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鳥越俊太郎の「あのくさ こればい!」

第283回

ほぼ日編集部様

10月24日のニュースから

朝日新聞7面の隅っこにちょいといい言葉をみつけました。
「地球24時」というコラムの中で
「ことば・ワールド」というコーナーがある。
ここには時々いい言葉が出ているので
必ず目を通すところです。
今日のはあのウディ・アレン監督の言葉。
フランスの新聞、ルモンドがアメリカの大統領選挙では
どちらを支持するのかと聞いたのに対しこう答えたそうだ。
「無能な候補よりは、退屈な候補の方に入れるさ」
さすがだよねえ。
ズバリ決まっているもんね。
これってひょっとするとアメリカ人知識層の空気を
言い当てているのかもしれない。
この言葉聞いてどっちがどっちか分りますか。
ウディ・アレン監督は結局、
民主党のゴア候補に投票すると言っているんですね。
無能対退屈の戦いか?!
日本でならどういったらいいのか?
例えば、自民・森喜朗 対 民主・鳩山由紀夫の場合。
さあ、あなたならどうする?
ウディ・アレンならおんなじことをいうかしらね。

この「ことば・ワールド」にはもう一つ話しが出ているが、
これもチョットいい話しだ。
言葉そのものは
「つい条件反射で・・・・・」
これだけ。
記事の説明によると、
オーストリアのシュミット社会基盤相が運転中に
携帯電話が鳴った。思わず出てしまった。
車の中でこういう経験は誰しもあるのだろうが、
折り悪くちょうどその時テレビで撮影中で、
しかもそのまま放映されてしまった。
で、シュミットさんは明らかな法律違反と自覚して、
自ら警察に出頭して、反省しきりですと
声明を出したという。
なんともはや正直な政治家であることか。
ウソつきが多い日本の政治家のことを見つけている
私などにはこんな話しは新鮮ですよ。
この話、テレビで取材して日本の政治家に見せて
どういうコメントをするかやったら面白いかもしれない。
恐らく日本人の中に(政治家だけでなく)、
『正直』などという価値観は
それほど高いポジションを与えられていないんでしょう。
そんなことを考えてこの短い言葉を見ていると面白い。

「金総書記訪韓『来年3月に』 イタル・タス通信」

アメリカのオルブライト国務長官が北朝鮮を訪問し、
米朝関係正常化でマスコミは盛り上がっているが、
朝日新聞の3面にモスクワ発の特派員電で
こんなベタ記事が出ている。
ロシアの通信社が伝えたことなので、
信ぴょう性を考えてこの扱いになったんでしょうが、
本当ならこれも大ニュースですばい。
その通信社によれば、韓国の金大中大統領と
北朝鮮の金正日総書記の南北首脳会談は来年3月、
韓国で行うことで事前合意ができたそうだ。
こういうベタ記事の信ぴょう性というのが面白いですね。
掲載した朝日新聞は迷っているんですね。
ホントかいなあ?
だからあんまりぶち上げるわけにはいかん。
といって、そうなるかもしれん、
ここはチョット頭だけ出しておこうか、
なんて迷った揚げ句のベタ記事扱い。
来年になって検証してみると面白いかもしれない。

「拉致被害者 韓国『217人』 統一省資料」

韓国の統一省は23日、1970年以降に、
北朝鮮に拉致された韓国人の数は
217人にのぼるという資料を国会に提出したという。
海上で操業中に拉致された漁民が最も多く
178人だそうだ。
北朝鮮への拉致というと
日本人のケースを思い出してしまうが、
韓国からもこれだけの多くの人間が拉致されているのかと
改めて認識を新たにした。
言葉は同じだからといっても
家族の元から無理やり引き離されるという点では
日本からでも韓国からでも同じことですたいね。
やはり人道上許さるべきことではない。
この辺のことをちゃんと解決しない限り、
アメリカと北朝鮮だけでうまくやってもダメですね。
韓国と日本の国民の感情が許さないと思いますよ。  

今日はここまで
また明日・・・・・・・

2000-10-25-WED
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