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鳥越俊太郎の「あのくさ こればい!」

第1266回

11月2日のニュースから

毎日新聞と朝日新聞にともに
ベタ記事で出ていたこのニュース。
ほとんど誰も気がついてもいないだろうが、
私には現在の世界のキイワード「イスラム」
という視点で見ると、
ほう、ここにもか!と言う思いが強かですばい。
毎日新聞の見出しはこうだ。

「回族と漢族が衝突、7人死亡 河南省北部」

回族というのはイスラム教を
回教というように昔はこういう呼び方をしていた。
中国の西域に住む、
ウイグル族
(漢字で書くと回と次の字はこれでは出ないが
 糸偏に乞と書く字)、
つまりウイグル族と発音する
漢字の最初の字が「回」なので、
中国ではイスラム教徒、モスレムのことを
回教徒と呼んでいて、
日本でも昔は「回教徒」という表現が一般的だった。

このニュースは、記事によれば、
10月29日中国河南省北部の狼城嵩で
交通事故をめぐって衝突し、
少なくとも7人が死亡したという。
7人が死んだと言うのだから
相当に激しい戦いだったに違いない。
この間警察、
つまり中国の公安は何をしていたんだろうか?
公安はほとんど漢族出身者だろうから
回教徒の方が不利だったに違いないだろう。
さて、この衝突の原因というのが、
記事によれば、漢族の少女が
回族の住民の運転する車にひかれ死亡したことらしい。
これをきっかけに400〜500人が殴り合う暴動に発展、
家に火をつけるなどの騒ぎになったそうだ。
中国当局は数千人の警察官を派遣、
現場周辺の道路を封鎖し、戒厳下においたという。
少女が死亡した事故とはいえ、
それぐらいで中国の多数派漢族住民と
少数派の回族住民が
数百人単位で入り乱れて戦うには
日頃からの対立や反発が鬱積していたんだろうね。
中国はご存知の通り多様な民族からなっている
多民族国歌だ。
日本とはかなり様相が違う。
ただそれを共産党政権が独裁的に、
半ば強引に漢族中心の支配にして治めているのが実態だ。
そん典型的な例が
チベット自治区の漢族住民の移住・入植による
事実上の漢族化といわれる。
こういうニュースはあまり外には出てこないが、
中国が2008年の北京オリンピックで
世界の仲間入りをすれば、
どうしても表に出てこざるを得ない。
イスラエルがパレスチナ地域で
強引な入植政策を取って来て世界中から
非難を浴びて来たが、
実は中国でもそうした漢族への
同化政策が取られているんですんばい。
そん中で今一番火薬庫のような存在が
回教徒が多数を占める
東ウイグル自治区での独立・抵抗運動だ。
このベタ記事の背後には今
後の中国の将来を危うくさせかねない
重要な問題が潜んでいるんですたいね。
ま、そんこつが分かればよかかなあ・・・

あ、やっぱりプロ野球の新規加入が認められたのは
楽天だった。
ライブドアの方が
先に手を挙げたんだけどだめだったね。
背後では色々あったようだけど、きょうはここまでで、
はい、おやすみなさい、
と言ってもみんなが読むときゃ昼間ですね。

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2004-11-03-WED

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