バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。


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「日本人小学生が見た
パリはやばい?!」

 
     
バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
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「日本人小学生が見た
パリはやばい?!」

バブー

ただいまボクのうちには
小さなお客様が居候中。
夏休みを使って日本から一人でやってきた
まりこちゃんの姪っ子9歳。

生まれて初めて取ったパスポートで
初めての海外旅行にひとりで飛び出した
なかなか勇気のある女の子。

とのまりこ

早朝のパリに到着して
近所のパン屋さんとスーパーに
朝ごはんを買いに行き帰ってくるまで
「初めてのパリ」という
新鮮な彼女の目で見て驚いたことたちは
一体なんだったのでしょう?!

その1。
「え〜横断歩道の信号、横なの?!」

言われてみればほんとにそうだ。
青と赤が横並び。
歩行者用の信号は横並びで、
車両用の信号は縦並び。
日本の基本的なパターンと、逆ですね。

その2。
「え〜街の中にゴミ箱あるの?!
じゃあここで捨てていいってこと??」

数十メートルおきに設置されているゴミ箱。
今ではゴミを捨てるところを探すのすら
大変な東京から来たら
同じ都会なのに全く違うゴミ事情?!

さらに瓶専用のゴミ箱があるのにも
びっくりしていました。
瓶のゴミってそんなにある??
と思ったようですが、ワインの国でしょ
と言ったら納得していた模様。

バブー
その3。
「え〜! パン裸?!」

そうなんだよ。
バゲットはビニール袋には入れず
裸のまま紙の袋に入っていたり、
紙をくるっと巻くだけだったり、
裸のままお持ち帰りするんだよ♪

そしてね、フランスでは誰も
『フランスパン』って呼ばないんだよ。
って聞いてさらに目を丸くしていたよ。

とのまりこ
さあ、そして近所のスーパーへ。
入り口を入ったところから驚きの連続。

その4。
「なにこれ〜?! これに入れていくの??」

まずはスーパーで商品を入れていく
けっこう巨大なゴロゴロカートに驚き。

その5。
「っていうか野菜がそのまま置いてあるし!」

山盛りに積まれている
パックやビニールに入っていない
野菜やフルーツに興奮し。

その6。
「ナスでかっ!!!」
「チーズもでかっ!!!」

っと人間の顔の長さほどもある
ナスとご対面。
ママが大好きでいつも買っているチーズも
同じ商品なのにパッケージの大きさが
全く違うと驚いていました。

バブー
そうなんだよね。
同じ商品でも日本とフランスじゃ、
内容量が全然違うんだよね。
チーズも、ジャムも、油も、ポテトチップも‥‥。

ボクたちは逆に日本に帰ると
いつも慣れているサイズと比べると
あまりにも小さくて
おままごと用のミニチュアおもちゃを
見ているような気持ちになるんだ!

とのまりこ
そして商品を持ってレジに行くと‥‥
その7。
「えっ、ここに乗せるの?!
動くんだけど。すごくない?!」

と、ベルトコンベアーに商品を乗せて
お会計をしてもらうシステムに喜ぶ。
たしかに日本ではスーパーでは
カゴごと台の上に乗せますよね。
フランスでは基本、
ベルトコンベアーがあるタイプもないタイプでも
自分で商品を取り出して乗せます。
知らずにカゴごと乗せようとすると
舌打ちしながら怒られることが多いです。

その8。
「えっ、すごくない?」

とさらに驚いたのはレジのお兄さんのタトゥー。
そこら中普通にタトゥーの人だらけというのは
日本ではありえない光景ですよね。

バブー
ちなみに、この驚きたちに毎回
「やっばーい! やばくない?!」
という言葉がくっつくよ(笑)。

ボクたちも「やばい」はたくさん使うけど、
今時の小学生の使い方はさらにすごい!
発音と使う頻度とシチュエーション。
全然違うみたいで観察しています。

これから2週間、
初めてのパリで大冒険をしてもらう予定。
ボクたちも彼女の新鮮な目を通して
フランスのびっくり文化をたくさん見つけよう!

 

 

※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
 こちらをぜひご覧ください!

フランス雑貨のお店オープンしました。
バブーくんは日本滞在時に、お店にいます。

「Boîte」(ぼわっと)
東京都杉並区西荻北4丁目5−24
【地図】 【駅からの道順はこちら】

 

2018-08-14-TUE


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illustration:Jérôme Cointre