バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。


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「街なかに、新生児が
 いっぱい?!」

 
     
バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
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「街なかに、新生児が
 いっぱい?!」

バブー

日本に帰ってきてから約1週間。
毎日いろんなところをお散歩しているけれど
太陽が出ている時間帯は
子供をベビーカーに乗せてお散歩している人、
日本もたくさん見かけるよね。

もちろんパリでもベビーカーはいっぱい!
でも、ちょっと違うところがあるよ。

それは新生児用のベビーカー
(寝たままの姿勢で運べる
 新生児から数ヶ月間使うタイプ)も
座る子供タイプのベビーカーと
同じくらいたくさん見かけるということ。

 

とのまりこ

となり駅まで10分くらい歩いている間に、
5〜6台はすれ違う、新生児用ベビーカー。
これ、全くもって大げさではなくて、
もしかしてもっと見かけているかもしれない
というくらい。
どこを歩いていても
本当にしょっちゅう見かけます。

先日、一緒にパリを歩いていた日本人が

「こんなにベビーカーを見かけるのって
 ベビーブームだからなのかなあ‥‥。」

とつぶやいていましたが、
そういう理由じゃないと思うのです。

たしかにフランスは日本よりも
出生率(約2人/1人あたり)は高いけれど、
国の総人口は日本の約半分なわけで
存在する人間の絶対的な数は少ないのに、
毎日あんなに新生児を街中で見かける!

これはたぶん間違いなく、
みんなが生まれてすぐ、新生児を連れて
外に出かけるからなのだと思われるのです。

バブー
日本だったら生まれてからしばらくは
母も子も、家の中だけですごす。
外に出るのは1ヶ月検診の時が初めて?!
みたいのが常識だよね。

フランスじゃあ生まれた数日後から
みんな普通に外にお散歩に出かけるよ。

とのまりこ
我が家の下に住むご近所さんが、
数日前に生まれたばかりの息子さんを
近所のお祭りに連れてきていたのを
見た時はびっくりしたし。

夜中じゅうダンスパーティーとなる
フランスの結婚式会場で
カゴに入った新生児が
スヤスヤ寝ているのを見た時も
びっくりしたし。
慣れないころは
毎回びっくりの連続だったけれど。

ちょっとたくましい
おフランス式の新生児の扱い
(色々な場面でたくましさを感じます)に
すっかり慣れてしまって、
フランスで赤ちゃんを産んだ私も
完全におフランス式で育ててみています。

というわけで、我が家のモンスター君も、
生後数日でご近所をブラブラお散歩し、
生後10日で車でお出かけをして
日本からのお客様と
ホテルでランチをし・・・と、
生後1ヵ月たたないうちに
あちこち動きまわっていました。

私的にはやっぱりちょっと心配もあり、
小児科の先生達に

「出かけても大丈夫なんでしょうかねえ‥‥。」

なんて質問してみたりもしましたが、毎回

「出かけていいかなんて
 なぜそんな質問をするの?
 いいに決まってるじゃないの。」

的な質問返しをされることになり、

『ああ、やっぱりこの国に
 生まれてから1ヶ月は
 出かけちゃいけないなんて
 考えないんだな。』

と実感。

もちろんフランスだって、

「メトロの中など
 空気がきれいじゃないところや
 人混みのところは
 しばらく注意しなさいよ。」

とか、

「あなたの子供は未熟児サイズで生まれて
 まだまだ小さくて普通より免疫力がないから
 最初のころは気をつけてね。」

なんてアドバイスはもらいます。

でも1ヶ月は家の中でおとなしく過ごす。
という考え方はないのです。

バブー
そんなわけで
出産直後からみんな積極的に出かけるから、
街中あちこちで
新生児ベビーカーを見かけるんだよね。

ボクの今のお気に入りは
このベビーカーの下の荷物入れ。
ここに入れてもらって移動すると、楽チン楽チン。

レストランでもちゃっかりここに入って
おいしいものが落ちてこないかなあ‥‥、
って待っているんだ。

 

※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
 こちらをぜひご覧ください!

フランス雑貨のお店オープンしました。
バブーくんは日本滞在時に、お店にいます。

「Boîte」(ぼわっと)
東京都杉並区西荻北4丁目5−24
【地図】 【駅からの道順はこちら】

 

2017-11-14-TUE


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illustration:Jérôme Cointre