる話だ。
アメリカン・エキスプレス社では10月から
13歳から利用できるプリぺード式カードを
アメリカ国内で発行し始めた。

これまでは18歳以上でないとカードは持てなかったが、
今回から同社がローティーン向けのサービスを始めたことで
子どももカードでの買い物が出来るようになったという。
記事によれば、ただし、親の同意が必要で、
お金を借りるクレジット機能はついていない。
そりゃあそうだろうな。
クレジット機能がついてれば、
まだ分別ついてない子どもが何やるか分らないもんなあ。
2000ドルまで預金でき、その範囲なら普通の買い物や
オンライン・ショッピングもできるんだそうだ。
「経済が好調で、ベビーシッターなどのアルバイトで
 子供たちもお小遣いを稼いでいる。
 人生で初めて持つカードとしてこれを使って、
 家計管理を身に付けてほしいんです」
アメックスの広報部長はあくまでも消費者教育に
視点を置いたカードだと強調しているそうだ。
そうか、でもね、
アメリカでは「アルバイト」という言葉はないよなあ、
なんてつまらないことに拘る私でした。
この13歳カードはビザも発行し始めたらしく、
アメリカでは市場拡大のチャンスと
受け止められているようだ。

欄外に「日本では・・・・」
というコーナーがあって、
日本でのカード教育の実態について書かれているが、
「外部講師受け入れ進まず」と見出しにあるように
現実にはあまり進んでいないのが実情のようだ。
今後カード化は色んな側面で進んでいくんでしょから、
アメリカの13歳カードは一つの考え方として
みておく必要があるように思いました。

さてこれからお仕事です
また明日・・・・

2000-12-14-THU

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