バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。


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「愛しいものの
 呼び方が変わってる?!」

 
     
バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
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「愛しいものの
 呼び方が変わってる?!」

バブー

ボクのうちのかわいいべべちゃん。
ボクと一緒にお散歩してると
あっちこっちで話しかけられる。

とのまりこ

「あらま〜かわいい赤ちゃん」
「ちっちゃいちっちゃいちびっこちゃん」

みたいな、日本語でも想像つくような
言葉でみんな話しかけてきてくれますが、
赤ちゃん連れで歩くようになって
やたらと耳にするようになった言葉。

Petite crevette (プティットゥ・クルヴェット)
=ちっちゃなエビ

「ママ〜見て!!!
ここにpetite crevette
(プティットゥ・クルヴェット)
がいるよ〜!!!」

「あらま〜ほんとね。
まだなんというちっちゃさだこと!
Petite crevette(プティットゥ・クルヴェット)ね〜。」

えええっ????
今『クルヴェット』って言った??
『エビ』のことかい???

最初は『エビ』に似た何か知らないフランス語の
聞きまちがいだと思ってたけど
何度耳にしても『エビ』と言っている。

もしかしてほんとに『エビ』??
もしかしてもしかして、
赤ちゃんって抱き上げると
キュ〜ッと全体が丸くなり
なんとなく背中がそるような
『エビ』みたいな感じだから?!

バブー
でね、フランス人に確かめてみたら
やっぱりよく言うんだって。
かわいい愛しい相手を呼ぶ言い方のひとつ。

『crevette』(クルヴェット)=『エビ』ちゃん。
これ以来、ボクんちでは
べべちゃんのことを
「小エビちゃん」「小エビちゃん」って
言いながらかわいがってるよ。

とのまりこ
『エビ』ちゃん
という言い方は赤子が生まれてから
初めて知ったものだったけれど、
フランスでは赤ちゃんだけじゃなく
子供にもやたらと名前以外の
呼び方をするのを目にします。

Mon chou (モン・シュー)
=ボクのキャベツちゃん

Mon minou(モン・ミヌー)
=ボクの子猫ちゃん

↑これとかは「モン・シュシュー」
「ミヌミヌー」など2回重ねて言うことが多い

Mon poussin(モン・プサン)
=ボクのひよこちゃん

Mon petit lapin(モン・プティ・ラパン)
=ボクの小さなうさぎちゃん

Ma puce(マ・ピュス)
=ボクのノミちゃん

「ノミってどうなのさ」
と、未だに疑問ではあるけれど、
上にあげた5つなどは友達の家に行くたびに
必ず何度何度も耳にするほど
よく使われる表現。

ちなみにパパが愛する娘に使うパターンで
耳にすることがいちばん多いので
「ボクの」って訳してみましたが、
もちろん男女共に使います。

バブー
他にもね、
「オオカミちゃん」「小鹿ちゃん」
「うずらちゃん」「めんどりちゃん」
「宝物ちゃん」「天使ちゃん」
などなど、挙げたらきりがないほど
たくさんあって、フランス人は
ほんとうにこういう表現をよく使う。

「ノミちゃん」とか「オオカミちゃん」とか
そのもの自体が決してかわいいものでは
ない言葉もたくさんあって、
もうなんでもいいのかいっ!! って
突っ込みたくなっちゃうけどね♪

これ、大人の恋人とか夫婦同士でも
相手に愛情を込めて使うんだけど、
まだまだいろんな種類があるので
また別の機会に!

ちなみにボクはね、
このパターンでいうと
「toutou」(トゥトゥー)
=幼児語のわんわん、わんちゃん
っていつも話しかけられるよ。

「あらま〜なんてかわいい
トゥトゥーなのかしら〜♪」ってね!

 

※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
 こちらをぜひご覧ください!

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バブーくんは日本滞在時に、お店にいます。

「Boîte」(ぼわっと)
東京都杉並区西荻北4丁目5−24
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2017-07-18-TUE


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illustration:Jérôme Cointre