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鳥越俊太郎の「あのくさ こればい!」

第286回

ほぼ日編集部様

10月27日のニュースから

日本シリーズがいよいよ面白くなってきましたね。
私としては郷土のチーム、
ダイエーに勝って欲しかーち思うとですばってんが、
どうやら勢いは巨人に傾きつつあるごたるですね。
やっぱり斎藤か、という思いですね。
私はシリーズ前から巨人のピッチャーでは斎藤がカギ、
と考えていましたので、昨日の快投は納得です。
ただ、2回ほど審判の明らかな判定がありましたね。
だから勝負がひっくり返ったかどうかは分りませんが、
こういう誰が見ても
(テレビで見ていても、という意味ですが)
この判定、おかしいんじゃないというのをやられると、
白けますね。
さすがに今日の新聞各紙は写真入りでその場面を載せている。
私がとっている新聞三紙で一番明瞭な誤判定の場面は
スポニチの最終面。

「王さん 2度 猛抗議も貧打」

の見出しで、この判定場面の写真が出ているところ。
キャプションによると、6回2死、
ダイエーの松中選手がセカンドゴロで1塁へ
ヘッドスライディングを試みたシーン。
松中の手はもうほとんどベースに届いているのに
セカンドから1塁手、清原選手のミットに飛んできている
球はまだ1.5メートル以上は離れている(と見える)。
これは実際のシーンを人間の目で見てもセーフと判断されそうだ。
しかし、実際にはこれがアウトと判定されたわけだ。
スポニチもさすがにこれには一言言いたかったらしく
写真にかぶせて記者の驚きとも悔しさともとれる
こんな見出しを載せている。

「これが・・・・これがアウトなのか!!」

もう一つののシーンは7回秋山選手が
1塁から2盗を試みたとき。
こちらはスポニチを見ただけじゃ分らない。
撮影の角度とシャッターチャンスが悪いと
何のことやらさっぱり分らんのですね。
スポニチも秋山選手が2塁へ滑り込んでいる
写真を載せているが、
2塁手のタッチとが同時に見えている。
この映像のもう一瞬前の映像が真実を写しているはずで、
この写真では何とも言えない。
で、じゃあこの秋山選手のシーンを
タイミングよく撮っているところはないかと探しましたよ。
今回は毎日は秋山選手の2塁滑り込みシーンを
大きく載せているが写真自体にはなるほどと
思わせる納得性はない。
このシーンは、実は朝日新聞の18面、
運動面にバッチリ証拠とも言うべき写真が出ているんです。
見出しは

「秋山『審判も頑張って欲しい』 盗塁死に苦言」

2枚組みの写真の上の方の写真が決定的だ。
秋山選手の足は完全に2塁ベースに届いている。
これはどう見ても秋山選手のつま先は
ベースにタッチしている。   
だけど巨人・仁岡のグラブはまだ
ベースの途中までしか行ってなく秋山選手の足には
触っていない。これは完全なセーフである。
これも実際に見ていてもセーフと感じるぐらいの
明らかな判定の誤りだ。

秋山選手のコメントが出ている。
「大事な試合だし、松中のもあったろ。
 日本シリーズでみんな見ているわけだから、
 審判もがんばってほしい」
 
王監督のコメント。
「二つともこっちはセーフと思っているものが
 アウトになった。ビデオを見て違っていたとしても、
 どうにもならない。
 ただいえるのはもうちょっとしっかり見て欲しい
 ということ。選ばれた審判なのだから」

審判の判定の問題は野球には常について回るものでしょう。
人間の目は機械ではないのだから、
時として狂うこともある。   
それを前提にやるべきなんだと思うんです。
審判は絶対でなければならない、
という思想がおかしんで、
人間は常に過ちを犯す存在ということを大前提に考え、
それをどう修正していくかを考えるか、
それともその大前提の元で、
たとえそれが間違ったとわかってもそれに従う。
そういうシステムで割り切るか、どっちかでしょうね。

私はできるだけ関係者の納得ということを考えるなら
ビデオシステムを導入すべきだと思うんですが、
如何でしょうか。
審判は各自耳にイヤホーンを付けていて、
ビデオルームの判定を参考にして、
人間の目で判断しきれない場合を補う。
もちろんビデオルームの判定者には優秀な、
訓練された人物を配置しなければならんでしょう。
で、機械でどう見ても明らかな誤判定には
「NO」の信号を流す。
機械でも微妙なケースは人間の目に任せるとか。
色々知恵は出せるような気がするんですが・・・・・・

ここで時間切れ。
今日は野球の話だけになってしまいました。
まだあるんだけど・・・。
そうか一応保存かけて出かけるか。
でも今日はアルコールが入りそうだから、
深夜帰宅後原稿書けるかなあ・・・。
などと呟きながら・・・・・よしっ、保存。

午前0時10分帰宅。
うええーこれから原稿書くのって面倒くせえ、
と思いましたが、そこが習い性となりですね、
PCの前に座ったら思わずキーボードに触ってしまいました。


「自民・村上氏『参院選仁・・・・』 小出監督にラブコール

スポニチの社会面にベタ記事で自民党の参院議員会長、
村上正邦氏が開いた勉強会に小出義雄監督が
講師として出席した話が出ている。
勉強会後、村上氏は記者団に
「人間教育の神髄を聞いた。
 教育改革に使命感を持っていらっしゃる」
と絶賛しながら
「参院にふさわしい方。ラブコールしてみたい」
と冗談めかしながら語ったという。
当の小出さんは政治は好きだが、
「今は(高橋選手が)世界記録を狙っている。
 それを一緒にやろうと思っている」
 と強調したそうだ。
 
自民党は来年の参院選で勝てないとみて、
参院選のシステムを「非拘束式」に実質審議7日間で
変えてしまった。
このシステムでは有名人の知名度が有効と言われているが、
早速小出監督に自民党がちょっかいを掛けたという図式だ。
小出監督は、マラソンの小出監督だから
ひとつの世界を築いたんであって、
政治家になってもいいことは何もないと思う。
過去多くの有名人達が甘い言葉に惑わされて
政界に入っていったがろくなことはなかった。
村上氏の言葉ももう見え見えで、小出さん、
お願いだから、そんなたわ言にひっかからないでと切に願う。
小出さんはそんな甘言に参る人ではないと思うばってん、
心配。
魔手には気をつけよう。

「『知事が県職員に名刺を渡すなんて!』 
 田中康夫氏初登庁で名刺折り曲げられる」

 
毎日新聞の社会面に2段組でこんな記事が出ている。
先日当選した長野県知事、
田中康夫さんの県庁への登場はかなり大きな抵抗で始まった
らしい。県庁の企業局で幹部らに名刺を渡そうとしたところ、
藤井世高局長が
「社長が社員に名刺を渡すような会社は倒産する」
と言って名刺の受け取りを拒否したという。
この予期せぬ職員の反発に戸惑った田中知事は
「(名刺に記載のある)メールアドレスを伝えたいと言う意味」
と説明した。藤井局長はいったん名刺は受け取ったものの、
「知事」と書かれた部分を折り曲げてしまったという。

いやあ、この光景ってすごいよね。
東京都知事の時にはここまで公然と反旗を翻す人は
いなかった様な気がするが、
つまり本心はともかく表面はそれとなく従うように
見せかけるのが役人の対応と思う。
面従腹背という言葉がある通り、
役人の本性はある意味ではしたたかなものだと思う。
それにつけてもこの長野県の役人達の土性骨。
それとも局長というからには田中知事の元では
首になることを覚悟してこういう挙に出たのかもしれない。
部長会でも相当ずけずけと役人達は言ったらしい。
田中知事と役人達の攻防は今後かなり面白そうですばい。


これでお休み
また明日・・・・・

2000-10-28-SAT

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