バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。


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「パリの石畳が
 少なくなっていく?!」

 
     
バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
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「パリの石畳が
 少なくなっていく?!」

バブー

早いものでもう2月!
この間2018年を迎えたばかりなのに‥‥
と思いながらカレンダーをめくった人も
多いのではないかな?!

さて、この写真。
先日プレゼント企画もやった
ボクがモデルの
「2018年バブーカレンダー」2月の写真。

ボクが凛々しく立っているのは、
パリを見渡す小高い丘、
モンマルトルの丘に建つ
「サクレクール寺院」の裏側。

石畳の道が「ザ・パリ!」って感じを
醸し出しているよね?!


▲まだ多くの石畳が残るモンマルトルの丘の路地。
 奥に見えるのがサクレクール寺院

とのまりこ
パリの象徴といえば‥‥
と言葉を挙げていく中に、
必ずこの「石畳」も入ってくるくらい
「石畳」はパリらしい風景の一部ですよね。


▲モンマルトルの丘は歩道も車道も両方石畳が残っているところが多く絵になる

ガイドブックに

「パリは石畳の道が多く、
ハイヒールでは歩きにくいので
必ずスニーカーを持って行きましょう。」

なんて書いてあるのを読んだことが
ある方も多いのではないでしょうか?

バブーの足もすっぽりはまってしまうほど
隙間がある、パリの石畳の道。
たしかにヒールでは歩きにくく、
パリジェンヌたちも、普段はヒールのない
ぺたんこ靴を履く人が圧倒的に多い。

(ヒールを履く時は車で出かけるなどの
特別な夜などTPOがはっきりしています。
ま、足が長いので
ぺたんこ靴を履いていても
全く見劣りしないという
羨ましい限りのスタイルだから
なせる技のような気もするのですが‥‥。)

バブー
でもこのパリらしい素敵な石畳の道、
もちろんあちこちにあるのだけど、
案外想像以上に少ないものなのです。

石畳だと、車もバスもガタガタ。
ベビーカーもガタガタ。
ローラースケートやキックボードだと
あっちこっちに引っかかる。
そりゃあアスファルトの方が
なめらかなんだけど、
パリの美しい景色はこの石畳あってこそ。
アスファルトだと味気なくて、ちょっと残念。

とのまりこ
だから、石畳の部分を掘り起こしている
道路工事を見かけるたびに
そのあと石畳に戻るのか、
アスファルトになってしまうのか、
毎回ドキドキしている私です。

パリの車がビュンビュン行き交うような
大きな通りを歩いていると、
たまにアスファルトの部分が壊れて
大きな穴ぼこのようなものがあいていて、
昔の石畳が顔を覗かせているのです。

(こんな大きな穴、道路の真ん中に
放置しておいていいのか‥‥
と思ってしまうくらいの穴を、
けっこう頻繁に見かけます)


▲街中でしょっちゅうみかけるアスファルトに空いた穴から覗く石畳。
 この道路がすべてこの石畳だったらどんなに素敵なんだろう‥‥と
 よく妄想してしまいます。

アスファルトに変える時は、
石畳を壊して、新たにコンクリートで
塗り固めると思っていたので、ちょっと意外。
このアスファルトを全部ひっぱがせば、
昔の石畳がどんどん出てくるのかなあ‥‥、

と思うと車走行のスムーズさを無視して
全部石畳になっているパリを
見てみたいなあと思ってしまいます。


▲凱旋門とシャンゼリゼ通りには車が行き交う大通りにもかかわらず
 まだ石畳が残っているのでとても風情がある


▲モンマルトルの丘で画家たちが集まる観光名所。
 「テルトル広場」も石畳だからこそこんなフォトジェニックな場所。
 もしこれがアスファルトだったら?!

バブー
というわけで、
車道を中心にアスファルトになっていて、
多いようで案外多くないパリの石畳の道。

今でも昔ながらの石畳が多く残っている
エリアのひとつが、最初に登場した
モンマルトルの丘だったりして、
ぼくもよく撮影でも行く場所なんだよ。

足元が石畳かアスファルトかで
ずいぶん雰囲気が違うものね!

パリを歩く機会があったら、
ぼっこり穴が空いているアスファルトの
部分を覗いてみてね!

 

※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
 こちらをぜひご覧ください!

フランス雑貨のお店オープンしました。
バブーくんは日本滞在時に、お店にいます。

「Boîte」(ぼわっと)
東京都杉並区西荻北4丁目5−24
【地図】 【駅からの道順はこちら】

 

2018-02-06-TUE


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illustration:Jérôme Cointre