TORIGOE
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鳥越俊太郎の「あのくさ こればい!」

第1177回

ほぼ日編集部様

1月13日のニュースから

今日は予防注射をうって来た。2本。
まだあと何本かうたなきゃなりません。
自衛隊員がうってるのと
同じものをうたなきゃならんちゅう訳のようです。
ちゅうのはまだ日は決めてませんが
ちょっとばかりイラクくんだりまで
行ってこようと思っちょるからです。
私の年齢からすると、
今回がこういう現場を見られる
最後のチャンスかなあと思うので、
去年暮れぐらいから考えていました。
確かにこれまで取材で行った
どの戦場より危険なような気がします。
ばってん、やはり現場をちゃんと見んことにゃあ・・・
という好奇心の誘惑には勝てまっせん。
「イラクに行く」
と周りに宣言して自分を追い込んでいるところですばい。

さて、今日の毎日新聞の3面にこんなベタ記事が。
ホントに目立たない、ジミーな記事ですが、
よく読むとなかなか
これは結構大変意味のあるニュースのようですばい。
見出しはこれ・・・・

「亜鉛使い格安の液晶実用化成功 高知工大など」

記事によると、なにしろこれは
世界初めての成功だそうだ。
世界で最初というのが
やはり重大なニュ−スなんだと思う。
記事によると、
高知工科大学の山本哲也教授と
住友重機械工業(本社・東京)、
管理法人「四国産業・技術振興センター」
(事務局・高松市)などの
共同研究チームが12日に発表したところでは、
酸化亜鉛による「透明導電膜」の実用化に
世界で初めて成功したんだそうだ。
うーん、なんじゃこりゃあ・・・・
いきなり難しか科学技術用語が出て来て
さっぱり分かりまっせんばい。
「透明導電膜」
ちゃあいったいぜんたいなんやろうか?
これは記事からの正確な引用に任せると、
こういうことだそうです。
「液晶テレビのディスプレーや
 太陽光発電のパネルなどに使用されている
 透明導電膜には現在、
 高価な酸化インジウムが使用されている。
 酸化亜鉛は安価で、
 導入されると4、5年で
 液晶テレビの値段を
 半額程度までに下げることができるという」

山本教授によると、
この3年かけてガラス基板に亜鉛と酸素を吹きかけて
定着させる技術を開発したんだそうだ。
この結果、酸化インジウムを使ったのと同じ効果が
「期待できる」と記事には書いてある。
「同じ効果が出る」と断定してない所が
ちょっと微妙ですが、
記事はこうも書いてるのでまあ、
断定してもよかっでしょうね。
「この技術で透明導電膜の
 最大1メートル四方までの大型化にも成功した」

ここまでで分かったことは、
私たちが日頃何気なく見ているテレビの液晶画面が
「透明導電膜」と呼ばれるものだということですね。
そしてそれは、酸化インジウムという
自然界から採掘される物質を原料に
出来ているということです。
記事によると、ところが、
この酸化インジウムというのが曲者で、
実は埋蔵量は少ないんだそうです。
このままいくと、
どうやら2006年ごろには不足してしまうことが
予想されていて、もう20数年前から
この酸化インジウムに代わるものはないか、
研究が進められて来たという。
その中で今回私たちの目には初登場となる
「酸化亜鉛」の実用化への取り組みが
「世界各国」で試みられてきたそうだ。
そういう世界の競争の中での成功と聞くと、
うーん、まだ日本も捨てたもんじゃなかばい、
という気になるでしょう。
液晶テレビの値段が半額になるというのは
これはこの特許を持てば
これからは鬼に金棒状態ですかねえ・・・・?
21世紀の日本という国の生きる道は
ここだと思いますねえ、うん、やっぱり・・・・・
今日はまた一つお利口さんになったような気分でさあ、
寝ようかなあ・・・・・

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2004-01-14-WED

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