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鳥越俊太郎の「あのくさ こればい!」

第293回

ほぼ日編集部様

11月4日のニュースから

今日は天気はいいのに気分がよくない。
何だろう?胃の調子がよくないんです。
でも・・・
毎日新聞の3面に次のようなベタ記事を見つけました。
最初読んだときには気がつかなかったほど地味な記事です。
でも目を通してみるとこれって、なんじゃろうか?
と、もっと詳しい話しを知りたくなる、そんな記事です。

「米国の核技術を日本が情報収集 米情報機関が報告」

この見出しで始まる32行の短い記事は
朝日の記者のものではなくて、
共同通信のワシントン発原稿だ。   
記事の頭につくクレディットでそうだと分るのだが、
朝日の記者が書いた原稿なら
もっと大きな扱いにするんでしょう。
ばってん、無視できないニュースだと判断したので
共同電でも一応ベタ記事で載せておこう。
そうなったんでしょう。
さて、記事の内容ですが、
ワシントン・タイムズ紙のビル・ガーツ記者という人が
いるそうだ。
私は知らなかったが、米国の国家安全保障問題に関する
機密暴露で有名らしい。
記事にそう書いてあるのでこれまでにも
度々その方面のスクープを書いていて、知る人ぞ知る、
そんな記者なんでしょう。
彼が、このほど外国による対米スパイ活動をまとめた
新刊書を出版した。
書名は『中国の脅威』。タイトルは中国なんですが、
アメリカの情報機関がまとめた外国による
対米スパイ活動の報告書について書いてあるらしいんです。
もちろんタイトルに出すぐらい
なので中国のスパイ活動が中心なのでしょうが、
その報告書の中に日本に触れた下りがあるというのです。
どう書いてあるか、その内容はこの共同通信の
記事では分量があまりなくて、引用するとこれだけです。

「日本は米国の軍民両用の核技術を標的として
 情報収集している」
「報告は日本について
『情報機関員ではない要員を使い、
 科学技術を収集するのに非常に熟達している』
 と説明し、秘密情報機関を持っていないが
 『大規模でしっかりした情報収集計画を維持している』
 と分析」
 
記事によると、アメリカ・エネルギー省の施設が
最新鋭の核兵器開発を担っている割には
治安対策が十分ではない、との指摘を受け、
CIAやFBI 、国防総省などの情報担当実務グループが
この報告書をまとめたんだという。
でも、日本に関する下りでは何を言わんとしているのか
よく分らないものです。
日本は軍と民間で使う核技術をそんなにアメリカから
情報収集してるんですかい?えっ?と驚く。
しかも
「大規模でしっかりした情報収集計画を維持している」
だって。
これってどこのこと?誰のこと?
私ら日本人にはちっとも心当たりはないんですが、
と言いたいところですが、
一つだけ挙げるとすれば日本が世界に誇るシンクタンク、
中央官庁の官僚さんたちでしょうか。
それならそうとはっきり言ってくれれば、
日本人も驚くことはないんですが。
この報告書の担当者も実態が「官僚」と言ってしまったら
情報の価値が下がると思ったんでしょうか。
まあ、思わせぶりな書き方ですね。

ここでさらに気分が悪化。
横になります。
で、今日はここまでにさせてください・
また明日・・・・・

2000-11-05-SUN

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