バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。


2 0 9

「日本食ブームの
 おフランスで、
 人気の寿司ネタは?」

 
     

バブー

今回の日本への一時帰国の
いちばんのイベント。
愛媛県・新居浜市での「ぼわっと」も
無事に終わったよ。

新居浜市はもちろん、松山、今治、高知、
高松、広島、福岡、淡路島・・・etc。
毎週「パリこれ!」を読んでくれているという人も
毎日ひっきりなしに来てくれて。
ほぼ日の全国ネットワークを
改めて実感した5日間だったよ。

とのまりこ

さて、そんなこの夏のイベント開催地に
愛媛県の新居浜市を選んだ理由は
パリで大の仲良しの一家
(ママが愛媛県出身で実家が新居浜市のすぐそば)が
同じ時期に一時帰国できることになったから。

というわけで、その一家のちびっ子たち、
フランスと日本のハーフちゃん
Linちゃん(7才)とLilyちゃん(3才)と
過ごすことも多かった今回の滞在。
日本でしか思いっきり食べられない、
回転寿司にもみんなで一緒に行きました♪

バブー
「何を食べたい??」
って聞いたら、
「お寿司〜!!!」
と答える日本大好き姉妹。

「じゃあ、お寿司食べにいこう!
回転寿司って知ってるの??」
って聞いたら
「うん!ドラえもんで見た!!」
と答える日本のことはほとんど全て
ドラえもんで学んでいる日本大好き姉妹。

ドラえもんでしか見たことのなかった
憧れの回転寿司で好きなだけ食べ放題〜♪♪
やっちゃいました♪

とのまりこ
ところが回転してきて目を輝かせるのが
サーモン、サーモン、またサーモン。
そしてたまにタマゴを挟んで。
サーモン、サーモン、またサーモン。
でもってお口直しにフリット(=フライドポテト)。
という「ザ・おフランス」なラインナップ。

そう、おフランス。
「日本食」といったら「SUSHI」というほど
お寿司大好きな人たちですが、
お寿司といったらまずはサーモンなのが
フランスあるある。

フランス人にとってサーモンは
とても身近で大好きな魚。
そして(特にパリなど内陸部では)
新鮮な生でいただくような魚が少ないということもあり
光り物のネタや貝系のネタなど
日本のように生で食べられる新鮮なお魚が
少ないことも理由のひとつなのです。

バブー
パリには歩けば当たるくらいあちことに。
何百件と「SUSHI」を掲げたお店があるけれど。
そのうちのほとんどは偽物なんだよね。

「偽物」なんて言ったら失礼だけど、
「SUSHI」「SASHIMI」「YAKITORI」
と掲げられている
寿司に刺身に焼き鳥ですかっ!
ってツッコミを入れたくなるお店がほとんど。
お店の名前もちょっぴり変だったりするんだよね。

とのまりこ
そしてそういうお店のメニューのメインは
「握り1人前定食」の寿司のほとんどが
サーモンばかりというもの。

サーモンと同じくフランス人が大好きな
「巻き」にはアボガド、ツナ、チーズ
というように・・・。
日本のスタンダードで考える
「寿司」とはちょっぴり違う。

というわけで、このちびっ子たちも、
最初っから大好きな「サーモン」に突っ走る!
「それ、いつでもフランスで食べれるやん!」
というツッコミは知らんぷり。

そしてこれまたフランスおなじみメニュー、
「フライドポテト」をサイドメニューで追加しちゃう。
という感じです。
「寿司屋に来てフライドポテトですかいっ!!」
というツッコミももちろん知らんぷり。

バブー
せっかく本物の寿司が食べられる日本に来たのに、
いつも通り「サーモン」メインのちびっ子2人の
初めての回転寿司体験なのでした。

というわけで、
「サーモンばかりが寿司じゃないよ!」
と思ってしまうボクたちですが逆の発想。
フランス人にお寿司をふるまおうと思ったら、
とりあえず「サーモン」!!
これ、鉄則♪
そしてぼくにはおいしいおにくかおやつを
ちょうだいね。
これも鉄則♪

 

 


※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
 こちらをぜひご覧ください!

 

フランス雑貨のお店オープンしました。
バブーくんは日本滞在時に、お店にいます。

「Boîte」(ぼわっと)
東京都杉並区西荻北4丁目5−24
【地図】 【駅からの道順はこちら】

 

2016-07-12-TUE


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