バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。


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「パリの地下鉄のドアは、
 自分で開けるのが
 基本!?」

 
     
バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
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「パリの地下鉄のドアは、
 自分で開けるのが
 基本!?」

バブー

パリのメトロ。
パリに1度でも来たことがある人は
知っていると思うけど、
いくつかのドアのパターンがあるんだよ。

とのまりこ

パリのメトロのドアで
いちばんお馴染みのパターンが
(いちばんパリらしいなと思うタイプ)
取っ手を手動であげて開けるタイプ。

取っ手はかなり固く、
慣れない観光客や、力のない老人などが
ドアが開かなくて戸惑い焦るシーンを
わりと頻繁に目撃します。
(そんな時フランス人は、すぐ助けてくれるけど。)

取っ手はかなりかなり固いけど、
実は駅に到着して運転手さんが
ドアが開くように作動させる前は
軽くガチャガチャ動くので、
慣れているパリジャンたちは
駅のホームに着く前に取っ手をあげたまま
待機していたりします。

バブー
次はボタンを押すタイプ。

緑色のかなり汚いボタン。
パリのメトロは全体的に
かなり汚いというか‥‥、
(日本のきれいな電車に慣れているとですが。)
ホームも車内も清掃がされていないと
思うことが多いんだけど、
このドア開けボタンもしかり。

シルバーの取っ手タイプよりも
汚れが目立つので、
潔癖性タイプの人はかなり押すのを
躊躇してしまうかも‥‥。
ボクの飼い主まりこちゃんも
いつも指先じゃなくて
関節でボタン押してるよ。

ボタンは重めで、これまた
ドアが開きにくいかもと焦るけど、
案外軽く押しただけでドアは開くんだよ。

とのまりこ
そして最近増えてきたのが、自動扉タイプ。
取っ手をあげたり、
ボタンを押したりする必要がなく、
車両のすべての扉が自動で開きます。
つまりは日本と同じパターンですね。

パリのメトロはここ数年
どんどんこの自動扉タイプが増えています。

ホーム扉がつく駅もどんどん増えていたり、
ホーム自体を改装工事したりと
2024年のオリンピック招致に向けて
メトロ全体を進化させようとしているのかな。

きれいになるのは嬉しいけれど、
写真的には「昔ながらのパリのメトロ」の
ホームや車輌が少なくなっていくのは
ちょっと悲しいです‥‥。

 

バブー
そういえば、この2024年に向けた
オリンピックの招致。
ボクの家から見えるモンパルナスタワーとかに
招致ロゴが描かれていたりするよ。

最近近所の商店街にも旗が掲げられて、
一体なんのイベントお知らせかと思ったら、
オリンピック招致の旗だったよ。

このパリに、
東京の次のオリンピックが
やってくるのかな?!

 

※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
 こちらをぜひご覧ください!

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バブーくんは日本滞在時に、お店にいます。

「Boîte」(ぼわっと)
東京都杉並区西荻北4丁目5−24
【地図】 【駅からの道順はこちら】

 

2017-06-27-TUE


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illustration:Jérôme Cointre