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鳥越俊太郎の「あのくさ こればい!」

第306回

ほぼ日編集部様

11月16日(木)のニュースから
   
「消えるシンキロウ」

毎日新聞の2面に2段見出しのこの記事。   
またもや田中真紀子さんのバズーカー砲の炸裂だ。
15日、京都市の同志社大学で講演し、
森首相、加藤紘一さん、扇千景建設相の三人を
なで切りにしたらしい。
まず、森首相について、

「本当にシンキロウみたいに、ブルネイでのAPECから
 帰ってきたら、消えていたりして」


「大きなばんそうこうでも口に貼って、黙ってもらい、
 夜だけ料亭でパクパクしてもらう。
 それで相当、日本も良くなる」


また政局の中心人物、加藤紘一さんについては

「加藤さんがいいとか、だれがいいとか、
 そんなことやってる暇はない。あれは派閥抗争だ」


加藤さんについては、まあまともな反応だが、
次の扇千景建設相についての表現は
当たっているだけにおお怖わ。

「全財産を身に付けて出てくるオバチャン」

真紀子さんのこの言いたい放題はどこから出てくるのか。
本人のセンスの問題もあるんでしょうが、
やっぱりこの強引な力の源は
父、田中角栄さんにあるんでしょうね。
本人が角栄の娘という意識を強く持っている。
つまり、今は派閥の幹部などと言って
大きな顔をしているけれど、
あんたらのことはぜーんぶ私知ってるわよ、
私の父の前では所詮
吹けば飛ぶような存在だったじゃないの。
こういう強烈な意識が彼女を支え、
また攻撃されるほうも
あの女だけはしょうがないな、
そういう過去の関係を引きずっているんでしょう。
そうとでも思わなければ、
この言いたい放題ぶりは理解できません。

「そごう跡にGO」

スポニチ22面のベタ記事。
民事再生法の適用を申請した大手百貨店そごうが閉鎖した、
あの有楽町の「そごう東京店」の跡に
家電量販店のビッグカメラが進出するんだそうだ。
高級品を売るデパート商法から
薄利多売の家電量販店への転換。
なるほどこれが時代の流れなのかと思わせる記事。
でもこの見出し、
「そうごう跡にGO」のGOはどういう意味か、
たんに英語のGOなのか。それとも何かの略字なのか。
もう一つ分らんばい。

「ゴア氏逆転も 票差300、海外不在者票有利」

日本も混迷しているが、アメリカはそれ以上に大混戦。
今回のゴア、ブッシュ両候補のやり合いを見ていると、
アメリカという国への幻想は
あっさり吹っ飛んでしまいますね。
やっぱりこいつらもこれだけのもんだったのか、
という感じですね。

アメリカ人の毎度お馴染の
「フェアー」「アンフェアー」の価値観など
どこにもありません。
党利党略、わが利益のみ言い立てる醜さ。
そこらの発展途上国と所詮同じというと、
発展途上国の人たちに怒られそうですばい。
本当に民意を大事にするのなら
時間はいくらでもあるのだから
すべてのアメリカ人が納得する形で
数え直せばいいじゃないかと、私などは思うんですが、
強引に権限で打ち切ったり、
裁判でカタつけようとしたり、
やり方が乱暴でフェアーじゃない。

そんな中、この記事はこれまでの通説を覆す原稿で面白い。
これまでのほとんどの報道は
不在者投票はこれまでの例からして、
共和党に有利と言われていたが、この記事によると、
今回は民主党の副大統領候補に
ユダヤ系のリーバーマン氏が出ているため、
フロリダ州で選挙権のある海外在住者のユダヤ系が
こぞってゴア氏に投票したといわれ、
ゴア氏が最終的には逆転する可能性も出てきたというのだ。

記事によれば、フロリダ州は
米国で海外在住のユダヤ系が多い3州の一つだそうだ。
へえー、そうなの!?
驚きだ。
これは開けてみないとわかりませんね。
   
さて今週の「スクープ21」は
1.加藤紘一が男になった日
2.アメリカ大統領選挙最終決着を長野智子が見に行く!
3.ええっ!? ボンドで心臓血管をーまたも医療ミス。

ということで今日はここまで
また明日・・・・・

2000-11-17-FRI

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