今週ボクたちは久しぶりに
日本に帰ってきたよ。

もう両手・両足の指を使って数えても
足りないかもしれないくらい
日本とフランスを行き来している
旅慣れたイヌなボク。（ふふふ）

いっちょまえにユーロパスポートまで
持っているという話は、
前のコラムに書いたよね。

世界中を飛び回るために
いちばん忘れてはいけないのが
このパスポート。

空港のチェックインカウンターや
税関審査に並んでいる時、
外国人の持っているパスポートを見て、

「へ〜あの国は
　あんな表紙なんだぁ‥‥。」

「あの文字は一体どの国なんだろう？！」

なんて、気になることはあるけれど、
パスポートの中身を見る機会ってほとんどない。

そして漠然と、
世界共通なのだと思い込んでいましたが、
先日フランス人の友達のパスポートを
眺めていてちょっとびっくり。

なんとフランスのパスポートには
身長と目の色が記載されているのです。

なにゆえ身長？！
えっ、じゃあ成長していく子どものは？！
と見てみると、
ここにも身長が記載されている。

ボクの小さなお友達、
マノンちゃんなんて、
『53cm、栗色の目』。
５歳になっても生まれた直後の身長のまんま。

これってどういう意味があるのかな？！
と、とっても不思議なフランスのパスポート。
目の色も、大人になるにつれ
変わっていく人も多いよね。

ちなみに、この身長や目の色以外にも、
ちょっとした違いが。

日本のパスポートには『本籍』、
つまり自分の戸籍があるところが記載されるけど、
フランスでは『現住所』と『生まれた場所』。
が記載されます。

個人情報なので写真の中では
大切なところは消してしまっていますが、
『現住所』はまさに今住んでいるところ。
そして『生まれた場所』は病院のあるところ。

ずいぶん違うものなのですね‥‥。

またちなみに、フランスのパスポートは
確定地を覗いてみると
地方ごとの地図が載っていました。

日本に例えれば、
関東地方近畿地方中部地方などの地図が
各ページに載っている感じです。

世界中基本的に同じだと思っていたパスポート。
実は国によって色々な違いがあるのかな？！
もし他の国の、日本とは違う記載があるのを
知っていたら、ぜひぜひ教えてね！

※この連載を再編集し、
　書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
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